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Mission【0】PROLOGUE
《2》それはたった一枚の宝くじから始まった
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毎日のように学校を卒業したら宇宙に出ていろんな研究をしようと自分たちの宇宙機の開発を続けてきた。
ガランガランガラン……。
最初の目標が定まるまではとりあえず近くの小惑星からサンプルリターンでもしてお小遣いを稼ごうか。
ガランガランガラン……。
この広大な宇宙では時々思いもよらない転機が訪れることがある……もちろんこの世界の常識から考えてのことだ。
ガランガランガラン……。
それは運命の人に巡り合ったときか? でも僕にはなにもなかった……。
ガランガランガラン……。
それなら、奇跡的にダイアモンドの鉱山を探し当てたときか?
ガランガランガラン……。
それとも悲劇的な状況の戦場から生き延びたときか?
ガランガランガラン……。
これから始まる物語の場合は……?。
「大当たり! 特賞の準惑星『S/5986 L1 WANDER』は今日からアナタのモノです!」
鳴りやまない祝福の鐘が鳴り響く中――それはたった一枚の宝くじから始まった。
◇ ◇
宝くじの確認を終えた後、僕はコロニーに設置されている情報展望センターへと足を向けていた。
本来なら確認後はすぐにラボに向かうつもりだったのだが、思わぬものが当選したため星への好奇心が抑えられなくなっていたのだ。
情報センターでは常時様々なAIが星の動きやデブリなど宇宙空間を観測して、各種情報を蓄積し続けている。その観測データは一部デバイスや管理者権限を持った個人がアクセスすることが出来、そこに『コマンド』を入力することで特定の情報を独自のルールで詳細に検証解析してくれるアシスト機能も付いている、今回はその機能を利用しに来たのだった。
「『コマンド』、『S/5986 L1 WANDER』についての航路情報と組成成分の検証と基礎情報のアップデートをリクエストする」
『《ZSC/19ー1》コマンド認証成功、実行します』
コマンドの内容やその規模の広さによって実行完了までの時間はまちまちだ、でも今回は星一つを調べるだけなので数秒のはず……なのだが10分近くの時間が経過した後結果が公開された。
『結果は以下の通りになります……』
ふむふむ……。
「大きさは……だいたい直径200KMくらいで真球率は55%……、液体か気体系の惑星か? それとも自転が早いのかな? それで重さは……なんだこれ? 重すぎるだろ、大きさと釣り合ってないし……しかも過去のサーチ結果と比べて自転周期もめちゃくちゃだ……っていうかこれ準惑星じゃなくて彗星じゃないのか?」
さらに公転周期なのだが、過去の飛行軌道の結果はまだこの恒星で公転したことのない外部の宇宙からの飛来物だと測定された、さらに……。
「主な成分は水分子と岩と鉄と気体ではなさそうだけど……『未知の物質』ってなんだよ超面白そうだな」
組成成分の解析リストに様々な原子や分子や羅列されていた、しかしその最後に『未知の物質』と書かれていたのだ。
そんな解析結果を見て楽しくなってきたと思ったとことに彼らはやってきた。
「ロビン見つけたぞ! ラボにいないからって来てみたらやっぱりここにいたのか、調べものがあるときはいつもここだしな」
「ロビロビはっけーん!」
さて……最初に僕に話しかけてきたのは腐れ縁というか幼馴染のフェルディナンド、通称は『フェル』で小さい頃から何かと絡んできたのだが、子供ながらに将来の夢を語り合ったときに意気投合した親友であり、なんとこのコロニーの19区画の市長の息子だ。
そして、次に紹介する『ピケ』ことピケットは僕らが5歳ぐらいの頃、小型の未確認飛行物体が近くに飛んできたためキャプチャー(捕獲)された機体のなかから。生命維持ポッドのようなものに入れられた状態で発見された猫のような特徴を持った亜人だ。
このアストラ銀河内には人間以外の知的生命体はいないことが確認されているため、確実にこの子は別の銀河から飛んできたということになり、当時は大騒ぎで解剖するべきだの様々な意見が出されたのだが、結果的にはそのまま救命治療を施されて一般人と変わらない生活を送ってきたのだった、ただし身体検査は疫病対策というもっともな理由をつけて年1くらいで綿密に行われていた。
僕の同年代の友達はこれまでフェルしかいなかった、そんな時に年齢が近そうなこの子と知り合った僕たちはすぐに意気投合、最初は言葉が通じなかったので身振り手振りだったのだが驚異的な速度で僕らの言葉を覚えると、彼女には少しだけ不思議な能力があることに気が付いた。
正式に名前が付けられるまでは一時的にコードネームで呼ばれていたのだが、説明できないくらいに危険察知能力が高いことが日々の行動や発言「そっちはあぶなそだよー」などなど、例を挙げるときりがないのだがそういう野生の勘があるのだろうととりあえず落ち着いた。
そんな経緯から索敵任務を意味する『レーダーピケット』から拝借して『ピケット』と名前が付けられたのだった。
それから10年……ずっと僕たちは毎日一緒に遊んでいたし、喧嘩もしたし、同じ夢を見てきた。 ……だから僕が今日の放課後に何をしに行っていたのかは彼ら2人は当然把握しているのだ。
「「で?! どうだった(の)?」」
さすが僕の親友だ……隠せるもんじゃないよな?
「実は……」
「「実は……?」」
「星を当てたんだ……!」
「「……!」」
「当たった星の登録コードIDは『S/5986 L1 WANDER』、それで……名前は『マス・ア・ティエラ』に決めたよ!」
* 用語説明 *
◆準惑星『S/5986 L1 WANDER』
宝くじの景品として設定された準惑星、現時点ではその価値は不確定
◆情報センターアクセス端末『ZSC/19ー1』
ゼータ(Z)
スペースコロニー(SC)
第19区画(19)
にある情報センターのアクセス端末1号機
◆準惑星『マス・ア・ティエラ』
ロビンが宝くじで当てた星、今後の通称は『ティエラ』となる
ガランガランガラン……。
最初の目標が定まるまではとりあえず近くの小惑星からサンプルリターンでもしてお小遣いを稼ごうか。
ガランガランガラン……。
この広大な宇宙では時々思いもよらない転機が訪れることがある……もちろんこの世界の常識から考えてのことだ。
ガランガランガラン……。
それは運命の人に巡り合ったときか? でも僕にはなにもなかった……。
ガランガランガラン……。
それなら、奇跡的にダイアモンドの鉱山を探し当てたときか?
ガランガランガラン……。
それとも悲劇的な状況の戦場から生き延びたときか?
ガランガランガラン……。
これから始まる物語の場合は……?。
「大当たり! 特賞の準惑星『S/5986 L1 WANDER』は今日からアナタのモノです!」
鳴りやまない祝福の鐘が鳴り響く中――それはたった一枚の宝くじから始まった。
◇ ◇
宝くじの確認を終えた後、僕はコロニーに設置されている情報展望センターへと足を向けていた。
本来なら確認後はすぐにラボに向かうつもりだったのだが、思わぬものが当選したため星への好奇心が抑えられなくなっていたのだ。
情報センターでは常時様々なAIが星の動きやデブリなど宇宙空間を観測して、各種情報を蓄積し続けている。その観測データは一部デバイスや管理者権限を持った個人がアクセスすることが出来、そこに『コマンド』を入力することで特定の情報を独自のルールで詳細に検証解析してくれるアシスト機能も付いている、今回はその機能を利用しに来たのだった。
「『コマンド』、『S/5986 L1 WANDER』についての航路情報と組成成分の検証と基礎情報のアップデートをリクエストする」
『《ZSC/19ー1》コマンド認証成功、実行します』
コマンドの内容やその規模の広さによって実行完了までの時間はまちまちだ、でも今回は星一つを調べるだけなので数秒のはず……なのだが10分近くの時間が経過した後結果が公開された。
『結果は以下の通りになります……』
ふむふむ……。
「大きさは……だいたい直径200KMくらいで真球率は55%……、液体か気体系の惑星か? それとも自転が早いのかな? それで重さは……なんだこれ? 重すぎるだろ、大きさと釣り合ってないし……しかも過去のサーチ結果と比べて自転周期もめちゃくちゃだ……っていうかこれ準惑星じゃなくて彗星じゃないのか?」
さらに公転周期なのだが、過去の飛行軌道の結果はまだこの恒星で公転したことのない外部の宇宙からの飛来物だと測定された、さらに……。
「主な成分は水分子と岩と鉄と気体ではなさそうだけど……『未知の物質』ってなんだよ超面白そうだな」
組成成分の解析リストに様々な原子や分子や羅列されていた、しかしその最後に『未知の物質』と書かれていたのだ。
そんな解析結果を見て楽しくなってきたと思ったとことに彼らはやってきた。
「ロビン見つけたぞ! ラボにいないからって来てみたらやっぱりここにいたのか、調べものがあるときはいつもここだしな」
「ロビロビはっけーん!」
さて……最初に僕に話しかけてきたのは腐れ縁というか幼馴染のフェルディナンド、通称は『フェル』で小さい頃から何かと絡んできたのだが、子供ながらに将来の夢を語り合ったときに意気投合した親友であり、なんとこのコロニーの19区画の市長の息子だ。
そして、次に紹介する『ピケ』ことピケットは僕らが5歳ぐらいの頃、小型の未確認飛行物体が近くに飛んできたためキャプチャー(捕獲)された機体のなかから。生命維持ポッドのようなものに入れられた状態で発見された猫のような特徴を持った亜人だ。
このアストラ銀河内には人間以外の知的生命体はいないことが確認されているため、確実にこの子は別の銀河から飛んできたということになり、当時は大騒ぎで解剖するべきだの様々な意見が出されたのだが、結果的にはそのまま救命治療を施されて一般人と変わらない生活を送ってきたのだった、ただし身体検査は疫病対策というもっともな理由をつけて年1くらいで綿密に行われていた。
僕の同年代の友達はこれまでフェルしかいなかった、そんな時に年齢が近そうなこの子と知り合った僕たちはすぐに意気投合、最初は言葉が通じなかったので身振り手振りだったのだが驚異的な速度で僕らの言葉を覚えると、彼女には少しだけ不思議な能力があることに気が付いた。
正式に名前が付けられるまでは一時的にコードネームで呼ばれていたのだが、説明できないくらいに危険察知能力が高いことが日々の行動や発言「そっちはあぶなそだよー」などなど、例を挙げるときりがないのだがそういう野生の勘があるのだろうととりあえず落ち着いた。
そんな経緯から索敵任務を意味する『レーダーピケット』から拝借して『ピケット』と名前が付けられたのだった。
それから10年……ずっと僕たちは毎日一緒に遊んでいたし、喧嘩もしたし、同じ夢を見てきた。 ……だから僕が今日の放課後に何をしに行っていたのかは彼ら2人は当然把握しているのだ。
「「で?! どうだった(の)?」」
さすが僕の親友だ……隠せるもんじゃないよな?
「実は……」
「「実は……?」」
「星を当てたんだ……!」
「「……!」」
「当たった星の登録コードIDは『S/5986 L1 WANDER』、それで……名前は『マス・ア・ティエラ』に決めたよ!」
* 用語説明 *
◆準惑星『S/5986 L1 WANDER』
宝くじの景品として設定された準惑星、現時点ではその価値は不確定
◆情報センターアクセス端末『ZSC/19ー1』
ゼータ(Z)
スペースコロニー(SC)
第19区画(19)
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