東西妖怪大戦争

共闘 妖怪の真実

三郎は俺に向かってこう言った。
 
「ワシらが人を襲ったり、怖がらせるんは。ワシらが生きる為にしかのない事なんや。」

俺は三郎三郎の言葉を遮り、怒りながらこう言った。
 
「人間を襲う事が仕方ないだとなら、あのカボチャ人間も仕方ないで済ませる気か？。」

すると、三郎は落ちついた様子でこう言った。  

「まあ、ちょっと落ちつけや。」

話しはまだ終わっとらん。そして、三郎は俺をなだめるとまた話し始めた。

「ワシら、妖怪が人を襲ったり驚かせたりせんと、ワシら妖怪は消えてしまうんや。」

俺はまた話しを遮って聞いた。  

「消えるってどういうことだ」

三郎はキレ気味にこう答えた。 

「だから、今からそれ話すから黙って聞いとけや。」

三郎はそう言うとまた話し始めた。  

「ワシら妖怪は人間の感情から生まれた。言うなれば、人の思いが生んだ者だから人々の記憶から忘れ去られた時ワシら妖怪は消えるんや。」

「だからみんな必死になって人の記憶に残ろうとするんや。みんな怖いんや。忘れられるんが。消えて行くのが。だから、人々の記憶に残ろうと中には集団の人間襲って一人だけ生き残らせて、怪談になる事で生き残ろうとする奴もおるし、トラウマになるまで追いかけて一生記憶に残ろうとする奴もおる。」

「だけどな、ワシらのだって悪い奴らばっかやないんや。なかには、人を幸せにする妖怪もおるし、ワシらの種族化け提灯だって人を脅かしたりもするけどな。真っ暗やみの中迷ってる人を案内して人里に送り返したり、人間の役に立つ奴もおるんや。だから、ワシら妖怪全部が悪だとおもわんでくれ。 」

「そして、改めてお願いするでワシら妖怪と人間の為に戦ってくれ。」

俺はまたすぐに即答した。

「嫌に決まってるだろ。そんなもん。お前らや人間がどうなろうと俺はどうでもいい。だけどな、妖怪だろうが何だろうが俺が大好きなこの街を変えようとする奴は許さん。人間や妖怪お前達もこの街の一部だ。だから、俺は戦うこの街を守る為に。」

それを聞いた。三郎は嬉しそうな声でこう言った。 

「ありがとう。妖怪代表として、例を言わせてもらうで。なら次に、契約の話に移らせてもらうで」

そう言うと、三郎は真面目な顔でまた話しだした。