ある日、幼女が弟子にしろと言ってきたのだが

まさ☆まさお

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俺と幼女と魔法使い(♀)

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「……どうだかね」

俺の返した言葉に対し、相変わらずの冷たい視線を浴びせかけてくる顔見知りの女子。

「ロリコンじゃねーわ!このまな板娘!」

思わず口調がキツくなってしまったが、反省はしていない。

少しばかり後悔しているが。

「だ、誰がまな板娘よ!!」 

俺をロリコン扱いした女は怒りで顔を真っ赤にし、肩をプルプルと震わせながらそう叫んだ。

誰がって、一人しかいないのにね。

瑠依はまだ9才だから、問題外でしょ。

「ふたりともけんかはだめ!なかよくするの!」

と、そこに瑠依が割って入ってきた。

「……そうね。あたしも悪かったかも。小さな子もいるし」

すると、いつもならO☆HA☆NA☆SHI(肉体言語)待ったナシなのに、そう言ってクールダウンしたのである。

……瑠依すげぇな。

「いや、俺も悪かった。すまん」

相手が折れたなら、こちらも折れるべきだと俺も頭を下げた。



「へぇ、瑠依ちゃんって言うんだね。あたしの名前は花梨、上栫 花梨(うわがき かりん)。14才で、そこにいる瑠依ちゃんの師匠と同じく魔法使いだよ。よろしくね」

来て早々俺に冷たい視線と辛辣な言葉を投げてきたのとは対照的に、瑠依には笑顔を向けるまな板娘こと、上栫さんである。

こいつはなんやかんやとよく俺に突っかかってきたりするから、瑠依に対するみたいな態度を俺にも取ってくれたら嬉しいのに。

して、今はにこやかに話している上栫であるが、ランクAの魔法使いである。

セミロングの茶色の髪に、小さく、細い身体、顔立ちは瑠依とはまだ違った系統ではあるが、美少女と呼ばれ、魔法使いの中でアイドルやら、マスコット的な扱いを受けているのだが、俺に対してはアレなので、おっぱいが育たないんじゃないかと思いました。

「……今、下らないこて考えてたでしょ?」

ジト目を向けてそんなことを言ってきた。

なんで考えてることわかんの?

魔法使いなの?……魔法使いでした。

「いや、上栫って、見た目は可愛いのにさ、俺に対しては色々と辛辣だなと」

「か、可愛いとか、からかうな!!」

おっぱいから話題をそらしつつ、俺が言葉を投げると上栫は顔を真っ赤にしてそう言ったあと、俯いてしまった。

「ししょー!!わたしは可愛いですか?」

と、そこに瑠依が食いついてきた。

どうやら、瑠依なりに考えを持ってるらしく、俺に対する呼び方がししょーへとなったみたいである。

「おう、瑠依は可愛いんじゃないか?」

そんな弟子に俺はそう答えた。

「えへへー」

どうやら瑠依は嬉しいらしく、にぱっと明るく花が咲いたかのように笑顔を見せる。

そんな瑠依から視線を外し、下を向く上栫に顔を向けて言葉を投げる。

「で、今日はどうした?お前の仕事手伝うの?」

そう、上栫ったら、俺の家を訪れてからまだ1度も要件を伝えてないのである。

「ふぇっ?あ、あぁ、あの、あんた何してるのかな?って。弟子を取ったって役所から通知が来たし、あんたと弟子の顔を見てみようかなってきたみたの……」

上栫は真っ赤な顔をうつ伏せ気味に、チラチラと、上目遣いで俺を見ながらそんな答えが返ってきたのだった。

なに、こいつ、可愛いんだけど。
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