ジャージのおじさんチート異世界探検記

ビッグバン

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どうせ俺なんか

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アマレットが少女に語りかけようとしたその時だった。

デンオークは一人言のように空を見ながら呟き始めた。
「かっこいいね。そうやって君は人を救った気になって優越感に浸るんだね。いいよな.お前は好かれてさ。どうせ。俺なんて。誰も認めてくれない。頑張って。努力しても。人に認められず。なんの努力もせず仲間だ友情だとか甘い事抜かして馴れ合って傷の舐め合いをしている連中ばかり報われる。不平等だよ。本当に。そのくせ、都合が悪くなれば集団で少数を迫害して身勝手な正義を振りかざすんだから。やってらんないよ。 」

デンオークは自分に言い聞かせるように一人言を続けた。
「お前はいつもそうやって正義を振りかざす。正義って便利だね。この言葉さえあればどんな残酷な事だって許されるんだから。いじめだって。そうだ。人数が多ければ正義になって集団で言葉攻めにしても。おかしな奴を集団で注意してましたとなり、集団で暴力を震えば全員でもみ消して無かった事になる。大抵の人は最初から帰る場所があって居場所がある。だけど、俺にはなかった。家にも学校にも。あの世界に居場所なんてなかった。だから俺は頑張った努力した。俺を好きになってもらって居場所を作れるように。だけど、疲れたよ。どこまで、頑張ればいいんだ。」

デンオークは顔を引きつらせながら行き場のない思いを呟いた。
「人に合わせて自分を否定して変えて行くうちに自分でも自分がわからなくなった。
一人で誰にも気を使わず自由に生きたい自分と仲間や家族という不自由でも暖かい鎖につながれながら暮らしてたい自分がいるんだ。

そしてそんなダメな自分を変えたい自分とそのままの自分を受け入れて欲しいと思う気持ちが抑えられなくなってな。ダメな自分を受け入れて欲しいなんて甘えだって。わかってるし。受け入れてくれる場所もないとわかってる。だけど抑えられないんだ。」

デンオークは何が決心したような顔をしてこう言った。
「人を恨む気持ちが妬ましいと思う気持ちが自分でも狂ってるってわかってるだけどもうダメ何だ。どうせ俺は幸せになれないだからみんな俺と同じ様に地獄に落ちればいいんだ。はははっ。」




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