十二支vs十二星座

束縛の愛。

ほう。餓狼を従えるとはやりますねえ。正義だ。善だと。やかましい。十二星座の一員とは思えない禍々しさだ。汚れなき乙女がここまで血に飢えていたとは

ですが、十二支としての武器を奪われたところで、私にはまだ本来の武器がありますし、何より、私は武器何か無くても十分戦えるんですよ。

そう言うとホロケウカムカムイは壁を蹴り加速してヴァルノに突っ込み爪で引っ掻き壁に激突しそうになるとクルリと回転して壁を蹴り加速して突進すると言う地形を生かした攻撃を繰り出した。

最初は攻撃を防いでいたヴァルノだったが時間が経つにつれて加速していくホロケウカムカムイの攻撃についていけなくなり遂に地面に倒れた。

ふん。さっき愛の痛みがどうとか言ってましたが。痛みを味わったのはあなたでしたね。所詮あなたはサポート兼ヒーラです。そのあなたが大口叩いて何百年と戦士やってきた私に挑むことじたい間違いだったんですよ。

とって付けた様な戦闘技術が通用すると思ったか。このまぬけめ。ハハッ。

ホロケウカムカムイがヴァルノを踏みつけたその時、ホロケウカムカムイも地面に倒れた。

まぬけはあなたです。少し油断しすぎましたね。

ここは私の愛の迷宮。当然。ここにあるもの全て私の支配下にあります。目に見えないだけでこの迷宮にはさまざまな罠が仕掛けられています。だから、あんな風に壁を乱暴に蹴ったりすれば気づかない内に身体が動かなくなりそうなります。

気づかない内に愛するに傷付けられ、心に突き刺さり、身動きできなくなる愛の様に。

これぞ。束縛の愛（チェインラブ）。

さあ、ここからは私の反撃の始まりです。
そう言うとヴァルノは立ち上がった。