70 / 197
○月×日『時と未来と』
しおりを挟む
朝、矢野くんのためのお弁当を作らないようになって、30分睡眠時間が増えた。
一緒に登校しなくなったから遅刻ギリギリなんてことはない。
学校で目が合ってもあからさまに無視。
僕の生活から矢野くんが消えた。
心穏やかなのは、きっと篤也さんの存在が大きい。
けど、山梨先輩に別れを告げられてから篤也さんはどこか上の空だ。
彼のことを過去だと言ったけど、きっとそうじゃない。
まだ山梨先輩を想ってるんじゃないか…
そう疑ってしまうと、僕の穏やかな時間が歪み出す。
「あの、食べないんですか?」
「ああ、悪い。食欲なくて。疲れてるのかな…」
そういって篤也さんは寝室へ行ってしまう。
美味しいと、自分だけのものだっと言ってくれた出し巻き卵は一口も食べてくれていなかった。
冷たくなった出し巻き卵を頬張りながら、これからどうしたらいいのか考えた。
僕は、どうするべきなのか。
一緒に登校しなくなったから遅刻ギリギリなんてことはない。
学校で目が合ってもあからさまに無視。
僕の生活から矢野くんが消えた。
心穏やかなのは、きっと篤也さんの存在が大きい。
けど、山梨先輩に別れを告げられてから篤也さんはどこか上の空だ。
彼のことを過去だと言ったけど、きっとそうじゃない。
まだ山梨先輩を想ってるんじゃないか…
そう疑ってしまうと、僕の穏やかな時間が歪み出す。
「あの、食べないんですか?」
「ああ、悪い。食欲なくて。疲れてるのかな…」
そういって篤也さんは寝室へ行ってしまう。
美味しいと、自分だけのものだっと言ってくれた出し巻き卵は一口も食べてくれていなかった。
冷たくなった出し巻き卵を頬張りながら、これからどうしたらいいのか考えた。
僕は、どうするべきなのか。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
365
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる