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青い服の男
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これは、私が初めてひとり暮らしを始めた頃の話です。
築20年くらいのアパート2DKで3階の角部屋、当時としても安い家賃が決め手となり、私は、その部屋に決めました。
駅から徒歩20分でおばあちゃんの大家さんと息子さんが隣の家に住んでいました。
大家さんの広い敷地の半分は林のようになっていて、窓から見えました。都内としては緑が多くて良い感じかなと思いました。
近くに大きな杉の木がある神社があったり、小さな竹林があったり、自然の部分が残っていました。
部屋に違和感を感じ始めたのは、確か住み始めて1ヶ月が過ぎた頃でした。
お風呂、玄関がいつもより薄暗い気がする。
夜になると何処からかともなく聞こえる小枝を折るような音。
隣の部屋から、旦那さんのDVのような声が時々聞こえてきたりするのもストレスでした。
その頃私は、最近告白してくれた先輩と付き合うかどうか迷っていました。親切だけど、まだよく知らないし、そんなに話したこともなかったのです。
告白を断らなかったのは、会社でもかなり人気の先輩だったので悪い気がしなくて⋯。
私の部屋は角部屋と言いましたが、正確には誰も使っていない部屋があって今後も貸さないという事で玄関に向かって右側の部屋が1つあります。その部屋のベランダには壊れたテレビが放置してありました。
その部屋のガラス窓から中に洗剤が置いてあるのも見えました。
その日は電気の点検の業者さんがくる日でした。掃除をして待っていると、和室に誰かが入って行くのを見たような気がしました。
あれ?
もう点検の人来てる?大家さんが間違って鍵渡した?
慌てて和室にいって見ると誰もいません。鍵は、内側からかかっていました。
ふう、気のせいか。
でも、痩せ型で全身青い服だったような。
ピンポーン
「はーい。」
「電気の点検です。」
点検の人が来て、先ほどの出来事は忘れていきました。
翌日会社に行くと、同僚から声をかけられました。
「どうしたの?朱里なんか疲れてない?」
「うん、どうなんだろう。引越してからなんだか落ち着かないような気もしてて。」
あの後も誰かが家の中にいるような気配を何度か感じたのですが、その時は誰にも言えませんでした。
ある夜のことです。私は布団に横になっていました。部屋の入り口は引き戸で少し開けていました。ハッ。誰かが入り口に立っている?
目をこらしてもう一度見ようとするともういません。
やはり全身青い服で痩せ型の人影だったような?
誰もいない。
次の瞬間、一歩部屋に入った所にやはり誰かが立っています。
見られてる。私は金縛りという感じではないのですが、体を動かさずにじっとしていました。
怖かったから。
半分眠っているようなフリをして、その男の人の顔をみようと試みましたが、顔の部分が影みたいになっていて良く見えません。
一旦目を閉じてまた開けると、もう誰もいなく
なっていました。
朝になって、ベランダの鉢植えに水をやろうとして何気なく大家さんの家の方を見た時です、大家さんの家に入って行く青っぽい服の男をみました。
大家さんの息子さん?
築20年くらいのアパート2DKで3階の角部屋、当時としても安い家賃が決め手となり、私は、その部屋に決めました。
駅から徒歩20分でおばあちゃんの大家さんと息子さんが隣の家に住んでいました。
大家さんの広い敷地の半分は林のようになっていて、窓から見えました。都内としては緑が多くて良い感じかなと思いました。
近くに大きな杉の木がある神社があったり、小さな竹林があったり、自然の部分が残っていました。
部屋に違和感を感じ始めたのは、確か住み始めて1ヶ月が過ぎた頃でした。
お風呂、玄関がいつもより薄暗い気がする。
夜になると何処からかともなく聞こえる小枝を折るような音。
隣の部屋から、旦那さんのDVのような声が時々聞こえてきたりするのもストレスでした。
その頃私は、最近告白してくれた先輩と付き合うかどうか迷っていました。親切だけど、まだよく知らないし、そんなに話したこともなかったのです。
告白を断らなかったのは、会社でもかなり人気の先輩だったので悪い気がしなくて⋯。
私の部屋は角部屋と言いましたが、正確には誰も使っていない部屋があって今後も貸さないという事で玄関に向かって右側の部屋が1つあります。その部屋のベランダには壊れたテレビが放置してありました。
その部屋のガラス窓から中に洗剤が置いてあるのも見えました。
その日は電気の点検の業者さんがくる日でした。掃除をして待っていると、和室に誰かが入って行くのを見たような気がしました。
あれ?
もう点検の人来てる?大家さんが間違って鍵渡した?
慌てて和室にいって見ると誰もいません。鍵は、内側からかかっていました。
ふう、気のせいか。
でも、痩せ型で全身青い服だったような。
ピンポーン
「はーい。」
「電気の点検です。」
点検の人が来て、先ほどの出来事は忘れていきました。
翌日会社に行くと、同僚から声をかけられました。
「どうしたの?朱里なんか疲れてない?」
「うん、どうなんだろう。引越してからなんだか落ち着かないような気もしてて。」
あの後も誰かが家の中にいるような気配を何度か感じたのですが、その時は誰にも言えませんでした。
ある夜のことです。私は布団に横になっていました。部屋の入り口は引き戸で少し開けていました。ハッ。誰かが入り口に立っている?
目をこらしてもう一度見ようとするともういません。
やはり全身青い服で痩せ型の人影だったような?
誰もいない。
次の瞬間、一歩部屋に入った所にやはり誰かが立っています。
見られてる。私は金縛りという感じではないのですが、体を動かさずにじっとしていました。
怖かったから。
半分眠っているようなフリをして、その男の人の顔をみようと試みましたが、顔の部分が影みたいになっていて良く見えません。
一旦目を閉じてまた開けると、もう誰もいなく
なっていました。
朝になって、ベランダの鉢植えに水をやろうとして何気なく大家さんの家の方を見た時です、大家さんの家に入って行く青っぽい服の男をみました。
大家さんの息子さん?
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