孤児院を追放された精霊魔法使い~虹色魔力で自由気ままに冒険者として成り上がります~

かぼす

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ダンジョンの中の町

冒険者たちの悲喜交々

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 ◇ 翌日のとある冒険者たち ◇
「なになに、今日の依頼は……討伐がやたら少ないな」
「それに比べて採集系は多いみたいだな」
「なぁ姉ちゃん、何かあったのか?」
「姉ちゃんはやめてください! せめて美人受付嬢でお願いします」
「美人……」
「それはなあ」
「お客様、お帰りはあちらですよ?」

 にっこり。

「ぐ……! 分かった! せめてお嬢さんで」
「そうだな、お嬢様悪かったよ、とにかくこのボードの依頼書どうなってんだ?」
「まぁ良いでしょう、簡単なことです、3層までの魔物がほとんど討伐されてしまったのでリポップまでの間はほとんど魔物がいないはずです、なので今のうちに安全に薬草や解毒層、食材になる魔草などの採取をお薦めしているんです」
「ほとんどって……あれか? 昨日の新人が山盛り素材を売り払ったっていう」
「それです、なのでお肉や魔石はしばらく困っていませんね、魔物を間引く必要も現在はありません」
「すっげえ奴がきたもんだな、一回パーティ組ませてもらったら新しいもの見れそうだ」
「よしわかった、なら今日はギルドに倣って採集でいいか?」
「おう! 安全なによりだ、籠いっぱい持って帰ろうぜ」

 ◇ 翌日のとある冒険者たち:出遅れた人の場合 ◇
「商売あがったりだな……昨日着た新人が3層までの魔物をほとんど借りつくしちまったらしい」
「そりゃ本当なのか? 採集ならやりやすいんじゃねぇのか? リポップまでのあいだはよ」
「もちろん本当だ、そして3層まではそれを狙って採集に行ったやつらでごった返してるんだよ、草一本残らねぇんじゃないか?」
「でも大勢が安全に生活できるなら……俺らは荷運びでも手伝うか」
「それもそうだよな、生きてることが一番だ、薬草もたくさん採れるだろうからな、薬草をすり下ろす作業の手伝いでも水汲みでもやってみるか」

 ◇ 翌日のとある冒険者たち:通常営業の場合 ◇
「魔物が……いねぇ」
「どこにもいねぇ」
「斥候も戻ってこないな」
「もう2層も中盤だろ? 異常じゃないか?」

 その後いくら進んでも魔物は現れず、代わりに斥候が戻ってきた。

「来たか、先はどうなってた? 魔物が影も形も見つかりやしねぇ」
「3層への階段まで見てきたんだが、やっぱり何もいないな」
「でも、それはそれでチャンスじゃないか? 損耗なしでここまで来てるんだぜ」
「確かにな、俺らの最高深度まで潜れるかもだな」
「おっしゃ! 行ってみるか」
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