えるんぺい・もっぱいぱい

ゔぇろっへ

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第3話 つるんぽい・もっぱいぱい

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「「「「んっはああああああああああん♡」」」」 

 つるんぽいが呪文を唱え終わると、ガリブスたちが激しく悶えながら一斉に狂ったように手で乳首をこすり、乳首からもくもくと煙を上げ始めた。その様はまるで薬局で売っているお灸を乳首に貼って火をつけて悶えているようで……滑稽に見える。

 そして頭を最寄りのガリブスの膣口にねじり込み、それぞれが繋がった。その間も更に高速で乳首を刺激し、ついに乳首から火花が飛び散った。

 そしてガリブスたちはうつ伏せになり、乳首から炎を噴射し、その勢いで空に飛び、やがて花火のように爆発し、空に文字が浮かんだ。

 すてーぷる そっぽいぽい

「はーっはっはっはっは!!! くくくく……あーはっはっはっは!!!」

 つるんぽいは一部始終を見て、涙を流しながら笑っていた。俺も正直ちょっとおもしろかったが……w
 つるんぽいが床を叩いてツボにはまっているので、俺は服をガッチリ掴んで耐えた。

「ははは……うっふふふふ……ああ、すまん。ふふ……大丈夫か?」
「え、ええ……」
 
 涙を拭きながら心配してくれた。優しい。でも笑いのツボが変だ。

「片付けるよ。捕まって目を閉じろ」
「あ、はい」
「ぺるんぺい・もっちゃいちゃい」

 またか……

「……もういいぞ。ほら、服だ」
「うあっ!?」

 目を開けると、元通りフラットな何もない空間に戻っていた。つるんぽいは一般的な女性の大きさになっていて、綺麗にたたまれた俺の服を投げて返してくれた。俺は全裸で前も丸見えだったし、焦って取り損ねた。

「ああっ……す、すいません」

 彼女に背を向け、急いで服を着た。洗濯し、乾かした後のように着心地がよかった。 
 さっきの彼女の行為の意味は全くわからなかった。服を着た後、彼女に尋ねてみた。

「あの、先程のは何だったのですか? なにか意味はあるんですか?」
「意味はないぞ。面白いからやっただけだ。貴様も生を受けてから、今までの行動全てに意味があったわけではなかろう」
「はあ……確かに……いやまあ神様なのに意味のないことをするんですね。思ったより人間らしいというか」
「……退屈だった。理由はそれだけだ。貴様もそうだったんだろう?」
 
 質問のような形で訊いてはきたが、たぶんもう全て知っているのだろう。

「……あ、そうです。そうでした。それで身投げをして……えるんぺいさんに助けてもらって……」
「助けてもらって……か。ククク……。一つ教えておこう。神にも色々いてな。人間を惨たらしく拷問して愉悦を感じる神もいるのだ。なぜなら、神は皆退屈だからだ。我々が何万年生きていると思っている……」
「う、あ、あなたは違います……よね?」
「バカだな。さっきあの女どもを殺して遊んで愉しんだところだぞ? それに、貴様も少し面白そうだったじゃないか。神の目はごまかせんぞ」

 図星をつかれた。確かに、ちょっと面白かった。
 いや、今は面白い状況じゃない。つるんぽいに拷問されるかもしれない……!

「くく……安心しろ。貴様を殺しても面白くない」

 顔に出ていたのか、またも図星をつかれた。

「あ、ありがとうございます……」
「いいか、醜悪な見た目の女どもが悶え苦しんで死ぬから面白いんだよ。貴様ら人間共も似たようなもので笑っているじゃないか……ククク……」
「そ、そんなことは……ん……」

 ……確かに、テレビのバラエティ番組では醜悪とは言わないが、あまり見た目のよろしくない女性芸人たちが体を張って笑いを取っている。もちろん死ぬわけではないが。
 ……俺は仕事終わりにテレビでそういうのを見て腹を抱えて笑っていた……。

「でも、少なくとも……こ、殺したりなんてしません……」
「それは人間目線では笑いにならないからだ。貴様は私の肩の上、すなわち神の目線からあの女どもが苦しみ、死ぬのを見た。だから笑えたんだ。貴様があの現場にいたら恐ろしくてたまらないのにな。ククク……」
「うッ……」

 返す言葉がない。
 確かにあの目線から見ると、変な小さな生き物が変な声を上げて変な死に方をしたみたいな感じで、残酷なはずなのになぜか滑稽だった。
 
 ……今思い出したが、俺も子供の頃、虫やカエルを拷問して遊んだことがある……。その本質が成長した俺にも残っていて、体を張って滑稽な事をする芸人たちを見て笑っていたんだ。
 
 だが、まだ気になる点があり、それを訊いてみた。

「あ、あの、えるんぺいさんは神は人の生死に干渉してはならないと定められていると……」
「そうだ。ただしあの女どもは私が生み出した玩具みたいなものだ。だから何をしてもしなくてもどうでもいい。だが貴様は私の玩具ではない。だから現に私は貴様を助けたじゃないか」
「あっ……」
「それに人間にも法を犯す者などいくらでもいる。神も同じ。軽い犯罪なら、軽い罰を受けるか指導が入るか。そうだろ? 神が人を一人殺すことなど人間で言うなら……例えば他人の玩具を壊すといった程度の軽い罪だ。他人の玩具を壊しても叱られて謝れば終わりだろ?」
「確かに……」
「神が神を殺すこともある。これは大罪だ。永遠の苦しみを味わうことになる。その今まさに苦しみを味わっている神の名は……すてーぷる・そっぽいぽいだ。私はそいつをコケにして笑っていたのさ。ククク……」

 神にも人間と同じようにルールがある。彼女が自ら生み出した人間をおかしく殺して愉しむのはいわばタバコのような、合法ドラッグを愉しむようなもの。いい顔はされないが、罰せられることはない。
 彼女があの時俺を殺していれば、おそらく彼女に軽く指導が入るのだろう。でもそれだけだ……。彼女は神の中ではまだ優しい方なのかもしれない。

「腹は減っているか?」
「あ、……まあ、はい」
「一緒に食べようか」
「えっ!?」

 どきっとした。凛として綺麗な顔の女の子に食事に誘われた。神だけど。変な名前だけど。この姿もきっと仮の姿なんだろうけど。彼女は可愛らしい顔でにこっとしながら、俺に手招きした。

「どうした? 来いよ。ほら」
「はい……」

 俺はお言葉に甘えることにした……。
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