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第2話 ガリブスドミノ
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「くっ……! なんだここは……!」
えるんぺい・もっぱいぱいとか言う神が連れてきた世界は変な世界だった。
一面フラットで障害物は特にはない。そのかわり大量の全裸のガリガリのブスな女性がドミノのような配列で並んでいた。こんなにいっぺんに女の裸を見たことはないが、俺の股間には一切響かない。
そのガリブスドミノを並べているのは、山程の大きさの凛々しい顔の美しい女性。くノ一って感じの格好だ。ドミノを並べる顔はまさに悪戯な眼差し。
……まさか俺はこいつの並べてる悪趣味人間ドミノの一部なのか!? ちきしょう! 逃げ出してやる!
俺が走り出すと、まだ並べられていないガリブス女たちが俺に気づいて走ってきて、俺を捕まえた。
「うああああ! 離してくれえ!」
「ねぇ、どこへ行くの?」
「久しぶりのオトコ……♡」
「いやああああああああああ!」
奴らに俺は全裸にされた。奴らの目線は一直線に俺の股間を見つめている。無論、俺の股間は萎えてでろんとしていた。
「はぁ、ステキ♡」
「いただき……ます♡」
「お願いだ! やめて! やめてくれ!!!」
「もう、照れ屋さんなんだから♡」
人生最大にモテているのは認めるが、さすがに受け容れられない。
こいつら何か変なニオイするし、眉毛も濃い。本当に色々濃い。乳首も炭のように真っ黒。気持ちが悪い。
俺は全力で抵抗した。だが数で抑えられる。男とはいえ、女数人に抑えられればさすがに抵抗出来ない。
そして、足を広げさせられ、股間も菊の花も丸見えの状態だ。奴らは鼻息を荒くしながら興奮し、よだれを垂らしながら俺の恥部を見ていた。
レイプ被害女性の気持ちが凄く分かる。最悪だ。恐怖だ。
……あと失礼だがこいつらマジでくさい。くさすぎる。俺は涙いっぱいに叫んだ。
「やめてくださああああい!! 離れてくれ! お願いだああぁあああぁ!!!」
ぶおっ!!
突如凄まじい風が吹いた。奴らが吹き飛ばされていく。風はなんとなく女の子の匂いがした。奴らの臭いではない。
グチャッグチャッ
くノ一が手で興奮したガリブスたちを次々とスクラップにしている。さっきの風はくノ一が息を吹きかけたんだ。まさに神風だな。
辺りは血まみれで、内臓や組織で溢れている。地獄絵図だ。生き残ったガリブスたちは逃げていった。
くノ一は俺を見つけ、血まみれの手で俺をつまみ、巨大なシンクの中に置き、豪快に水で俺と手をバシャバシャ洗った。滝行みたいだった……。
そして手と俺を拭いて肩の上に乗せた。俺は落ちないよう、服に必死にしがみついた。くノ一は俺に目もくれず話しかけてきた。
「お前は何者だ?」
「あ、えーと……山内と申します」
「ここは人間の存在すべき場所ではない。何故ここに居る?」
「ええっと、訳あって、えるんぺい・もっぱいぱいっていう神様に連れてこられました」
「やはり姉さんか……あの方ははるか昔からとても慈悲深い。運が良かったな」
「姉さん?」
くノ一は水をまいて奴らの血や死骸を洗い流し、またガリブスドミノ並べを再開した。俺は彼女に純粋に好奇心をぶつけてみた。
「あ、あの、えるんぺいさんがお姉様ってことは、あなたのお名前は……」
「つるんぽい・もっぱいぱいだ」
「ぶほッ!w」
わかってはいたが、ぶっ飛んだ名前だ。我慢できず吹き出してしまった。
「死ぬか?」
「すいません」
つるんぽいは俺をデコピンの手の形で脅した。こんな巨大な指でデコピンされたら、俺の体は原型を留めないだろう。俺は即謝罪した。
つるんぽいはその後、また並べを再開した。
「……何されてるんですか?」
「暇つぶしだ」
「はあ……あの、こいつらは人間なんですか?」
「容姿がどうであれ、人間であることに変わりはないぞ?」
「すいませんッ! ……そうですけど、でもなんで痩せ型でその、……容姿のよろしくない女性ばかりなんですか?」
「面白いからだ」
「はあ?」
「見ていろ」
つるんぽいはガリブスドミノを並べ終わったようだ。上から見ると、鏡文字になっている。鏡文字でこう書いてあった。
「すてーぷる そっぽいぽい」
意味が分からない。
そしてつるんぽいはドミノに距離を置き、忍術を唱えるように手を組み、リズムよく呪文を唱えた。
「つーるーつーるーつるつるりん。もっ、もっ、もっぱいぱい。つーるーつーるーつるつるぽい。もぱぱぱぱっぱっぱい!」
正直引く。こんなに綺麗な女性が凛とした声で何を言ってるんだ……
「くくく……見ろ……ほら……く、くっくっく」
「な、なんじゃこれ……」
「「「「ああぁぁぁぁああああああああん♡」」」」
えるんぺい・もっぱいぱいとか言う神が連れてきた世界は変な世界だった。
一面フラットで障害物は特にはない。そのかわり大量の全裸のガリガリのブスな女性がドミノのような配列で並んでいた。こんなにいっぺんに女の裸を見たことはないが、俺の股間には一切響かない。
そのガリブスドミノを並べているのは、山程の大きさの凛々しい顔の美しい女性。くノ一って感じの格好だ。ドミノを並べる顔はまさに悪戯な眼差し。
……まさか俺はこいつの並べてる悪趣味人間ドミノの一部なのか!? ちきしょう! 逃げ出してやる!
俺が走り出すと、まだ並べられていないガリブス女たちが俺に気づいて走ってきて、俺を捕まえた。
「うああああ! 離してくれえ!」
「ねぇ、どこへ行くの?」
「久しぶりのオトコ……♡」
「いやああああああああああ!」
奴らに俺は全裸にされた。奴らの目線は一直線に俺の股間を見つめている。無論、俺の股間は萎えてでろんとしていた。
「はぁ、ステキ♡」
「いただき……ます♡」
「お願いだ! やめて! やめてくれ!!!」
「もう、照れ屋さんなんだから♡」
人生最大にモテているのは認めるが、さすがに受け容れられない。
こいつら何か変なニオイするし、眉毛も濃い。本当に色々濃い。乳首も炭のように真っ黒。気持ちが悪い。
俺は全力で抵抗した。だが数で抑えられる。男とはいえ、女数人に抑えられればさすがに抵抗出来ない。
そして、足を広げさせられ、股間も菊の花も丸見えの状態だ。奴らは鼻息を荒くしながら興奮し、よだれを垂らしながら俺の恥部を見ていた。
レイプ被害女性の気持ちが凄く分かる。最悪だ。恐怖だ。
……あと失礼だがこいつらマジでくさい。くさすぎる。俺は涙いっぱいに叫んだ。
「やめてくださああああい!! 離れてくれ! お願いだああぁあああぁ!!!」
ぶおっ!!
突如凄まじい風が吹いた。奴らが吹き飛ばされていく。風はなんとなく女の子の匂いがした。奴らの臭いではない。
グチャッグチャッ
くノ一が手で興奮したガリブスたちを次々とスクラップにしている。さっきの風はくノ一が息を吹きかけたんだ。まさに神風だな。
辺りは血まみれで、内臓や組織で溢れている。地獄絵図だ。生き残ったガリブスたちは逃げていった。
くノ一は俺を見つけ、血まみれの手で俺をつまみ、巨大なシンクの中に置き、豪快に水で俺と手をバシャバシャ洗った。滝行みたいだった……。
そして手と俺を拭いて肩の上に乗せた。俺は落ちないよう、服に必死にしがみついた。くノ一は俺に目もくれず話しかけてきた。
「お前は何者だ?」
「あ、えーと……山内と申します」
「ここは人間の存在すべき場所ではない。何故ここに居る?」
「ええっと、訳あって、えるんぺい・もっぱいぱいっていう神様に連れてこられました」
「やはり姉さんか……あの方ははるか昔からとても慈悲深い。運が良かったな」
「姉さん?」
くノ一は水をまいて奴らの血や死骸を洗い流し、またガリブスドミノ並べを再開した。俺は彼女に純粋に好奇心をぶつけてみた。
「あ、あの、えるんぺいさんがお姉様ってことは、あなたのお名前は……」
「つるんぽい・もっぱいぱいだ」
「ぶほッ!w」
わかってはいたが、ぶっ飛んだ名前だ。我慢できず吹き出してしまった。
「死ぬか?」
「すいません」
つるんぽいは俺をデコピンの手の形で脅した。こんな巨大な指でデコピンされたら、俺の体は原型を留めないだろう。俺は即謝罪した。
つるんぽいはその後、また並べを再開した。
「……何されてるんですか?」
「暇つぶしだ」
「はあ……あの、こいつらは人間なんですか?」
「容姿がどうであれ、人間であることに変わりはないぞ?」
「すいませんッ! ……そうですけど、でもなんで痩せ型でその、……容姿のよろしくない女性ばかりなんですか?」
「面白いからだ」
「はあ?」
「見ていろ」
つるんぽいはガリブスドミノを並べ終わったようだ。上から見ると、鏡文字になっている。鏡文字でこう書いてあった。
「すてーぷる そっぽいぽい」
意味が分からない。
そしてつるんぽいはドミノに距離を置き、忍術を唱えるように手を組み、リズムよく呪文を唱えた。
「つーるーつーるーつるつるりん。もっ、もっ、もっぱいぱい。つーるーつーるーつるつるぽい。もぱぱぱぱっぱっぱい!」
正直引く。こんなに綺麗な女性が凛とした声で何を言ってるんだ……
「くくく……見ろ……ほら……く、くっくっく」
「な、なんじゃこれ……」
「「「「ああぁぁぁぁああああああああん♡」」」」
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