東西妖怪大戦争

ビッグバン

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共闘 新たな仲間は中二病

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俺は、目の前の不審な奴に構う余裕はなかった。
なぜなら、回転は止まったものの俺の体は炎に包まれたままだったからだ。
俺は近くにあった川に噴水に飛び込んだ。
すると三郎は文句を言ってきた。

「何するんや。ワシ一応ちょうちんやぞ。水に濡れた壊れてまうわ。」

三郎は体から炎を吹きだし体を乾かしながら威圧的な声で脅してきた。

「今度こんなことしてみぃ全身黒こげにしたるからな。」

俺はすぐに謝った。

「すいません。」
 
すると、三郎は前にいる不審者を見ると俺を見てこう言った。

「おい、わしの事はあとでいいから。あいつのあいてせいほったらかしとったから拗ねてとるぞ。」

俺は不審者の方を見た。すると、奴は後ろを向きいじけて地面に何か書いている。
そばにはさっき俺の足元にいた可愛らしい生物が奴の周りを歩き周り必死にはげましている。

「マスター気にすることないっすよ。きっとマスターに恐れをなして逃げたんすよ。」

奴は泣きながら、妙に高い声でその可愛らしい小動物に当り散らした。

「またぁ、無視された。勇気出して外に出たのにお前が自分の力を使えば友達づくりとか余裕っすとか言うから、こんな夜中、リア充どもがたむらするハロウィンにこんな仮装して出たというのにどうしてくれるこの役立たず。」

そういうと奴は可愛らしい小動物の首を絞め始めた。小動物は涙を浮かべながらこう言った。

「ギブっす。マスターチャンスをもう一回チャンスを。」  

俺はこのやり取りを見て小動物を同情した。
それと同時に俺は奴らに関わりたくないと思い、三郎にきいた。

「なあ、三郎、あれ俺が相手しなきゃダメ。正直カボチャ人間相手するより面倒なんだが。」

すると、「三郎はとにかく行ってやれ。同胞のすねこすりが可哀想で見てられん。」 

俺は三郎に言われてしぶしぶ不審者に話しかけた。 

「あの、すいません、お取り込み中のところ申し訳ないんですが、とりあえず、その動物が可哀想なんで離して上げてくれませんか。」

すると、奴は急に振り向き俺の方を向いた。
俺は思わず、目を奪われてしまった。

そこにいたのは目に眼帯、魔導師が被っていそうなフードをかぶり、下には悪魔風の衣装を着たとても綺麗な18歳ぐらいの女の子がそこにいた。

彼女の見た目はそのツッコミどころがありすぎる衣装を着こなすほど美しかった日本人特有の黒髪が美しく、欧米人とは違う、日本人特有の小柄な体格にすらっとした体型が美しい。
俺は思った。

まさに俺が理想とする日本人だと、だがだからこそもったいない。
日本人ならこんな西洋の奇妙な格好より和服を着るべきである。
これでは、豆腐に砂糖をかける様な素材の持ち味を殺す行為だ。俺が彼女を眺めながらそんなことを考えいると彼女が俺のほうを向き、小動物に命令した。 

「我がしもべよ、我を邪悪な目で見つめる悪しき魂に制裁を与えよ。」

そういうと小動物は消え、次の瞬間、俺は盛大に転び頭を打ち付けて気を失ってしまった。
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