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御成街道
御茶屋御殿へ
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「おあようほらいます。」
翌朝です。
夜が明けました。
社長がせっかく、「いずれ起きてミーティングに参加してくるよ」とフォローをしてくれたのに、担当編集者は結局朝まで寝てました。
私が早朝トイレに起きた時、社長は既に起き出して、今日予定の道行を自分のiPhoneに移管してました。
この人、なんか知らないけど、よほど夜更かしする以外、1時2時に寝ても6時には目が醒める人らしい。
「ショートスリーパーっぽいけど、1日5時間は寝てるしなぁ。昼寝もしてるし。」
つまり、この人と暮らし始めたら、今みたいに休みだからって9時10時まで二度寝出来ないわけか。
主婦って辛いなぁ。(まだ主婦違う)
この宿はお風呂(温泉)も内風呂なので、朝からじっくり頂いてwktk化した後、仕事一筋の社長にお茶を淹れたげました。
こういうとこのお茶は、私が急須で入れるだけでも甘くて美味しい。
お~い、お茶をあれだけ美味しく淹れる社長が淹れたらどれだけ美味しいか、興味あるなぁ。
私はモコに普段から搭載している地図(マップル)で、今日の行程をアナログでチェック。
ポストイットを張り張り。
画面で見るグーグルさんより、紙の地図の方が距離感とかのイメージが明確になるんだよね。
朝ご飯は8時からというので、そろそろお姉ちゃんを起こさないとなぁとか思っていたら、そのお姉ちゃんが寝ぼけ眼で起きてきたわけですよ。
何言ってるか、毎朝見ている私にしかわからない謎言語で挨拶をしながら。
浴衣を着乱したまんまで。
ノーブラおっぱいは片方先っちょ丸出し、パンツも丸見えのまんま。
「はい、おはようさん。」
当の社長は腹這いでデータチェックしていて、お姉ちゃんの酷い有り様には、まるで興味を持たずに知らん顔なんだけど。
私が慌てて洗面所まで手を曳いて、全部脱がすと浴室に放り込んだ。
この人はこの人で、朝がまったくダメな人。
朝飯かお化粧かと問われたら、ギリギリまで寝てすっぴんで出社する人だ。
一応、化粧水と口紅くらいはつけてる。
それだけで済むから美人さんはお得だよ、ちくしょう。
………
大根の千六本と、刻み蕪の濃厚白味噌仕立てのお味噌汁。
鯖と鱈の西京焼き。
胡瓜と茄子のお漬物。
見た事ないほど分厚い海苔。
銀杏と海老根が複数入っている茶碗蒸し。
朝から食べるには豪華すぎるよう。
しかもなんだか知らないけど、あっという間に完食しちゃったよ。
「この西京焼きは、パックがお土産で売ってたな。早速買って帰ろう。」
「社長、私は白米が気に入りました。なんだろう、これ。お漬物て食べるのが一番美味しいですよ。」
「………。」
すっぴん美人は、無言のまんま、それでも完食しました。
洗面所覗いたら、着替えと一緒に投げつけておいた「天使のブラ」(税込6,600円)は無かったので、ノーブラではないだろうけどさ。
ブラウスのボタン、明らかに一個ずれてるよね。
★ ★ ★
「すみませんでした!」
寝坊助姐さんもやっと正気に戻ったみたいで、宿の駐車場でやっと普段に戻った。
あまりにあまりだったので、「月のものが来たので鎮痛剤が効き過ぎた」事にして、本来なら取引先のお姉ちゃんは私か介抱してるフリする間に、社長が会見を済ませてしまった。
3人で一晩アレコレ込みで諭吉が15人以上。
どうすんだよ、これ。
「領収書を貰ってあるから、姉妹でおもちゃにしなさい。」
「…結局、払うのはウチですか?」
まぁ、確かにお姉ちゃんが欲しいのは、この領収書だけど。
「海外に家族旅行に行ったと思いなさいな。」
「まだ家族じゃないんですが。」
すっかりしょぼくれたお姉ちゃんを後部座席に積荷にしたまま、私達は館山道に乗った。
あ、因みに運転は私。
朝からアルコールチェック機を咥えている社長は強制的に助手席に行ってもらいました。
「いや、高速道路って教習所の高速教習以来運転した事がないんです。」
「…まぁそれはそれで構わないけど。館山道は狭いよ。」
私が高速教習したのは常磐道だったからねぇ。
あれと比べると確かに狭い。
山を縫うように道があるから、妙な閉塞感もある。うん。大変だ、こりゃ。
「首都高行ったら、もっと狭いから。」
「首都高は社長にお任せします。」
「僕は都心を横切るの嫌なんだよね。人も車も多いから。」
「そしたら社長。この脇街道を歩くが半分以上成り立たなくなりますよ。」
ルームミラーを見たら、お姉ちゃんまた寝てます。
何しに来たの?この人?
★ ★ ★
京葉道路を貝塚インターで降りて15分。
千城台の新興住宅街を越えると、半日ぶりの御成街道です。
…今更ながら、宿遠かったなぁ。
なんであんなとこまで行ったんだよ。
お姉ちゃん?
お姉ちゃんさぁ、居眠りするならせめて俯こうよ。
顔を天井向けて仰向いてるからさぁ、口が丸あきだよ。
夕べからどれだけ残念な女っぷりをご開帳してるのよ?
くぱぁか?まったく。
………
「ついたぁ。」
「やっぱり遠かったね。お疲れ様。」
本日の最初の目的地、御茶屋御殿跡です。
船橋御殿の次に作られた御殿で、東金との中間点に建てられていました。
山道~高速~住宅地と、結構バラエティに富んだ道筋だったので、肩が凝ったよ。疲れた、いやちかれたびー。
ましてや軽自動車だしね。
車を降りて、2人して大きく伸びをします。う~ん。
「お姉ちゃんは、どうしよう。」
「置いとくと通報されそうだなぁ。」
「死体が積んであるみたい。もしくはラブドールが。」
「実の姉をダッチワイフにしないでください。」
「自社の原稿の取材なのに、朝から2言葉(こと)しか発しない社会人だしなぁ。」
まぁそうは言っても仕事は仕事なので。
あいも変わらず目がろくすっぽ空いていない22歳の成人女性の手を引いて、私達は城址?に入って行く。
中はほぼ正方形の敷地を土手が囲んでいるだけの史跡だった。
「これしかないんですか?」
「徳川秀忠以降は使わずに取り壊した宿泊施設だし。それを考えると17世紀中にはこの風景があったわけだよ。理沙くんもここまで来てわかったと思うけど、開発がギリギリ届かなかった田舎だから残ったんだね。」
社長は土手に向かってトコトコ歩いて行く。
「この土手は土塁って言って、大規模な堀を作らない、作れない城における基本的な防御施設なんだ。この土塁の内側に潜んでいて、敵が攻めてきたら弓矢なり火縄銃なりで迎撃する。しかも、この土塁の土を掘った跡はそのまま堀にもなる。逆に言えば、土を盛っただけだから、重機一つで簡単に突き崩せる。土塁がこれだけほぼ完璧に残っている城跡は滅多にないよ。」
「ふうん。」
社長に何故歴史が好きなのか、聞いたことがある。
「そんなもの。歴史ほど面白い物語はないだろう?平家物語や三國志以上のフィクションを創作しろって言われても本気で困るぞ。」
「平家物語って、祇園精舎のなんとかかんとかって奴か。」
「あの物語には、愛・哀・友情・バトル、全部高いレベルで入ってる。琵琶法師が長年に渡ってブラッシュアップしてきたからね。」
なんだか話が混み合って来たけど、それについて行く知識が「社長の女」になれる必須スキル。
なので平家物語くらいはついていける。
(大河ドラマやアニメになっているから)
「あとは想像力だな。ここにどれだけ立派な御殿が建っていて、中で徳川家康が寝起きしていた風景を、いかに頭の中で再現できるか。学校の教育ってあくまでも基礎でしか無いから,あとはどれだけ自分の教養を高められるか、だよ。」
なんでこの人は、時々こんな教育者っぽい事を、恥ずかしげも無く、イケシャアシャアと言えるのか。
それはこの人が、実はもの凄く真面目でストイックだからだ。
そんな人の女房兼秘書兼アシスタントになるんだから、私も日々精進が必要になるんです。
……それにしても。
このお姉ちゃんはどうしよう。
お姉ちゃんとは18年も付き合っているけど、こんなだらしがないお姉ちゃんは初めて見るぞ。
私と社長がカメラ片手に、社長の解説とネットの説明を読み聞きしながら、城址内を走り回っているというのに。
真ん中で「ぼー」っと立ち尽くしているだけなんだけど。
他に人がいないから良かったけど、ロングヘアできちんとスーツを着たお美人さんが、城跡のど真ん中でただ立っているのは、目撃されたら都市伝説になるだろう。
翌朝です。
夜が明けました。
社長がせっかく、「いずれ起きてミーティングに参加してくるよ」とフォローをしてくれたのに、担当編集者は結局朝まで寝てました。
私が早朝トイレに起きた時、社長は既に起き出して、今日予定の道行を自分のiPhoneに移管してました。
この人、なんか知らないけど、よほど夜更かしする以外、1時2時に寝ても6時には目が醒める人らしい。
「ショートスリーパーっぽいけど、1日5時間は寝てるしなぁ。昼寝もしてるし。」
つまり、この人と暮らし始めたら、今みたいに休みだからって9時10時まで二度寝出来ないわけか。
主婦って辛いなぁ。(まだ主婦違う)
この宿はお風呂(温泉)も内風呂なので、朝からじっくり頂いてwktk化した後、仕事一筋の社長にお茶を淹れたげました。
こういうとこのお茶は、私が急須で入れるだけでも甘くて美味しい。
お~い、お茶をあれだけ美味しく淹れる社長が淹れたらどれだけ美味しいか、興味あるなぁ。
私はモコに普段から搭載している地図(マップル)で、今日の行程をアナログでチェック。
ポストイットを張り張り。
画面で見るグーグルさんより、紙の地図の方が距離感とかのイメージが明確になるんだよね。
朝ご飯は8時からというので、そろそろお姉ちゃんを起こさないとなぁとか思っていたら、そのお姉ちゃんが寝ぼけ眼で起きてきたわけですよ。
何言ってるか、毎朝見ている私にしかわからない謎言語で挨拶をしながら。
浴衣を着乱したまんまで。
ノーブラおっぱいは片方先っちょ丸出し、パンツも丸見えのまんま。
「はい、おはようさん。」
当の社長は腹這いでデータチェックしていて、お姉ちゃんの酷い有り様には、まるで興味を持たずに知らん顔なんだけど。
私が慌てて洗面所まで手を曳いて、全部脱がすと浴室に放り込んだ。
この人はこの人で、朝がまったくダメな人。
朝飯かお化粧かと問われたら、ギリギリまで寝てすっぴんで出社する人だ。
一応、化粧水と口紅くらいはつけてる。
それだけで済むから美人さんはお得だよ、ちくしょう。
………
大根の千六本と、刻み蕪の濃厚白味噌仕立てのお味噌汁。
鯖と鱈の西京焼き。
胡瓜と茄子のお漬物。
見た事ないほど分厚い海苔。
銀杏と海老根が複数入っている茶碗蒸し。
朝から食べるには豪華すぎるよう。
しかもなんだか知らないけど、あっという間に完食しちゃったよ。
「この西京焼きは、パックがお土産で売ってたな。早速買って帰ろう。」
「社長、私は白米が気に入りました。なんだろう、これ。お漬物て食べるのが一番美味しいですよ。」
「………。」
すっぴん美人は、無言のまんま、それでも完食しました。
洗面所覗いたら、着替えと一緒に投げつけておいた「天使のブラ」(税込6,600円)は無かったので、ノーブラではないだろうけどさ。
ブラウスのボタン、明らかに一個ずれてるよね。
★ ★ ★
「すみませんでした!」
寝坊助姐さんもやっと正気に戻ったみたいで、宿の駐車場でやっと普段に戻った。
あまりにあまりだったので、「月のものが来たので鎮痛剤が効き過ぎた」事にして、本来なら取引先のお姉ちゃんは私か介抱してるフリする間に、社長が会見を済ませてしまった。
3人で一晩アレコレ込みで諭吉が15人以上。
どうすんだよ、これ。
「領収書を貰ってあるから、姉妹でおもちゃにしなさい。」
「…結局、払うのはウチですか?」
まぁ、確かにお姉ちゃんが欲しいのは、この領収書だけど。
「海外に家族旅行に行ったと思いなさいな。」
「まだ家族じゃないんですが。」
すっかりしょぼくれたお姉ちゃんを後部座席に積荷にしたまま、私達は館山道に乗った。
あ、因みに運転は私。
朝からアルコールチェック機を咥えている社長は強制的に助手席に行ってもらいました。
「いや、高速道路って教習所の高速教習以来運転した事がないんです。」
「…まぁそれはそれで構わないけど。館山道は狭いよ。」
私が高速教習したのは常磐道だったからねぇ。
あれと比べると確かに狭い。
山を縫うように道があるから、妙な閉塞感もある。うん。大変だ、こりゃ。
「首都高行ったら、もっと狭いから。」
「首都高は社長にお任せします。」
「僕は都心を横切るの嫌なんだよね。人も車も多いから。」
「そしたら社長。この脇街道を歩くが半分以上成り立たなくなりますよ。」
ルームミラーを見たら、お姉ちゃんまた寝てます。
何しに来たの?この人?
★ ★ ★
京葉道路を貝塚インターで降りて15分。
千城台の新興住宅街を越えると、半日ぶりの御成街道です。
…今更ながら、宿遠かったなぁ。
なんであんなとこまで行ったんだよ。
お姉ちゃん?
お姉ちゃんさぁ、居眠りするならせめて俯こうよ。
顔を天井向けて仰向いてるからさぁ、口が丸あきだよ。
夕べからどれだけ残念な女っぷりをご開帳してるのよ?
くぱぁか?まったく。
………
「ついたぁ。」
「やっぱり遠かったね。お疲れ様。」
本日の最初の目的地、御茶屋御殿跡です。
船橋御殿の次に作られた御殿で、東金との中間点に建てられていました。
山道~高速~住宅地と、結構バラエティに富んだ道筋だったので、肩が凝ったよ。疲れた、いやちかれたびー。
ましてや軽自動車だしね。
車を降りて、2人して大きく伸びをします。う~ん。
「お姉ちゃんは、どうしよう。」
「置いとくと通報されそうだなぁ。」
「死体が積んであるみたい。もしくはラブドールが。」
「実の姉をダッチワイフにしないでください。」
「自社の原稿の取材なのに、朝から2言葉(こと)しか発しない社会人だしなぁ。」
まぁそうは言っても仕事は仕事なので。
あいも変わらず目がろくすっぽ空いていない22歳の成人女性の手を引いて、私達は城址?に入って行く。
中はほぼ正方形の敷地を土手が囲んでいるだけの史跡だった。
「これしかないんですか?」
「徳川秀忠以降は使わずに取り壊した宿泊施設だし。それを考えると17世紀中にはこの風景があったわけだよ。理沙くんもここまで来てわかったと思うけど、開発がギリギリ届かなかった田舎だから残ったんだね。」
社長は土手に向かってトコトコ歩いて行く。
「この土手は土塁って言って、大規模な堀を作らない、作れない城における基本的な防御施設なんだ。この土塁の内側に潜んでいて、敵が攻めてきたら弓矢なり火縄銃なりで迎撃する。しかも、この土塁の土を掘った跡はそのまま堀にもなる。逆に言えば、土を盛っただけだから、重機一つで簡単に突き崩せる。土塁がこれだけほぼ完璧に残っている城跡は滅多にないよ。」
「ふうん。」
社長に何故歴史が好きなのか、聞いたことがある。
「そんなもの。歴史ほど面白い物語はないだろう?平家物語や三國志以上のフィクションを創作しろって言われても本気で困るぞ。」
「平家物語って、祇園精舎のなんとかかんとかって奴か。」
「あの物語には、愛・哀・友情・バトル、全部高いレベルで入ってる。琵琶法師が長年に渡ってブラッシュアップしてきたからね。」
なんだか話が混み合って来たけど、それについて行く知識が「社長の女」になれる必須スキル。
なので平家物語くらいはついていける。
(大河ドラマやアニメになっているから)
「あとは想像力だな。ここにどれだけ立派な御殿が建っていて、中で徳川家康が寝起きしていた風景を、いかに頭の中で再現できるか。学校の教育ってあくまでも基礎でしか無いから,あとはどれだけ自分の教養を高められるか、だよ。」
なんでこの人は、時々こんな教育者っぽい事を、恥ずかしげも無く、イケシャアシャアと言えるのか。
それはこの人が、実はもの凄く真面目でストイックだからだ。
そんな人の女房兼秘書兼アシスタントになるんだから、私も日々精進が必要になるんです。
……それにしても。
このお姉ちゃんはどうしよう。
お姉ちゃんとは18年も付き合っているけど、こんなだらしがないお姉ちゃんは初めて見るぞ。
私と社長がカメラ片手に、社長の解説とネットの説明を読み聞きしながら、城址内を走り回っているというのに。
真ん中で「ぼー」っと立ち尽くしているだけなんだけど。
他に人がいないから良かったけど、ロングヘアできちんとスーツを着たお美人さんが、城跡のど真ん中でただ立っているのは、目撃されたら都市伝説になるだろう。
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