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第1章 過去にはまだ希望が有って。
ペチュニア
しおりを挟むそれからは、もう何もかもがうまくいかなくなっていった。
何かに飲み込まれる感じがする。
仕事をすると特に。
自分が冷酷になっている感じがして嫌になる。
私が私だと認識できなくなりそうで。
彼女とあっている時だけが休息の時間。
私が私で居られる時。
彼女に名前を呼んでもらえる時が私だと認識できる。
彼女が愛おしくて愛おしくてたまらない。
だけど最近どこか怪しい感じがする。
よくわからないけれど、勘が告げている。
何か大きな嵐が来ると。
それを止めるために内部工作をし始めたが、いきなり隣国へ向かうように言われた。
何故?
バレてはいない筈なのに。
まあ、良い。
これくらいのことは予想済み。
それ以上に心配なのは最近彼女が落ち込んでるというか、どこかおかしい。
どうかしたのか尋ねても儚く笑うだけ。
気になったが、問いただすのは帰って来てからにしようと隣国へ向かった。
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