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第1章 幼年期

リースさんとの会話

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「炎よ。火の粉を撒き散らせ!火竜の頂!ファイアボール!」

火の玉が地面にぶつかって、地面を焦がす。

俺達は外で練習するようになってから、一週間程。詠唱魔法を練習しつつ、剣術の鍛練をしています。リースさんは俺が神子という事は知らなかった様子です。父さんは敢えて教えなかったようです。なので、俺も黙っていようと思います。リースさんはと言うと、没落貴族の時の縁で俺の詠唱魔法の先生になってくれるように頼んだようです。公爵家の教師は高給取りだからだそうです。

そして、その縁で高等学校に通うことが叶った様子です。なので、教えてもらう時間が少しだけ減ってしまいました。でも、彼女も学校で勉強がしてみたかったようで、俺は止める事ができませんでした。

しかし、勉強がてら俺の詠唱魔法に付き合ってくれるのはとても嬉しい。大変なのかもしれないけれど、リースさんに教えてもらってとても嬉しい。

「その勢いです。ロイス様。・・・ロイス様は素晴らしい能力をお持ちなんですね?」

「そんな事ないですよ!!俺、そんなに凄くないです。リースさんの教え方が上手いから・・・!」

そう言うと、リースさんは否定する。

「ロイス様の努力の成果ですよ。ここまで、熱心に勉強され、能力を発揮されている。あなた自身のお力ですよ。」

だって、モテたいもの。動機は不純でも、歴史とかの勉強よりも魔法の勉強の方が楽しいんだもの。だから、詠唱魔法と剣術の鍛練は欠かせません。下手すれば、人とか殺しかねない。ここはキチンと学んでおかなければ。

「えへへ。そうかな?」

「そうですよ。・・・ロイス様にはもっと高度な技術をお教えしましょう。続いてくださいね。」

「はい!」

元気よく返事をすると、リースさんの表情が変わった。

「水龍よ。我が目の前に降臨せよ!その荒ぶる水の飛沫を地中を濡らし、いざ参らんとす!アクアテラリエーション!!」

そうすると、水のドラゴンが出現して、その大きな口から大量の水を撒き散らかす。・・・すごい。俺もやりたい。

「水龍よ。我が目の前に降臨せよ!その荒ぶる水の飛沫を地中を濡らし、いざ参らんとす!アクアテラリエーション!!」

出してみたはいいけど、やはり、リースさんほど大きいドラゴンにならないや。やっぱり、経験値が物を言うんだな!!上には上がいるものですね。

☆☆☆☆☆☆
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