巻き込まれ召喚~影が薄いのに神ですか!?~

水魔沙希

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第一章 目立つのは好きでないので逃亡しましょう。

とりあえず仲間が増えました。

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☆☆☆☆☆☆

今、乙女猿メアリーモンキーを目の前にしています。気配を察知されないのか、奴は背中を向けています。僕は〈分解〉スキルを構築しました。それで、乙女猿メアリーモンキーの背中を触ると、分解されてブロック肉になります。ついでに、金貨とドロップアイテムを落としていきます。

もったいないので、拾って帰ります。それを何回かしていると、レベルも上がっていきます。というか、一匹目を倒した瞬間から、レベルは上がっているのですが。


ここで、最後にしようと思い、標的にしようとした乙女猿メアリーモンキーを背後から襲った時、その青年と出会ったのです。黒髪でサラサラヘアの特徴的な大きな瞳。服装もまるで貴族のように豪華。まるで、女の子のようですが、僕には分かります。この人は男の人だと。そして、年齢は僕と同じくらい。


僕は思わないところで、この青年を助けてしまったようです。青年は突然、目の前の魔物がブロック肉になったことに驚いています。僕はブロック肉と金貨とドロップアイテムを拾うと、その場を去ろうとしますが、一瞬の不注意が彼に僕の存在を気付かせてしまったのです。


簡単に言うと、くしゃみです。僕は声を出すと、少しだけ存在感がでます。それで、彼がこちらに気付き、ご丁寧にもお礼を言ってきます。


「あの。ありがとうございました。」


「・・・別に、食材を得るための行為だから。気にすることないです。」


そう言うと、気を使われたのかと思ったのか、それとも単にこんなところにいるから、会話がしたかったのか。彼は僕に話しかけます。

「あの、お家はどちらに?」

「この奥地。そこなら、誰にも邪魔されないから。・・・もしかして、捨てられたんですか?」

そう言うと、うっと言葉に詰まります。

「・・・良かったら、一緒に住みますか?」

そう言うと、青年は喜ぶ。

「いいんですか!?お願いします!!」

勢いよく頭を下げる。僕には新たな仲間が出来たようです。

☆☆☆☆☆☆
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