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慌ただしい朝
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一 えっ?マスター何言ってんの?
琴は戸惑い、少しうつむいて眼鏡の位置を直した。
「琴ちゃん金曜は日勤って言ってたよね。ちょうどいいじゃない。」
「かっ、からかわないでください。マスター。」
「よろしければ、僕のパートナーという事にすれば入れますよ。エスコートします。」
カチャ
「あっ。」
琴は、何が何だか分からず水を少しこぼしてしまった。慌てておしぼりで拭く。
「あの、私。」
「僕では役不足ですか?」
「まさか、パーティーなんて着ていく服がありません。」
「えーっとまだ朝だから、作らせますよ。」
「は?」
「でも、私お化粧品道具をもっていません。」
「ヘアメイクがいるから大丈夫ですよ。」
「そ、その、会場までの道がわかりません。」
「車で迎えに来ますよ。金曜日の17時半にそこのコンビニでいいかな?」
「でも、急でお金がありません。」
「あはは、君はすごく面白いね。パーティーにいけない理由を探したり、僕が女の子にお金を出させると思うの?」
「君の食事が終わる頃に、秘書とかスタイリストとか来るからじゃあまた後で。」
「あっ、僕は七宮十斗、君は?」
「琴です。芹沢琴。あの、何で私なんですか?
」
「さあ、可愛いからかな。じゃまた。」
七宮は会計を済ませると、マスターに挨拶して
扉を開けて、またせていた黒塗りの車で帰っていった。
「マスター、今のなんなんでしょう?」
琴は、ぽかーんとしたまま聞いた。
「さあ?デートのお誘いじゃない?」
「私、全く意味がわからないんですけど?」
「固く考えないでたまには、いいんじゃないかな。遊びに行って来なよ。」
フレンチトーストにかぶりつく琴。しばらくすると女性が何人か入ってきた。
カランカラン。
「いらっしゃいませ。」
「ブレンドコーヒーを4つ。」
「はい、お好きな席へどうぞ。」
女性の1人が琴に話しかけた。
「芹沢琴さんですか?」
「あっはい。」
「私、七宮の部下で琴さんのドレスを用意するように言われまして、採寸させていただきます。」
「えっ?あの私そんな。」
「すぐに終わりますので。」
「緊張ならさないで、きっとお似合いの素敵なドレスになりますよ。楽しみにしていてください。」
やさしい感じの女性たちにチヤホヤされながら採寸が終わった。
一 こんなことなら、ダイエットしておけば良かったかなあ。
琴は思った。
黙ってコーヒーを飲んでいた、スーツの女が琴に向き直り、鋭い視線を向けた。
「勘違いしないでね、十斗さんはよくこういう事をする人なのよ。やさしい人だから。自分は特別なんて思わないでね。」
「特別だなんて、私はそんな、、」
言いかけた所で、女はプイッと立ち去ってしまった。
「ゴメンね、秘書の皆川さん、あんな態度琴さんに失礼だわ。」
「いいんです。綺麗な人ですね。秘書さん、モデルみたい。」
採寸が終わると女の人達は帰っていった。
「マスター、私も帰って寝るね。」
「ありがとう。頑張れよ。」
琴は家に着くなり、ストンと眠りに落ちた。
琴は戸惑い、少しうつむいて眼鏡の位置を直した。
「琴ちゃん金曜は日勤って言ってたよね。ちょうどいいじゃない。」
「かっ、からかわないでください。マスター。」
「よろしければ、僕のパートナーという事にすれば入れますよ。エスコートします。」
カチャ
「あっ。」
琴は、何が何だか分からず水を少しこぼしてしまった。慌てておしぼりで拭く。
「あの、私。」
「僕では役不足ですか?」
「まさか、パーティーなんて着ていく服がありません。」
「えーっとまだ朝だから、作らせますよ。」
「は?」
「でも、私お化粧品道具をもっていません。」
「ヘアメイクがいるから大丈夫ですよ。」
「そ、その、会場までの道がわかりません。」
「車で迎えに来ますよ。金曜日の17時半にそこのコンビニでいいかな?」
「でも、急でお金がありません。」
「あはは、君はすごく面白いね。パーティーにいけない理由を探したり、僕が女の子にお金を出させると思うの?」
「君の食事が終わる頃に、秘書とかスタイリストとか来るからじゃあまた後で。」
「あっ、僕は七宮十斗、君は?」
「琴です。芹沢琴。あの、何で私なんですか?
」
「さあ、可愛いからかな。じゃまた。」
七宮は会計を済ませると、マスターに挨拶して
扉を開けて、またせていた黒塗りの車で帰っていった。
「マスター、今のなんなんでしょう?」
琴は、ぽかーんとしたまま聞いた。
「さあ?デートのお誘いじゃない?」
「私、全く意味がわからないんですけど?」
「固く考えないでたまには、いいんじゃないかな。遊びに行って来なよ。」
フレンチトーストにかぶりつく琴。しばらくすると女性が何人か入ってきた。
カランカラン。
「いらっしゃいませ。」
「ブレンドコーヒーを4つ。」
「はい、お好きな席へどうぞ。」
女性の1人が琴に話しかけた。
「芹沢琴さんですか?」
「あっはい。」
「私、七宮の部下で琴さんのドレスを用意するように言われまして、採寸させていただきます。」
「えっ?あの私そんな。」
「すぐに終わりますので。」
「緊張ならさないで、きっとお似合いの素敵なドレスになりますよ。楽しみにしていてください。」
やさしい感じの女性たちにチヤホヤされながら採寸が終わった。
一 こんなことなら、ダイエットしておけば良かったかなあ。
琴は思った。
黙ってコーヒーを飲んでいた、スーツの女が琴に向き直り、鋭い視線を向けた。
「勘違いしないでね、十斗さんはよくこういう事をする人なのよ。やさしい人だから。自分は特別なんて思わないでね。」
「特別だなんて、私はそんな、、」
言いかけた所で、女はプイッと立ち去ってしまった。
「ゴメンね、秘書の皆川さん、あんな態度琴さんに失礼だわ。」
「いいんです。綺麗な人ですね。秘書さん、モデルみたい。」
採寸が終わると女の人達は帰っていった。
「マスター、私も帰って寝るね。」
「ありがとう。頑張れよ。」
琴は家に着くなり、ストンと眠りに落ちた。
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