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第6章の6「竜沢神侍です!」
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隆正から決闘(?)を申し込まれる竜沢。納得が出来ない竜沢は戸惑うが…。
その頃、七月を見送る為に『学園の南駅』には既に鏡達が集まっていた。
学園の南駅。
「おはよ、みんなっ。」
両親と一緒に元気なあいさつで現れる七月。やや大きな荷物を持っている。そして七月達と一緒のタクシーに乗ってきた学美。
七月の両親は流香達と軽く挨拶を交わし、先にホームへ向かった。
「せんぱぁいっ!」
咲子が涙目で七月に抱きついた。
「先輩、寂しいです…」
「色々ごめんね、咲ちゃん。それと…ありがとね。」
微笑んで、咲子の頭をナデナデする七月。更に泣く咲子。
「電車の時間まであと十五分くらいですね。」
「う、むぅ。」
時計を見る鏡と甲。その表情は少し曇っていた。
「いけませんね。笑顔で見送るつもりでしたが…」
「…。」
寂しさを露わにする鏡と甲。
「鏡くん、甲くん…今まで、ありがとう。」
頭を少し下げる七月に、二人は焦った。
「や、やめて下さい。何ですか今までって…これが最後じゃないんですよ。」
「そうよ七月。今生の別れみたいな言い方…しないで。」
苦笑する流香。そう言いながら流香の目には涙が浮かんでいた。
「ちょっ!そ、そういう流香が一番キテんじゃないのっ。」
そう言う七月の目も潤んでいた。
「あんた達、大袈裟じゃないか?電車に二時間も乗ればいつでも会える距離だろ。」
と言いつつ、学美の目にも涙が浮かんでいる。
「二時間は遠いでんなー。二時間あったら長編アニメ映画の最初から最後までたっぷり見れまっせ。」
茶々を入れた高瀬は、すぐさま学美にボディを殴られた。
「ふごぉぉ…」
鳩尾に入ったのか悶え苦しむ高瀬。その姿が滑稽で、流香と学美、それに咲子と七月は顔を見合せて笑った。
「やるな。」
体を張って場を和ませた(?)高瀬を称える甲。しかし高瀬にはそのボケに応える余裕はなかった。まだまだである。
「あ、えっと…」
ふと、七月が周囲を軽く見渡す。それを見ていた流香は首を横に振った。
「そっか…」
それを見た七月は少しうつむく。
「もう、行かなきゃね。」
七月がそう言った時、ロータリーの方で何かがぶつかるような音がした。
「ん?」
甲が窓からロータリーを見る。
「何かあったの?事故?」
流香の言葉に、少しニヤっとして甲が言う。
「いや、何も。」
ホームには七月の乗る電車が着いていた。発車時刻までもう数分しかない。
「結局来まへんな、あの方々は。」
竜沢と隆正の事を言う高瀬。
時間は無情にも過ぎ、もう僅かとなっていた。
「七月さん、お元気で。」
「ふん…またな。」
「七月、ちゃんと勉強するのよ。」
「遊びに行くからな。」
「先ぱぁい…咲子も会いに行きますぅ。」
「ほな。」
鏡、甲、流香、学美、咲子、高瀬が順に別れのあいさつをする。
「うん…ありがとう、みんな。」
その時、バタバタと足音が聞こえた。
「いよっ!」
隆正が傷まみれで現れた。
「待たせたな!」
「いや。別に。誰も。」
「三連発で悲しい事言うなや!」
甲の冷たい言葉に、涙目で怒る隆正。いつものノリだ。
「で…?」
甲が聞いているのは、あの男の事だ。
「いやー、ロータリーん所で標識に突っ込んでな。」
「それはいいんで。」
「冷たっ!…神侍の事かよ?さぁ、知らんな。」
ソッポ向く隆正。その態度を見て鏡と甲は目を見合わせ、理解した。
「え~っ?竜沢先輩はぁ?」
咲子が寂しそうに聞く。それを見て高瀬ちょっとムッとする。
「あんのバカっ、何で来ないんだよっ。」
怒って自分の右拳で自分の左掌を叩く学美。
「ふぅ~、竜沢くんの事だから多分…ギリギリまでどうしたらいいか悩んだ挙句、やっぱり行こうと考えて、今頃必死で走ってここに向かってる…とかじゃない?」
流香の冷静な分析はほぼ的中していた。その時、ホームに放送が流れた。
《間もなく二番線の電車が発車します。》
「七月さん…俺ずっと七月さんの事、好きやってん。」
「………えっ?!」
急!めっちゃ急!
七月だけじゃなく、その場の全員が驚いた。咲子だけは違う意味で驚いていた。
「た、隆正がカッコ良い…っぽい!」
学美が驚愕したのは告白の内容よりそこである。でも言葉尻は『ぽい』。
「えぇ~?!そうだったんですかぁ?!」
咲子だけはマジで驚く。
「素直でかわええのぅ。」
そんな咲子をおっさんの心理で見ながら頬を赤らめている高瀬に対し、流香は冷たい目を送っていた。
「七月さん、返事…聞かせてや。」
「そ、そそんな、急過ぎて…。」
「そんな事ないやろ?ずっと前から気付いてたんちゃうか。」
うろたえる七月に対し、変に冷静な隆正。いつもと逆な二人。
「う…うん。そ、そうだね。」
七月は少しうつむき、その後息を吸って隆正の目を見た。
「ありがとう隆正くん。隆正くんの気持ち、素直にうれしいっ。そうなのかなーって何度か思ってたけど、それでもちゃんと告白された訳じゃなかったからそのままにしてた。ごめんね?…私も隆正くんの事、好きだよ。でもそれは最高の友達として…です。」
「…おうっ。」
正面から隆正を見てはっきりと言った七月に、満面の笑みで応える隆正。
その時、電車の発車ベルが鳴る。
「もう一つ質問や!七月さんが想ってる相手は…七月さんが友達としてじゃなく、男として想ってる相手はあいつなんか?そこんとこはっきり教えてくれへんか。」
電車に乗り込む七月の背に向かって言う隆正。
「そ、それは…」
間をおいてから振り向き、周囲を見る七月。その場の全員が笑顔であった。
もう隠す必要もない。いや、とうの昔にバレバレである。
「あ、あの…」
「言っちまえよ、七月っ。」
学美がニヤニヤしながら言う。
「ちょっ!あ、あんた楽しんでるでしょ?!」
「まぁまぁ七月。隆正くんの為にも、ここはひとつ。」
「何がここはひとつなの?!」
ちょっと竜沢っぽい言い回しをする流香にツッコむ七月。
「で、どうなんです?」
「言え。」
更に追い打つ鏡&甲。何故か今日はこの二人がコンビ。
駅員の手が動く。いよいよ電車の扉が閉まろうとしていた。
「う、うえ…えーと…」
皆にグイグイ来られ、たじろぐ七月の顔は引きつっていた。
その時、扉が閉まりかけたのだがまた開いた。その瞬間に咲子がにっこりして七月を見た。
「せ・ん・ぱ・いっ?」
「あう…わ、分かった!言います、言いますよ!…わ、私が好きな人は…し、神ちゃんです!竜沢神侍です!」
遂に言い切った。そこで扉が閉まった。そして電車は動き出す。
竜沢は最後まで現れなかった。
「あ…」
扉の窓から駅のホームに居る皆を見る七月。笑顔の鏡、甲、高瀬。きったない泣き顔の隆正。笑顔だが目から涙が流れている流香、学美、咲子。そして…いや、やはり竜沢は居ない。
七月の目からも涙が流れていた。しばらくして皆が見えなくなった。車内の方に向きを変え、その場に座り込んでしまう七月。
「みんな…ありがとう。」
皆への感謝の言葉が自然と出てきた。そしてその後…
「うー…何で来ないのよー。」
竜沢に対する言葉が出る。
「竜沢神侍の、ばかぁ…」
七月はしばらくその場から動かなかった。
その頃、七月を見送る為に『学園の南駅』には既に鏡達が集まっていた。
学園の南駅。
「おはよ、みんなっ。」
両親と一緒に元気なあいさつで現れる七月。やや大きな荷物を持っている。そして七月達と一緒のタクシーに乗ってきた学美。
七月の両親は流香達と軽く挨拶を交わし、先にホームへ向かった。
「せんぱぁいっ!」
咲子が涙目で七月に抱きついた。
「先輩、寂しいです…」
「色々ごめんね、咲ちゃん。それと…ありがとね。」
微笑んで、咲子の頭をナデナデする七月。更に泣く咲子。
「電車の時間まであと十五分くらいですね。」
「う、むぅ。」
時計を見る鏡と甲。その表情は少し曇っていた。
「いけませんね。笑顔で見送るつもりでしたが…」
「…。」
寂しさを露わにする鏡と甲。
「鏡くん、甲くん…今まで、ありがとう。」
頭を少し下げる七月に、二人は焦った。
「や、やめて下さい。何ですか今までって…これが最後じゃないんですよ。」
「そうよ七月。今生の別れみたいな言い方…しないで。」
苦笑する流香。そう言いながら流香の目には涙が浮かんでいた。
「ちょっ!そ、そういう流香が一番キテんじゃないのっ。」
そう言う七月の目も潤んでいた。
「あんた達、大袈裟じゃないか?電車に二時間も乗ればいつでも会える距離だろ。」
と言いつつ、学美の目にも涙が浮かんでいる。
「二時間は遠いでんなー。二時間あったら長編アニメ映画の最初から最後までたっぷり見れまっせ。」
茶々を入れた高瀬は、すぐさま学美にボディを殴られた。
「ふごぉぉ…」
鳩尾に入ったのか悶え苦しむ高瀬。その姿が滑稽で、流香と学美、それに咲子と七月は顔を見合せて笑った。
「やるな。」
体を張って場を和ませた(?)高瀬を称える甲。しかし高瀬にはそのボケに応える余裕はなかった。まだまだである。
「あ、えっと…」
ふと、七月が周囲を軽く見渡す。それを見ていた流香は首を横に振った。
「そっか…」
それを見た七月は少しうつむく。
「もう、行かなきゃね。」
七月がそう言った時、ロータリーの方で何かがぶつかるような音がした。
「ん?」
甲が窓からロータリーを見る。
「何かあったの?事故?」
流香の言葉に、少しニヤっとして甲が言う。
「いや、何も。」
ホームには七月の乗る電車が着いていた。発車時刻までもう数分しかない。
「結局来まへんな、あの方々は。」
竜沢と隆正の事を言う高瀬。
時間は無情にも過ぎ、もう僅かとなっていた。
「七月さん、お元気で。」
「ふん…またな。」
「七月、ちゃんと勉強するのよ。」
「遊びに行くからな。」
「先ぱぁい…咲子も会いに行きますぅ。」
「ほな。」
鏡、甲、流香、学美、咲子、高瀬が順に別れのあいさつをする。
「うん…ありがとう、みんな。」
その時、バタバタと足音が聞こえた。
「いよっ!」
隆正が傷まみれで現れた。
「待たせたな!」
「いや。別に。誰も。」
「三連発で悲しい事言うなや!」
甲の冷たい言葉に、涙目で怒る隆正。いつものノリだ。
「で…?」
甲が聞いているのは、あの男の事だ。
「いやー、ロータリーん所で標識に突っ込んでな。」
「それはいいんで。」
「冷たっ!…神侍の事かよ?さぁ、知らんな。」
ソッポ向く隆正。その態度を見て鏡と甲は目を見合わせ、理解した。
「え~っ?竜沢先輩はぁ?」
咲子が寂しそうに聞く。それを見て高瀬ちょっとムッとする。
「あんのバカっ、何で来ないんだよっ。」
怒って自分の右拳で自分の左掌を叩く学美。
「ふぅ~、竜沢くんの事だから多分…ギリギリまでどうしたらいいか悩んだ挙句、やっぱり行こうと考えて、今頃必死で走ってここに向かってる…とかじゃない?」
流香の冷静な分析はほぼ的中していた。その時、ホームに放送が流れた。
《間もなく二番線の電車が発車します。》
「七月さん…俺ずっと七月さんの事、好きやってん。」
「………えっ?!」
急!めっちゃ急!
七月だけじゃなく、その場の全員が驚いた。咲子だけは違う意味で驚いていた。
「た、隆正がカッコ良い…っぽい!」
学美が驚愕したのは告白の内容よりそこである。でも言葉尻は『ぽい』。
「えぇ~?!そうだったんですかぁ?!」
咲子だけはマジで驚く。
「素直でかわええのぅ。」
そんな咲子をおっさんの心理で見ながら頬を赤らめている高瀬に対し、流香は冷たい目を送っていた。
「七月さん、返事…聞かせてや。」
「そ、そそんな、急過ぎて…。」
「そんな事ないやろ?ずっと前から気付いてたんちゃうか。」
うろたえる七月に対し、変に冷静な隆正。いつもと逆な二人。
「う…うん。そ、そうだね。」
七月は少しうつむき、その後息を吸って隆正の目を見た。
「ありがとう隆正くん。隆正くんの気持ち、素直にうれしいっ。そうなのかなーって何度か思ってたけど、それでもちゃんと告白された訳じゃなかったからそのままにしてた。ごめんね?…私も隆正くんの事、好きだよ。でもそれは最高の友達として…です。」
「…おうっ。」
正面から隆正を見てはっきりと言った七月に、満面の笑みで応える隆正。
その時、電車の発車ベルが鳴る。
「もう一つ質問や!七月さんが想ってる相手は…七月さんが友達としてじゃなく、男として想ってる相手はあいつなんか?そこんとこはっきり教えてくれへんか。」
電車に乗り込む七月の背に向かって言う隆正。
「そ、それは…」
間をおいてから振り向き、周囲を見る七月。その場の全員が笑顔であった。
もう隠す必要もない。いや、とうの昔にバレバレである。
「あ、あの…」
「言っちまえよ、七月っ。」
学美がニヤニヤしながら言う。
「ちょっ!あ、あんた楽しんでるでしょ?!」
「まぁまぁ七月。隆正くんの為にも、ここはひとつ。」
「何がここはひとつなの?!」
ちょっと竜沢っぽい言い回しをする流香にツッコむ七月。
「で、どうなんです?」
「言え。」
更に追い打つ鏡&甲。何故か今日はこの二人がコンビ。
駅員の手が動く。いよいよ電車の扉が閉まろうとしていた。
「う、うえ…えーと…」
皆にグイグイ来られ、たじろぐ七月の顔は引きつっていた。
その時、扉が閉まりかけたのだがまた開いた。その瞬間に咲子がにっこりして七月を見た。
「せ・ん・ぱ・いっ?」
「あう…わ、分かった!言います、言いますよ!…わ、私が好きな人は…し、神ちゃんです!竜沢神侍です!」
遂に言い切った。そこで扉が閉まった。そして電車は動き出す。
竜沢は最後まで現れなかった。
「あ…」
扉の窓から駅のホームに居る皆を見る七月。笑顔の鏡、甲、高瀬。きったない泣き顔の隆正。笑顔だが目から涙が流れている流香、学美、咲子。そして…いや、やはり竜沢は居ない。
七月の目からも涙が流れていた。しばらくして皆が見えなくなった。車内の方に向きを変え、その場に座り込んでしまう七月。
「みんな…ありがとう。」
皆への感謝の言葉が自然と出てきた。そしてその後…
「うー…何で来ないのよー。」
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七月はしばらくその場から動かなかった。
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