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6.元凶を倒しました。
しおりを挟む「まず、元凶がいると考えられる場所とか分かりますか?」
「・・・ディボルテの洞窟だろう。あそこが、本来の棲み処なはずだ。今、街を襲っている魔物がいた所はね。」
ジャーナリストのディランさんがあっさりと答えてくれた。情報は十分だったか。さて、どこまで有効なのやら。
「そこまでの案内を頼んでもいいですか?」
「いいよ。その代わり、ニュースにするけどね。」
「・・・もしかして、俺が生きている事を?」
そう言うと、ディランさんは大きく笑う。
「はははっ。そんな事をするのは流石に、不敬だ。君の活躍についてだよ。君の魔術師の活躍を大々的に記事にするのさ。きっと、素晴らしいものになるだろう。」
・・・良かったぁぁぁ!!!!誘拐した連中を刺激してもいいが、陰で『ハルディーン様の陰謀だ』なんて言われたら、潰さないといけない。面倒である。・・・というか、ディランさんは信頼できるジャーナリストなのかな?そこんとこ確認するにもちょうどいいわ。
ディランさんはディボルテの洞窟に案内してくれた。もうすでに、魔法騎士隊第三部隊がその場所にいて、嫌な顔をされた。隣にジャーナリストがいるのもその一つだろう。俺は兵士の剣を腰に下げる。残念ながら武器はこれしかない。暗殺用のダガーナイフはあるが。後で、ガチャで武器引くわ。異常にクローゼット率が高いんだよなぁ。どこまで、上限があるんだよ。上限解放の為のクローゼットなのかな?
ディランさんは俺の後ろについてきながら、その手にはメモと羽ペンを手にしている。奥まで進んでいくと、魔法騎士隊第三部隊が元凶と思われる魔物と交戦している。大分、苦戦しているようだ。怪我人も多くいる。元凶は土龍のようだ。水魔法で倒せるかな?それとも、新たな魔法を解放しちゃう?前世の記憶を利用して、必殺技を作っちゃおっか?
ディランさんは俺の耳元で言った。
「君はどうやって、奴を倒すのかな?奴はドラグーン(土属性)と言って、かなり強敵だよ。」
俺は一言。
「面倒なので、叩き斬ります。」
「まさかの物理攻撃!?」
俺は疾風の如く、ドラグーン(土属性)の背後を取って、兵士の剣を突き出す。剣の周りには、一応水魔法を展開させる。かなりの水圧になるように、水魔法で水を大量に放出する。まるで、勢いの強い滝のようだ。
俺はドラグーン(土属性)の首を叩き斬った。ドラグーンの首が落ちた。ついでに、兵士の剣も粉々に折れた。耐えきれなかったようである。・・・今度、ガチャでもっと強い武器ゲットしよう。
ドラグーンは消滅した。首を切った後、水魔法で展開した水の影響により、かなりの水圧がかかり、身体も粉々に分散したのだ。
「・・・ふぅ・・・。これで、元凶を倒して・・・?」
俺はふと上を見た。天井に張り付くドラグーンがいた。つまり、ドラグーンは二体いたのだ。俺は暗殺用のダガーナイフで逃げようとするドラグーンをとどめを刺した。簡単だった。
あとは、光魔法で負傷者の傷の手当てをしよう。俺は負傷者に光魔法で治癒魔法をかける。魔法騎士隊第三部隊の面々は驚きで動けなかった。今のうちに全ての負傷者を手当てしましょう。全ての負傷者を治癒したところで、隊長らしき人物に声をかけられる。
「いやー。君は魔法騎士としても実力がある。是非、うちに入らないか!!」
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