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ダンジョンの中の町
疑念の町
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「3層って言ったか?」
「あと普通の新人は良くて魔物を数匹狩るのが限界だ、悪くて死ぬか稼ぎ無しなんだよ、それが何だこの量は」
「いきなりこれはねぇ……」
僕としては精霊にも手伝ってもらってるから別にどうということでもないんだけど、孤児院にいたころと同じような説明をするのはメンドクサイな。
「とにかく買取をしてほしいんですが……」
そう言って受付のお姉さんを見るが、いまだに混乱から立ち直っていないようだ。
「あのー」
「……ひゃいぃ!! ……ひゃい?」
「ゴブリンとボア、それに少し大きめのボア、たぶん『ラージ』を持ってきたので買取お願いします、クエスト報酬じゃなくても買取はできたはずですよね?」
「ひゃい! 査定しますね!」
やっと査定し始めてくれたよ。
「おいおいアルス、3層ってどういうことだ、ここからいきなり3層も潜ったのか?」
「だからこの量はなんだ! しかも『ラージボア』って層の主クラスじゃねぇか」
「確かにここの入口から潜って3層目だったと思います、それで『ラージ』についなんですけど、3層奥の岩石地帯を抜けた先の広場みたいなところに寝ていたのでサクッとやっちゃいました、ここのダンジョンは孤児院の町の北にあったダンジョンよりだいぶ広いですが魔物はたいしてことがないから楽でいいですね」
「Cランクのダンジョンだぞ」
「しかもこれだけ狩って来て楽だなんて……」
「けど、これなら期待を持てそうね」
ん?
「期待? なんのことですか?」
「え……ううん? 気にしないで」
気になる……でも今日あったばっかりに人にしつこくいくと、今後親切にしてくれなくなるのも嫌だからな。
「はぁ……」
「あ! アルス君受付が戻ってきたわよ、報酬をもらいなさい」
逃げられた感はあるけれど、とにかく買取報酬をもらわないと話にならないよな。
「はい! Gランク冒険者のアルス君は……あ、こちらへどうぞ!」
「了解しました」
呼ばれたので窓口に向かうと受付台カウンターの上にあったのは……。
「これ、何ですか? お金じゃないみたいですけど」
「あれ? 説明しませんでしたっけ、この町の中では外界とのやり取りが不便なため貨幣の流通が極端に少ないのです、冒険者ギルドのカードを通して外であれば入出金できるんですが、いかんせんここだと出すものが出せないので、この町の中でのみ有効で、いちおうは外のお金と同じ価値として扱うルールになっている『焼き符』、つまりこの板に書かれた数字がそのままルクスになるの、書き換えたり偽造をしようにもこのダンジョンや町には木が一切生えていないし町の建材もすべて土や、石で作られているので偽造はまずできないはずなのです」
なるほど、それも分かるんだけど。
「ダンジョンなんだからもっと潜ったら木が生えてる層とかがあったらどうするんですか?」
「それは大丈夫です、一級ダンジョン鑑定士の鑑定によるとこのダンジョンは『火』寄りの『土』属性で、草や小さい植物ならともかく、木が生えることはないということだったのです」
僕の精霊も特に気になることはないみたいだからそれはきっと正しいことなんだろうな。
「なんとなく状況はわかりました、それだと例えば1ルクスの『焼き符』をたくさん誰かが持ってると素材の木が不足しませんか?」
「それはご心配なく! …って! ひゃぁぁ……これも説明を忘れていたみたいです! ごめんなさいごめんなさい」
「……いえ、どういう事ですか?」
「ひゃい! この町での最小貨幣単位は10ルクスで外の世界には存在しないのですが『小符』として扱っています、その100倍が『符』でさらに100倍が『大符』、この3種類しか存在しません、そもそもそれ以上のお金が持てるような人が送られて来ないことを想定しているためです、なんせここでは1000ルクスちょっとあれば誰かさんのおかげで1日暮らしていけます、その100倍まであればこんな町ではその次なんて必要なわけがないのです!」
「おいラスカ! ……それは今はいいだろ?」
「とにかく木の量は上の貨幣で調整してるからそうそう溢れることはないはずだよな? 少なくとも俺は見たことがないんだな」
「そうね……」
……やっぱり、この町はいろいろ問題がありそうだ。
「あと普通の新人は良くて魔物を数匹狩るのが限界だ、悪くて死ぬか稼ぎ無しなんだよ、それが何だこの量は」
「いきなりこれはねぇ……」
僕としては精霊にも手伝ってもらってるから別にどうということでもないんだけど、孤児院にいたころと同じような説明をするのはメンドクサイな。
「とにかく買取をしてほしいんですが……」
そう言って受付のお姉さんを見るが、いまだに混乱から立ち直っていないようだ。
「あのー」
「……ひゃいぃ!! ……ひゃい?」
「ゴブリンとボア、それに少し大きめのボア、たぶん『ラージ』を持ってきたので買取お願いします、クエスト報酬じゃなくても買取はできたはずですよね?」
「ひゃい! 査定しますね!」
やっと査定し始めてくれたよ。
「おいおいアルス、3層ってどういうことだ、ここからいきなり3層も潜ったのか?」
「だからこの量はなんだ! しかも『ラージボア』って層の主クラスじゃねぇか」
「確かにここの入口から潜って3層目だったと思います、それで『ラージ』についなんですけど、3層奥の岩石地帯を抜けた先の広場みたいなところに寝ていたのでサクッとやっちゃいました、ここのダンジョンは孤児院の町の北にあったダンジョンよりだいぶ広いですが魔物はたいしてことがないから楽でいいですね」
「Cランクのダンジョンだぞ」
「しかもこれだけ狩って来て楽だなんて……」
「けど、これなら期待を持てそうね」
ん?
「期待? なんのことですか?」
「え……ううん? 気にしないで」
気になる……でも今日あったばっかりに人にしつこくいくと、今後親切にしてくれなくなるのも嫌だからな。
「はぁ……」
「あ! アルス君受付が戻ってきたわよ、報酬をもらいなさい」
逃げられた感はあるけれど、とにかく買取報酬をもらわないと話にならないよな。
「はい! Gランク冒険者のアルス君は……あ、こちらへどうぞ!」
「了解しました」
呼ばれたので窓口に向かうと受付台カウンターの上にあったのは……。
「これ、何ですか? お金じゃないみたいですけど」
「あれ? 説明しませんでしたっけ、この町の中では外界とのやり取りが不便なため貨幣の流通が極端に少ないのです、冒険者ギルドのカードを通して外であれば入出金できるんですが、いかんせんここだと出すものが出せないので、この町の中でのみ有効で、いちおうは外のお金と同じ価値として扱うルールになっている『焼き符』、つまりこの板に書かれた数字がそのままルクスになるの、書き換えたり偽造をしようにもこのダンジョンや町には木が一切生えていないし町の建材もすべて土や、石で作られているので偽造はまずできないはずなのです」
なるほど、それも分かるんだけど。
「ダンジョンなんだからもっと潜ったら木が生えてる層とかがあったらどうするんですか?」
「それは大丈夫です、一級ダンジョン鑑定士の鑑定によるとこのダンジョンは『火』寄りの『土』属性で、草や小さい植物ならともかく、木が生えることはないということだったのです」
僕の精霊も特に気になることはないみたいだからそれはきっと正しいことなんだろうな。
「なんとなく状況はわかりました、それだと例えば1ルクスの『焼き符』をたくさん誰かが持ってると素材の木が不足しませんか?」
「それはご心配なく! …って! ひゃぁぁ……これも説明を忘れていたみたいです! ごめんなさいごめんなさい」
「……いえ、どういう事ですか?」
「ひゃい! この町での最小貨幣単位は10ルクスで外の世界には存在しないのですが『小符』として扱っています、その100倍が『符』でさらに100倍が『大符』、この3種類しか存在しません、そもそもそれ以上のお金が持てるような人が送られて来ないことを想定しているためです、なんせここでは1000ルクスちょっとあれば誰かさんのおかげで1日暮らしていけます、その100倍まであればこんな町ではその次なんて必要なわけがないのです!」
「おいラスカ! ……それは今はいいだろ?」
「とにかく木の量は上の貨幣で調整してるからそうそう溢れることはないはずだよな? 少なくとも俺は見たことがないんだな」
「そうね……」
……やっぱり、この町はいろいろ問題がありそうだ。
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