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1.幼少期
30.番外編.リュートの憂鬱3。
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しかも、追加情報も正しかったようである。リード皇子は誘拐されてこの国へと来た。ただでさえ、第三皇子の情報は少ない。それなのに、さらにその上をいくフローディア様の情報源。本当に侮れない。しかも、フローディア様は悪い笑みを浮かばれていた。隣国の皇子相手ですら、強硬姿勢。
少し考え込むと、リード皇子にある提案をする。魔法の強化である。突然の事で、ジル王子は戸惑いを一瞬だけ見せるが、流石、王子。対応は早かった。リード皇子も流石に、自身の置かれている状況を説明された。可哀想な人だなと思った。
そして、退室する。あとは、ジル王子に任せて自邸に戻ると、レイスに若干、揶揄われた。
別に妬いてなんかいないからな!
そして、やっぱりフローディア様がリード皇子の事を知っていた理由については聞けなかった。もう、フローディア様はフローディア様って事なんだろう。
数日後。再び王城へ。今度はレイスも一緒に来ている。仲良くしていた時みたいに、リード皇子は一緒にアルカディア王国の王都を巡りたいとの事だった。俺は半信半疑で接していたんだけどな。そして、トラブルメーカーのフローディア様はまたもや、事件に巻き込まれる。
王都で強盗が起きて、その犯人がこちらに向かってきていたのだ。しかも、見慣れない魔法を使用して逃亡していた。まるで、黒い靄がその犯人を覆っているような。そんな感じがして、近くにいて嫌な予感がひしひしと俺を、俺達を襲う。
その犯人は単独であるはずなのに、人数で勝っている警備の者は苦戦を強いられている。ふと呟いていたのを聞いてしまった。本人は発言するつもりはなかったのだけど、俺にはその言葉が頭から離れなかった。
「・・・あれは、闇魔法だわ・・・そんな、」
・・・!?闇魔法?確かに、属性としては存在している。でも、それを使える者は果たして存在するのか。でも、フローディア様が言うのだろう。本当の事に違いない。フローディア様の情報源は本当に侮れないからな。
拮抗を崩す者が現れた。彼は炎魔法で隙をついた。その隙に犯人は取り押さえられた。その後、ジル王子から彼_ルーカスを連れて、王城に戻ると、先程の事件の説明をする。それは、やはり闇魔法である事を告げられる。流石に、フローディア様も理解していた。じゃなきゃ、さっきの発言は言えないから。
ジル王子の発言に驚いたフリをしているが、俺にはバレバレである。あなたなら国家機密でも知りえる事ができるのでしょう。しかし、本当にどこでネタを仕入れてくるのだか。ジル王子は闇魔法の効力を教えてくれる。しかし、フローディア様は他の事を考えていた。
”賭け”について。それを聞いて、ジル王子はすぐに”賭け”の対象であった”桜花園放火事件”を口に出す。確かに、それならあの日俺が疑問に思っていた事にも答えが出る。闇魔法の効力で騒ぎが大きくなるまで放置されていた事に。
そして、事情を深く知らないルーカスやリード皇子にサラッと言ってしまう。ジル王子は伏せようとしていたにも関わらず。本当に自由奔放な人ですね。そして、フローディア様はさらにリード様誘拐事件にも言及する。
思わず、どういう事だと思った。その答えをあっさりと言う。・・・今、心が読まれたな。求めている答えをフローディア様はもったいぶらずに言ってしまう。今度はリード皇子が苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。
何でだろう。隣国のお国事情ですら知っている、フローディア様。本当に情報力はフローディア様には全く敵わない!!ちなみに、名乗ってすぐルーカスの情報にも言及する。こちらは突然の事ばかりで、反応できないというのに、フローディア様だけは冷静なんだから。
しかし、少しすると、考えをまとめているのか、フローディア様は黙り込んでしまう。そして、百面相している。こういう時は黙って事を進めてしまうかもしれない。あるいは気分が優れないのか??
しかし、俺の問いには答えない代わりにルーカスをとあるパーティーに誘う。・・・む。こっちは無視かよ。妬くわ。しかし、この流れは絶対、何か理由があるに違いない。フローディア様はあっけらかんと理由を述べる。
「ちょっと、闇パーティーに向かうだけじゃない。パパッと行って終わらせてくるから大丈夫よ!」
「その答えは余計に不安だからな!!」
俺は口調が崩れるくらいに全力で叫んだ。
少し考え込むと、リード皇子にある提案をする。魔法の強化である。突然の事で、ジル王子は戸惑いを一瞬だけ見せるが、流石、王子。対応は早かった。リード皇子も流石に、自身の置かれている状況を説明された。可哀想な人だなと思った。
そして、退室する。あとは、ジル王子に任せて自邸に戻ると、レイスに若干、揶揄われた。
別に妬いてなんかいないからな!
そして、やっぱりフローディア様がリード皇子の事を知っていた理由については聞けなかった。もう、フローディア様はフローディア様って事なんだろう。
数日後。再び王城へ。今度はレイスも一緒に来ている。仲良くしていた時みたいに、リード皇子は一緒にアルカディア王国の王都を巡りたいとの事だった。俺は半信半疑で接していたんだけどな。そして、トラブルメーカーのフローディア様はまたもや、事件に巻き込まれる。
王都で強盗が起きて、その犯人がこちらに向かってきていたのだ。しかも、見慣れない魔法を使用して逃亡していた。まるで、黒い靄がその犯人を覆っているような。そんな感じがして、近くにいて嫌な予感がひしひしと俺を、俺達を襲う。
その犯人は単独であるはずなのに、人数で勝っている警備の者は苦戦を強いられている。ふと呟いていたのを聞いてしまった。本人は発言するつもりはなかったのだけど、俺にはその言葉が頭から離れなかった。
「・・・あれは、闇魔法だわ・・・そんな、」
・・・!?闇魔法?確かに、属性としては存在している。でも、それを使える者は果たして存在するのか。でも、フローディア様が言うのだろう。本当の事に違いない。フローディア様の情報源は本当に侮れないからな。
拮抗を崩す者が現れた。彼は炎魔法で隙をついた。その隙に犯人は取り押さえられた。その後、ジル王子から彼_ルーカスを連れて、王城に戻ると、先程の事件の説明をする。それは、やはり闇魔法である事を告げられる。流石に、フローディア様も理解していた。じゃなきゃ、さっきの発言は言えないから。
ジル王子の発言に驚いたフリをしているが、俺にはバレバレである。あなたなら国家機密でも知りえる事ができるのでしょう。しかし、本当にどこでネタを仕入れてくるのだか。ジル王子は闇魔法の効力を教えてくれる。しかし、フローディア様は他の事を考えていた。
”賭け”について。それを聞いて、ジル王子はすぐに”賭け”の対象であった”桜花園放火事件”を口に出す。確かに、それならあの日俺が疑問に思っていた事にも答えが出る。闇魔法の効力で騒ぎが大きくなるまで放置されていた事に。
そして、事情を深く知らないルーカスやリード皇子にサラッと言ってしまう。ジル王子は伏せようとしていたにも関わらず。本当に自由奔放な人ですね。そして、フローディア様はさらにリード様誘拐事件にも言及する。
思わず、どういう事だと思った。その答えをあっさりと言う。・・・今、心が読まれたな。求めている答えをフローディア様はもったいぶらずに言ってしまう。今度はリード皇子が苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。
何でだろう。隣国のお国事情ですら知っている、フローディア様。本当に情報力はフローディア様には全く敵わない!!ちなみに、名乗ってすぐルーカスの情報にも言及する。こちらは突然の事ばかりで、反応できないというのに、フローディア様だけは冷静なんだから。
しかし、少しすると、考えをまとめているのか、フローディア様は黙り込んでしまう。そして、百面相している。こういう時は黙って事を進めてしまうかもしれない。あるいは気分が優れないのか??
しかし、俺の問いには答えない代わりにルーカスをとあるパーティーに誘う。・・・む。こっちは無視かよ。妬くわ。しかし、この流れは絶対、何か理由があるに違いない。フローディア様はあっけらかんと理由を述べる。
「ちょっと、闇パーティーに向かうだけじゃない。パパッと行って終わらせてくるから大丈夫よ!」
「その答えは余計に不安だからな!!」
俺は口調が崩れるくらいに全力で叫んだ。
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