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第1章 過去にはまだ希望が有って。
卯の花
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母上と会ってから2年が過ぎたある日のことだった。
いつものように応接室に入ると彼女が泣いていた。
何故か。
そして私に抱きついてきた。
かっかわいい!
そういう問題じゃないだろう!
彼女が何故泣いているのか突き止めなくては!
私に落ち度はないはず、だ。
多分。
この2年間、週に2度は会ってお茶会をしたり彼女から弟の事を聞いたりその過程で自分の本当の名前を伝えたり彼女に弟のことを伝えたりした程度だ。
とっ、とりあえず、彼女に理由を聞いてみよう!
何か理由があるに違いない。
きっと………。
………私に落ち度があったらどうしよう。
閑話休題。
「ラピスラズリ、どうしたんだい?
お願いだ。泣くのをやめてくれ、君の泣き顔も可愛いが君には笑っていて欲しい。
何があったんだ?
お願いだ泣かないでくれ。」
それを彼女の頭を撫でながら優しく最後の方は懇願するように言った。
彼女は私の胸に顔を押し付けるように首を振りながらさらに抱きついて来る。
もうこれは役得だと思って楽しもう。
それが良い。
本当に、かわいいって正義。
心配だけど。
いつものように応接室に入ると彼女が泣いていた。
何故か。
そして私に抱きついてきた。
かっかわいい!
そういう問題じゃないだろう!
彼女が何故泣いているのか突き止めなくては!
私に落ち度はないはず、だ。
多分。
この2年間、週に2度は会ってお茶会をしたり彼女から弟の事を聞いたりその過程で自分の本当の名前を伝えたり彼女に弟のことを伝えたりした程度だ。
とっ、とりあえず、彼女に理由を聞いてみよう!
何か理由があるに違いない。
きっと………。
………私に落ち度があったらどうしよう。
閑話休題。
「ラピスラズリ、どうしたんだい?
お願いだ。泣くのをやめてくれ、君の泣き顔も可愛いが君には笑っていて欲しい。
何があったんだ?
お願いだ泣かないでくれ。」
それを彼女の頭を撫でながら優しく最後の方は懇願するように言った。
彼女は私の胸に顔を押し付けるように首を振りながらさらに抱きついて来る。
もうこれは役得だと思って楽しもう。
それが良い。
本当に、かわいいって正義。
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