東西妖怪大戦争

共闘妖怪の謎

俺が気絶してから目を覚ますまでの間何があったんだろう。俺は思った。 
一体何が起これば俺をノックアウトした彼女が俺を膝枕するという事態になるのだろうか。

時は数十分前にさかのぼる。それは、ユウタが気絶させらてからすぐの事だった。三郎は倒れたユウタのそばに駆け寄り、こう言った。
「大変や。息しとらん。これはまずいで。  」
 
それを聞いた彼女は慌てて、すねこすりの首を絞めたて、こう言った。  

「どうすんの。どうすんの。死んじゃったよ。すねこすりは暴れながらこう言った。ギブっす。マスター大丈夫っす。まだ完全には死んでないっす。」

そんなすねこすりを見かねたのか。三郎が口を挟んだ。

「そうや。嬢ちゃん。こいつはまだ死んどらん。だけど危険な状態や。だから、ちょっと手を貸してくれんか。コイツの事や何か。コイツの日本人魂に火をつけることをしたら生き返るはずや。」

それを聞いた。 彼女は罪悪感からかすぐに了解したのだった。そして、今に至っているのである。

彼女はユウタが起きたのに気づくとすぐに飛び退いた。それにより、俺は頭を打ち付けてしまった。

俺が起きたのに気づくと三郎が俺にこう言った。

「まあ、一応礼の一つでも言っとけ。」

俺は彼女に礼を言った。

「看病してくれてありがとう。えっとだれだっけ。そういえば、名前聞いてなかったね。君達の事を教えてくるないか。」

それを聞くと彼女は急にイキイキとし出してこう言った。

「我が名は田の真ん中に立ち、魔をすべし王となるもの。」

そこまで、彼女が言うとすねこすりが翻訳し出した。

「要するに、っすね、私は田中 魔央よろしくってことっす。」 

そして、田中さんは話しを続けた。

「そして、そこにいる私の僕、こそ、最強の魔獣の子供アバドンだ。」

そして、すぐにすねこすりが訂正した。

「自分そんなじゃないっすから。自分は妖怪すねこすりのスネなりっす。よろしくっす。」

すると、スネなりの態度に怒った田中さんはスネなりにお仕置きを開始した。 
すると、三郎が俺にこう言った。

「とりあえず、あれはほっといて、さっき話しそこねた話しをするで。 」

そう言うと、三郎は後ろから聞こえるスネなりの「助けて、先輩」という声を無視して話し始めた。

「まずは、そうやな。ワシら妖怪について話そうか。」

そう言うと、三郎は真面目な顔つきでこう言った。まずは妖怪の存在について話そうか。

「ワシら妖怪は主に2種類に分け割れる。人間が来る前から住んでた。この日本列島の真の支配者大妖怪。そして、お前らの感情が生み出した。ワシら普通の妖怪や。」

そこまで三郎が話すのを聞くと俺は三郎に質問してみることにした。

「三郎ではなぜ、人間の感情から生まれた。妖怪が生みの親である人間を襲ったりするんだ。」

それを聞くと、三郎は悲しそうな顔で話し出した。妖怪の存在について。