十二支vs十二星座

北欧消滅

その頃、北欧神達の身体は揺らめいて消えかけ始めていた。

この変化が一番最初に現れたのはヨルムガンドだった。トドメを刺そうと振り下ろされた如意棒はタイミングよく実体を失って霧の様になった。ヨルムガンドの頭を通過し地面に叩きつけられた。

ヨルムガンドはホッとした顔でこう言った。
どうやら。依代の一部が壊された様でおじゃるな。まあ良い。今日の所は引き上げるぞよ。まあたのう。昼ドラガールズ。次会う時は丸呑みにしてくれようぞ

そう言うと。ヨルムガンドは煙が当たりに散らばる様に消えた。　　

ヒッジンは消えていくヨルムガンドに叫んだ。
待て。肥満蛇。ちゃんと。決着つけなさい。
こんな変身までして戦わないなんて蛇の生殺しよ。

蟹座の戦士は冷静にこう言った。
まあ、落ち着きなさい。今はそれよりも何故アイツが消えたかの方が重要でしょ。なんで消えたのかしら。そう言えば。さっき依代がどうって言ってたわね。

ヒッジンはサルの力を手に入れた事で頭脳が強化され、すぐに真実を導き出した。

依代。分かった。そう言うことか。私達のハチマキみたいに。実際の肉体じゃなく何かを依代にして召喚されてるのね。

せっかちな蟹座はこう言った。
つまりどうゆう事なの。

依代さえ破壊すればあの強い北欧神達と戦わなずに勝てるってことよ。