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ゴンさんとの出会い
②
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犬山社長は続けます。
「幽霊は、死んだ者の魂や念だな。そして神や妖怪は、人間の信仰心があってこそ存在している。……そこの明確な線引きは難しくて、妖怪の括りの中にも幽霊や神もいたりもするがな」
そこでぬんさんが話に入ってきました。
「ゴンよ。昨日ここに百合子が来た時に、貧乏神が取り憑いておったんじゃ。ワシらは退治しようとしたが、百合子が庇ってのぅ。百合子の気持ちに応えた貧乏神が、なんと福の神になったんじゃ」
「……は?」
頭がついて行かない様子の犬山社長の前に、福の神さんがポンッ! と現れました。
福の神さんは必死に? 一所懸命に? 身振り手振りで、ゴンさんに向かって何かを訴えているようです。
最後はテーブルの上で何回も土下座までしてしまいました……。人間に土下座する神様って……。全員苦笑いです。
「……はぁ~……まったく……。桃田さん、小さいとはいえ神様に土下座させてしまったんだ……。君を思う福の神の心に応えなければならんな。君も私も」
「えぇ!? 聞こえるんですか!?」
「おや? 君には聞こえんのか? まぁ子供の頃から妖怪に慣れ親しんでいるからな。聞こえなかった事はないが、まぁ慣れや生まれ持ったものであろうな」
そう言って犬山社長はようやく笑いました。
「とはいえ、私は金など本当にいらんのだよ。もし私が死んだとしても、この土地は誰にも渡さないようにしているし、後の事は私の秘書や弁護士に言い付けてあるからな」
「犬山社長の秘書さんや弁護士さんも見えるんですか……?」
ふと疑問に思った事を訊ねてみました。
「あぁ、ゴンでいい。私の傍にいるせいか、だんだんと見えてきてな。たま~~~にここに一緒に来るが、ハッキリと見えるせいで『怖い怖い!』と怯えている」
「あの怯え方はすごいわよね~」
「特にワシにな。萌を見る時は、文字通り鼻の下を伸ばしておるが」
そこで一同笑いが起きました。
「話を戻そう。とにかく金はいらんのだ。だが戸籍を持っている妖怪たちは、人間社会で暮らす為に金が必要だ。さっき福の神から聞いたが、現代社会で行き場のない妖怪も多数いるという。
桃田さん、その妖怪たちはある意味、君と似たような状況だな。今回の話は行き場のない妖怪たちの為に、そして君の為になると判断した。
一つ宿題を出そう。事業計画書を書いてくれ。大まかでいい。業種やどんな事をやるか等だな。明日から私は出張が続くので、期限は二週間だ。帰って来てから確認したいと思う」
「……え? ……え? ……え?」
宿題なんて聞きたくない言葉の他に、聞いたことのない難しい言葉のものを書けと言われて、見事なまでに動揺しています。
「ちなみに、現段階で考えている事はあるかい?」
もちろんないです!! ここはちょっと誤魔化しつつ適当に答えましょう。
「え~と……豆腐小僧さんのお豆腐屋さんとか……? 赤さん青さんの秋田料理のお店とか……? 萌さんのキャバクラとか……?」
ユキさんの女王様の話は流石に出来ませんでした。すると犬山社長ことゴンさんは、盛大なため息をつきます。
「豆腐屋の豆腐はどうするんだい? 豆腐小僧は配達するのかい? 赤と青の料理は確かに美味いが、この秋田に馴染みのない場所に出店して人が来ると思うかい? 萌は……間違いないだろうが……。
良いかい、人と同じ事をしてもダメだぞ。アイデアや戦略をひとひねりしないと、客には飽きられてしまう。まだ若い君の柔軟性溢れるアイデアを聞かせて欲しい。商売とは稼ぐ為に、人と違う事をして注目して貰わんといかんぞ」
あばばばばば……ダメ出しの嵐です。そして私に柔軟性なんてないですが……。
「では二週間後にまた来る。桃田さん、よろしくな」
そう言って、盛大にパニックを起こしている私を残してゴンさんはお帰りになりました。
お見送りに行ったぬんさんと萌さんでしたが、戻って来るとまだソファに座ってパニックになっている私に走り寄って来ました。
「百合ちゃん、よくやったわ~」
「百合子、よくやった! あのゴンが本気で応援しているな! これで安泰じゃ!」
「……あ……安泰じゃないですー! 事業計画書って……なんですか……どうしよう……」
気を抜くと白目になってしまいます。
「なぁに、百合子なら大丈夫じゃ。人間なんじゃから、人間社会の事はワシらより詳しいじゃろう」
「私……最近まで引きこもりだったんですよ……人間社会から隔離された生活してたんですよ……」
本気で涙目で訴えました。
「「あ……」」
お二人は私がニートだったことを思い出したようです。
「ま……まぁ何とかなるじゃろ。ははは……」
流石のぬんさんも乾いた笑いです……。
「とにかく、今日は一回帰るんじゃろ? 烏天狗に送らせるわい」
今なんと!? テンション上がって来ました! ソワソワしてしまいます。
ぬんさんが窓を開けて「おーい!」と呼ぶと、窓の外にイケメンが舞い降りました! 修行僧のような格好で、背中には黒い羽根が生えています! 烏要素は羽根だけのようです!
「お呼びでしょうか?」
「あぁ、この娘を送って欲しい」
ぬんさんがそう言うと、烏天狗さんと目が合いました。
「こちらがあの噂の……! かしこまりました。安全飛行で送らせていただきます!」
安全飛行って……まぁ運転じゃないですし……というか噂ってなんですか? 噂って?
「なんか~、チョロ~っとだけ情報が漏れて~、百合ちゃんは~妖怪たちに~革命を起こす人間って評判になっちゃったみたい~」
キャハッと笑う萌さんですが、革命って誰が? 私が? そもそも誰がそんな事を……?
「しぃよ~。悪気はなかったんでしょうけど~、近くの妖怪に触れ回ってるみたい~」
「全力で止めて下さい!!!!」
分かった分かった、と笑うぬんさんと萌さんですが、止める気がないのが分かってしまって私は悲しいです……。
「さぁ、百合子様! 背中に乗って下さい! それとも抱きますか?」
……ヤバス……イケメンに、人生で初めて抱くとか言われた……。
「百合ちゃ~ん、勘違いしちゃダメよ~ぅ。おんぶかお姫様抱っこよ~」
あぁ! どちらにしても密着!!
「……百合子。こやつも若く見えるが年寄りじゃ。嫁も子供もおる。……惚れるなよ?」
「そうよ~。私の楽しみが減っちゃうじゃな~い」
「楽しみ?」
「なんでもな~い。用事がある時~使いを出すかもしれないから~驚かないでね~」
あぁ……とりあえず帰らないと……。
「はい……。烏天狗さん、じゃ……じゃあおんぶで……」
そうして私は妖怪に出会うという奇跡の他に、非現実的な自宅までの空の旅を楽しんだのでした。
「幽霊は、死んだ者の魂や念だな。そして神や妖怪は、人間の信仰心があってこそ存在している。……そこの明確な線引きは難しくて、妖怪の括りの中にも幽霊や神もいたりもするがな」
そこでぬんさんが話に入ってきました。
「ゴンよ。昨日ここに百合子が来た時に、貧乏神が取り憑いておったんじゃ。ワシらは退治しようとしたが、百合子が庇ってのぅ。百合子の気持ちに応えた貧乏神が、なんと福の神になったんじゃ」
「……は?」
頭がついて行かない様子の犬山社長の前に、福の神さんがポンッ! と現れました。
福の神さんは必死に? 一所懸命に? 身振り手振りで、ゴンさんに向かって何かを訴えているようです。
最後はテーブルの上で何回も土下座までしてしまいました……。人間に土下座する神様って……。全員苦笑いです。
「……はぁ~……まったく……。桃田さん、小さいとはいえ神様に土下座させてしまったんだ……。君を思う福の神の心に応えなければならんな。君も私も」
「えぇ!? 聞こえるんですか!?」
「おや? 君には聞こえんのか? まぁ子供の頃から妖怪に慣れ親しんでいるからな。聞こえなかった事はないが、まぁ慣れや生まれ持ったものであろうな」
そう言って犬山社長はようやく笑いました。
「とはいえ、私は金など本当にいらんのだよ。もし私が死んだとしても、この土地は誰にも渡さないようにしているし、後の事は私の秘書や弁護士に言い付けてあるからな」
「犬山社長の秘書さんや弁護士さんも見えるんですか……?」
ふと疑問に思った事を訊ねてみました。
「あぁ、ゴンでいい。私の傍にいるせいか、だんだんと見えてきてな。たま~~~にここに一緒に来るが、ハッキリと見えるせいで『怖い怖い!』と怯えている」
「あの怯え方はすごいわよね~」
「特にワシにな。萌を見る時は、文字通り鼻の下を伸ばしておるが」
そこで一同笑いが起きました。
「話を戻そう。とにかく金はいらんのだ。だが戸籍を持っている妖怪たちは、人間社会で暮らす為に金が必要だ。さっき福の神から聞いたが、現代社会で行き場のない妖怪も多数いるという。
桃田さん、その妖怪たちはある意味、君と似たような状況だな。今回の話は行き場のない妖怪たちの為に、そして君の為になると判断した。
一つ宿題を出そう。事業計画書を書いてくれ。大まかでいい。業種やどんな事をやるか等だな。明日から私は出張が続くので、期限は二週間だ。帰って来てから確認したいと思う」
「……え? ……え? ……え?」
宿題なんて聞きたくない言葉の他に、聞いたことのない難しい言葉のものを書けと言われて、見事なまでに動揺しています。
「ちなみに、現段階で考えている事はあるかい?」
もちろんないです!! ここはちょっと誤魔化しつつ適当に答えましょう。
「え~と……豆腐小僧さんのお豆腐屋さんとか……? 赤さん青さんの秋田料理のお店とか……? 萌さんのキャバクラとか……?」
ユキさんの女王様の話は流石に出来ませんでした。すると犬山社長ことゴンさんは、盛大なため息をつきます。
「豆腐屋の豆腐はどうするんだい? 豆腐小僧は配達するのかい? 赤と青の料理は確かに美味いが、この秋田に馴染みのない場所に出店して人が来ると思うかい? 萌は……間違いないだろうが……。
良いかい、人と同じ事をしてもダメだぞ。アイデアや戦略をひとひねりしないと、客には飽きられてしまう。まだ若い君の柔軟性溢れるアイデアを聞かせて欲しい。商売とは稼ぐ為に、人と違う事をして注目して貰わんといかんぞ」
あばばばばば……ダメ出しの嵐です。そして私に柔軟性なんてないですが……。
「では二週間後にまた来る。桃田さん、よろしくな」
そう言って、盛大にパニックを起こしている私を残してゴンさんはお帰りになりました。
お見送りに行ったぬんさんと萌さんでしたが、戻って来るとまだソファに座ってパニックになっている私に走り寄って来ました。
「百合ちゃん、よくやったわ~」
「百合子、よくやった! あのゴンが本気で応援しているな! これで安泰じゃ!」
「……あ……安泰じゃないですー! 事業計画書って……なんですか……どうしよう……」
気を抜くと白目になってしまいます。
「なぁに、百合子なら大丈夫じゃ。人間なんじゃから、人間社会の事はワシらより詳しいじゃろう」
「私……最近まで引きこもりだったんですよ……人間社会から隔離された生活してたんですよ……」
本気で涙目で訴えました。
「「あ……」」
お二人は私がニートだったことを思い出したようです。
「ま……まぁ何とかなるじゃろ。ははは……」
流石のぬんさんも乾いた笑いです……。
「とにかく、今日は一回帰るんじゃろ? 烏天狗に送らせるわい」
今なんと!? テンション上がって来ました! ソワソワしてしまいます。
ぬんさんが窓を開けて「おーい!」と呼ぶと、窓の外にイケメンが舞い降りました! 修行僧のような格好で、背中には黒い羽根が生えています! 烏要素は羽根だけのようです!
「お呼びでしょうか?」
「あぁ、この娘を送って欲しい」
ぬんさんがそう言うと、烏天狗さんと目が合いました。
「こちらがあの噂の……! かしこまりました。安全飛行で送らせていただきます!」
安全飛行って……まぁ運転じゃないですし……というか噂ってなんですか? 噂って?
「なんか~、チョロ~っとだけ情報が漏れて~、百合ちゃんは~妖怪たちに~革命を起こす人間って評判になっちゃったみたい~」
キャハッと笑う萌さんですが、革命って誰が? 私が? そもそも誰がそんな事を……?
「しぃよ~。悪気はなかったんでしょうけど~、近くの妖怪に触れ回ってるみたい~」
「全力で止めて下さい!!!!」
分かった分かった、と笑うぬんさんと萌さんですが、止める気がないのが分かってしまって私は悲しいです……。
「さぁ、百合子様! 背中に乗って下さい! それとも抱きますか?」
……ヤバス……イケメンに、人生で初めて抱くとか言われた……。
「百合ちゃ~ん、勘違いしちゃダメよ~ぅ。おんぶかお姫様抱っこよ~」
あぁ! どちらにしても密着!!
「……百合子。こやつも若く見えるが年寄りじゃ。嫁も子供もおる。……惚れるなよ?」
「そうよ~。私の楽しみが減っちゃうじゃな~い」
「楽しみ?」
「なんでもな~い。用事がある時~使いを出すかもしれないから~驚かないでね~」
あぁ……とりあえず帰らないと……。
「はい……。烏天狗さん、じゃ……じゃあおんぶで……」
そうして私は妖怪に出会うという奇跡の他に、非現実的な自宅までの空の旅を楽しんだのでした。
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