4 / 8
ダンジョンの中の町
Gランク冒険者の船出
しおりを挟む
冒険者は誰もが最初はGランク、そのの世界ではGランクの場合はお手伝いや運搬、素材採集が主になるのだが、この掃きだめの町はダンジョンのどこかの層にあるためまともな採集依頼は存在しない、大概は動力源となる魔石や魔物の素材、そして鉱石や少量の薬草類、これらを少なくない冒険者が競って採集しては奪い合い、勝ち残った者だけが今も冒険者として活動を続けることが出来ている、それがこの町の冒険者事情なのだという。
技能鑑定後少し面倒はあったのだが、無事に冒険者Gランクに登録することができたのだが、さすがの掃きだめの町でも上納金のための人材を減らすのは忍びないのか、ランクごとに受注することができるクエストが設定されていた……無理もないよな、上位のクエストともなれば危険度が跳ね上がる。
「常時受け付けの依頼は……ダンジョンからの魔物の間引きと攻略で、あとは町の手伝い系か……まぁそうだよな」
ともあれ、ダンジョンに入るための……違うか、ここより下に潜るための許可証は手に入ったんだ、クエストと関係なく素材を売り払うことも可能なはずだ。
下層へと続く門を守る守衛に冒険者のライセンスを見せ、ついにダンジョン(下層)へと足を踏み入れた。
「良し、お前ら出てきていいぞ」
その呼びかけにポン!っという音とともに姿を現したのは7色、そして7体の精霊だ。 うまく喋ることはできないが身振り手振りで可愛らしく意思表示してくれる。
『キュ! キュキュキュ!』
「なになに? あの洗礼の間にはなんで連れてってくれなかったのか? それは司祭さんがそれが決まりだからって」
『キュッキュキュ! キュイーー!』
「あの部屋なんかおかしかったぞだって? 空中の魔力を感じないくらいだったけど」
『キュ!! キュキュキュウウ!』
「その魔力が無いと魔法が使えないんだからもっと気をつけろ? ……確かに、魔道具とかで魔力を貯めておくのも将来的に考えたほうがいいのか」
魔力が使えなくなったら僕の力は半減以下だ、空気中の魔力ならまだいい、精霊の魔力が受け取れなくなったら死活問題だ。
「そうだよな、ちょっと迂闊だったよ、機会があったら魔道具を探してみるさ、まずはここがどんなダンジョンなのか調べないといけないんだ、ちょっと探索を頼むよ」
『キュ!!』
敬礼のポーズをとると彼らからさらに下位の精霊が飛び出し、辺りに霧散していき僕と7人だけが残された。
「それじゃ進もうか」
僕の周囲に残ったのは上位の精霊だ。
それぞれ、火精霊のフュー、水精霊のルー、風精霊のヴォン、土精霊のソイル、無精霊のリオン、光精霊のウィル、闇精霊のシェイドの全7人だ、彼らは物心ついたことから何故か僕に寄り添い何かと支えてくれた、そして彼らの魔力を借りてほぼ無制限に魔法を発動することができたのだ。
そんな彼らには何人もの配下がいる、上位になるとある目的をもって土地に住み着いていたりすることもあるが、それよりも下位の存在になっていくと空気に漂うように流されるような感じになっていくのだ。
「ん……前方組がゴブリン3匹とボアを発見? 分かった早速行くよ」
ゴブリンはともかくボアは皮は素材に肉は食材になるため、どの町でも一定の需要がある。
そしてその報告のあった場所に着いた時には報告よりも数がだいぶ増えていた。
「報告してきた場所から距離があったし変化はあるけど、思ったより増えてたな……やろうと思えば一人でも余裕だけど、みんなもよろしく!」
◇ ◇
そうして初めてのダンジョン探索である程度の魔物を討伐、そしてダンジョンの状態を精霊にいろいろと探索してもらってから帰還し、冒険者ギルドへと報告と素材の買い取りをしてもらいに行くことにした。
「素材買取お願いします! ……ってあれ? ザイルさんとドロンさん、それにスールさん揃ってどうしたんですか?」
「……この町に来た初日にダンジョンに潜った奴は初めて見たよ」
「……さすがにないわ」
「心配したのよ! アルス君!」
はい?
「でもまだここから3層潜った程度です、だから魔物の数も大したことなかったですよ?」
「ん?」
「んん?」
「はい?」
だってゴブインとかボア程度だったし……おかしいことはないはずだよな、なら。
「ボア程度だと買取してもらえないんですか?」
「「「そうじゃない!」」」
3人の大声がギルドロビーに響き、大勢の目線がこちらに注目してしまったのだと、近づいてくる足音と声から理解させられてしまった。
技能鑑定後少し面倒はあったのだが、無事に冒険者Gランクに登録することができたのだが、さすがの掃きだめの町でも上納金のための人材を減らすのは忍びないのか、ランクごとに受注することができるクエストが設定されていた……無理もないよな、上位のクエストともなれば危険度が跳ね上がる。
「常時受け付けの依頼は……ダンジョンからの魔物の間引きと攻略で、あとは町の手伝い系か……まぁそうだよな」
ともあれ、ダンジョンに入るための……違うか、ここより下に潜るための許可証は手に入ったんだ、クエストと関係なく素材を売り払うことも可能なはずだ。
下層へと続く門を守る守衛に冒険者のライセンスを見せ、ついにダンジョン(下層)へと足を踏み入れた。
「良し、お前ら出てきていいぞ」
その呼びかけにポン!っという音とともに姿を現したのは7色、そして7体の精霊だ。 うまく喋ることはできないが身振り手振りで可愛らしく意思表示してくれる。
『キュ! キュキュキュ!』
「なになに? あの洗礼の間にはなんで連れてってくれなかったのか? それは司祭さんがそれが決まりだからって」
『キュッキュキュ! キュイーー!』
「あの部屋なんかおかしかったぞだって? 空中の魔力を感じないくらいだったけど」
『キュ!! キュキュキュウウ!』
「その魔力が無いと魔法が使えないんだからもっと気をつけろ? ……確かに、魔道具とかで魔力を貯めておくのも将来的に考えたほうがいいのか」
魔力が使えなくなったら僕の力は半減以下だ、空気中の魔力ならまだいい、精霊の魔力が受け取れなくなったら死活問題だ。
「そうだよな、ちょっと迂闊だったよ、機会があったら魔道具を探してみるさ、まずはここがどんなダンジョンなのか調べないといけないんだ、ちょっと探索を頼むよ」
『キュ!!』
敬礼のポーズをとると彼らからさらに下位の精霊が飛び出し、辺りに霧散していき僕と7人だけが残された。
「それじゃ進もうか」
僕の周囲に残ったのは上位の精霊だ。
それぞれ、火精霊のフュー、水精霊のルー、風精霊のヴォン、土精霊のソイル、無精霊のリオン、光精霊のウィル、闇精霊のシェイドの全7人だ、彼らは物心ついたことから何故か僕に寄り添い何かと支えてくれた、そして彼らの魔力を借りてほぼ無制限に魔法を発動することができたのだ。
そんな彼らには何人もの配下がいる、上位になるとある目的をもって土地に住み着いていたりすることもあるが、それよりも下位の存在になっていくと空気に漂うように流されるような感じになっていくのだ。
「ん……前方組がゴブリン3匹とボアを発見? 分かった早速行くよ」
ゴブリンはともかくボアは皮は素材に肉は食材になるため、どの町でも一定の需要がある。
そしてその報告のあった場所に着いた時には報告よりも数がだいぶ増えていた。
「報告してきた場所から距離があったし変化はあるけど、思ったより増えてたな……やろうと思えば一人でも余裕だけど、みんなもよろしく!」
◇ ◇
そうして初めてのダンジョン探索である程度の魔物を討伐、そしてダンジョンの状態を精霊にいろいろと探索してもらってから帰還し、冒険者ギルドへと報告と素材の買い取りをしてもらいに行くことにした。
「素材買取お願いします! ……ってあれ? ザイルさんとドロンさん、それにスールさん揃ってどうしたんですか?」
「……この町に来た初日にダンジョンに潜った奴は初めて見たよ」
「……さすがにないわ」
「心配したのよ! アルス君!」
はい?
「でもまだここから3層潜った程度です、だから魔物の数も大したことなかったですよ?」
「ん?」
「んん?」
「はい?」
だってゴブインとかボア程度だったし……おかしいことはないはずだよな、なら。
「ボア程度だと買取してもらえないんですか?」
「「「そうじゃない!」」」
3人の大声がギルドロビーに響き、大勢の目線がこちらに注目してしまったのだと、近づいてくる足音と声から理解させられてしまった。
0
あなたにおすすめの小説
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
阿里
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
辺境追放された「植物魔導師」の領地開拓 ~枯れ果てた死の大地は、俺の魔力で聖域(楽園)へと変貌する~
リーフレット
ファンタジー
「植物魔法? ああ、農作業にしか使えないあの地味な魔法か」
帝国騎士団の専属魔導師だったアルトは、無能な二世皇太子レオンによって、一方的に追放を言い渡された。
アルトがどれほど魔導植物を駆使し、帝国の食糧難を裏から支えていたかを知らぬまま、彼は「戦闘に役立たない役立たず」という烙印を押されたのだ。
帝国を出て行き着いた先は、魔物が跋扈し、草一本生えないと言われる最果ての荒野。
死を待つだけの地。しかし、アルトは絶望するどころか、晴れやかな顔で笑っていた。
「やっと、気兼ねなく『植物』を愛でられる。……よし、ここを世界一の庭(楽園)にしよう」
ハズレスキル『自動販売機』を授かって婚約破棄されましたが、 実は回復薬も魔力食も出せる最強スキルでした
暖夢 由
ファンタジー
十八歳の成人儀式で授かったのは、誰も聞いたことのない《自動販売機スキル》。
役立たずと嘲られ、婚約者レオンには即座に婚約を破棄され、人生が崩れ落ちたように思えた。
だがそのスキルには、食べ物を作り、摂取すれば魔力を増やし、さらに“治癒効果”を付与できるという隠された力があった。
倒れた母を救い、王都の名門・ヴァルセイン伯爵夫人を救ったことで、カミーラは“呪詛”という闇の存在を知る。伯爵邸で出会った炎の力を持つ公爵家次男レグナスとの出会いが、彼女の運命を大きく変えていく。
やがて王都全体に“謎の病”が蔓延。カミーラは治癒スープの炊き出しを行い、人々を次々と回復へ導く。
一方、病の裏で糸を引いていたのは………。
“無価値”と嘲られたスキルが、いま世界を癒し、未来を照らす光となる――。
「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。
しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。
「お前は用済みだ」役立たずの【地図製作者】と追放されたので、覚醒したチートスキルで最高の仲間と伝説のパーティーを結成することにした
黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――役立たずの【地図製作者(マッパー)】として所属パーティーから無一文で追放された青年、レイン。死を覚悟した未開の地で、彼のスキルは【絶対領域把握(ワールド・マッピング)】へと覚醒する。
地形、魔物、隠された宝、そのすべてを瞬時に地図化し好きな場所へ転移する。それは世界そのものを掌に収めるに等しいチートスキルだった。
魔力制御が苦手な銀髪のエルフ美少女、誇りを失った獣人の凄腕鍛冶師。才能を活かせずにいた仲間たちと出会った時、レインの地図は彼らの未来を照らし出す最強のコンパスとなる。
これは、役立たずと罵られた一人の青年が最高の仲間と共に自らの居場所を見つけ、やがて伝説へと成り上がっていく冒険譚。
「さて、どこへ行こうか。俺たちの地図は、まだ真っ白だ」
魔法筆職人の俺が居なくなったら、お前ら魔法使えないけど良いんだよな?!
川井田ナツナ
ファンタジー
俺は慈悲深い人間だ。
だから、魔法の『ま』の字も理解していない住民たちに俺の作った魔法筆を使わせてあげていた。
だが、国の総意は『国家転覆罪で国外追放』だとよ。
馬鹿だとは思っていたが、俺の想像を絶する馬鹿だったとはな……。
俺が居なくなったら、お前ら魔法使えなくて生活困るだろうけど良いってことだよな??
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる