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3話 好待遇
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「お前は今日からここで暮らすんだ」
「ぐがっ!」
「……」
なにか言われた気がしたのだが、軽く気を失っていた(寝てただけ)せいで、何を言われたのかわからなかったし、現状がどうなっているのかさっぱりわからない。
「うわ、なにこれひっろ。めっちゃ広いじゃん。ナニコレナニコレ!」
なんだかよくわからないが、部屋の中にソファやら机やらが置いているのが見て取れるので、ここは誰かが住んでいる家の一室、と考えるのが妥当ではないだろうか。
俺は誘拐された人間なので、どこかしらに監禁ないし軟禁する必要があり、そのためには部屋が必要になる。そしてわざわざ『私、こんな部屋に住んでるんだぜ、すごいだろう?』って自慢する誘拐犯なんていないと思うので、必然的にこの部屋は俺用に用意された部屋と考えるのが妥当ではないだろうか。
「ここに俺が住んでい良いの?」
「……」
「そうだ」
マジだった。
いやついさっきはものすごく興奮してたからあれだけど、常識的に考えて、誘拐された人間に使う部屋にしては、とても広く、そして綺麗じゃない?
俺はそもそも、こういった物件を一切調べた事がないから他と比べようもないけども。それでもこれだけはわかる。この部屋はモデルハウスレベルで綺麗で広い。
そんな部屋を、俺如きが使っていい訳がない。
「何がなんだかわからないと思うが、まずはこんな手荒な真似をして、」
「ちょっとちょっとちょっと!なにこいつ!聞いてないんだけど!」
「はぁ、もうちょっと後で出て来てもらいたかったんだがな」
えっと。現状を理解するのがむつかしいのだが、とりあえずまとめてみよう。
まず、よくわからないが、スーツのよく似合うダンディな男性が玄関からやってきた。イケメンだ。そしてなんだが現状を理解するのがむつかしい状況を解説してくれそうなところ、玄関ではないどこかの部屋から登場した女の人が場をさらなる混乱に落とした。
「なにじろじろ見てんの?ん?あんた、自己紹介もできない訳?」
うーむ。とても可愛らしい少女?から罵倒に近い言葉が飛ばされるのはなかなかにくるものがあるけど。こう、初対面でやられるとちょっとね。
まあ興奮するんだけどね!
「俺の名前は剛力凛愛。気軽に”りら”でも良いし”ごうりき”と呼んでええよ。年齢、確か24。俺がお嬢さんぐらいの歳で働いてた気もするし、盗みを働いていた気もするけど、そこそこ人生経験は豊富な方だな。男としての経験はこれっぽっちもだが、それは一切気にしていない。俺は俺の代で俺の血を途切れさせると心に決めているからな」
「ちょっと待った。その辺りについて、こちらからも話がある」
「ん?」
自己紹介が終わって話しかけて来たのは、少女の方ではなく、スーツの似合うイケメンダンディだった。
そしてなかなかに意味深な事を言ってくれる。
「あなたの事は、恐らくあなた以上に知っていて、あなたと同じぐらい知らない。ので、あなたの秘密を解明できるまで、あなたには生きていてもらわないと困るんだ。だからこうして、少々手荒ではあったが、”保護”する事になった。その理由は、理解していると思うがどうだろう」
”保護”した理由ね。うん。さっぱりわからん。
「……、そうだな。保護した理由を語る前に、まずは我々の活動について聞いてもらわなければならないか」
「いやどうせ聞いても理解できないから、そこはどーでもいいや。どんな理由があれ、そこに住む家がある訳だし」
何てことは無いが、俺が今まで働いていたのも、死なないためだ。その辺りの問題が解消されるのであれば、理由なんてなんでもいい。
というよりもだ。さっきの話だけでももうよく分からなくなってきてるんだ。俺がなんとか理解した情報は、『保護する』程度で、その他はよくわからなかった。だからこれ以上難しい話をされても理解できない。
「まあ、良いだろう。こちらとしては、ちゃんと理解してもらっての協力の方が嬉しいのだが、無条件で協力してくれるわけだ。文句なんてあるはずもない」
「私の時は全然事情説明も無かったし、色々が事後承諾だったんだけど~?」
「それはまだ君が子供で、子供には到底理解できる話ではなかったからだ」
「ふーん」
どーも、スーツがよく似合うダンディイケメンと美少女は、あまり仲が良いとは言えないそうだ。まあ人間、誰とでも仲良くなれる訳でも無いし、他人の交友関係がどうなっていても興味ないから良いんだけども。でもこう、全く理解していないとはいえ、事情説明中にギスギスされても困る。俺はこういう雰囲気が嫌いだし、仲裁なんてできるはずもない。
「とにかくだ。我々としては、あなたのその体の秘密を解き明かす必要があり、その秘密を解き明かすために必要とあらば、あなたのDNAを残してもらう必要もある」
「えーっと、つまり?」
「あなたに子供を作ってもらう必要が出てくる可能性がある、ということだ」
なるほどなるほど。
……。
ん?
「それはつまり、そこの美少女と?」
「は?キモ」
「ですよねー」
でも話の流れと場の雰囲気的に、相手ってそこにいる美女しかいないし。でもまあ今のは流石に自分でも気持ち悪いとは思う。でも流れ的に、俺は悪くないはずだ。
「それはまた別人を用意する。そして先ほども言ったが、今日からあなたはここで暮らす事になる。我々にとって、最も重要な”超越者”の一人だ。あなたはここで暮らし、ここから出ていくことを許さない」
「ほー。つまり働かなくていいと?」
「そうとは言い切れないが、今はその認識で構わない。そして必要な物があるのなら、こちらが用意するし、そこのパソコンを使って買い物をする事も可能だ」
ほー。オンラインショップ、って奴ですか?随分とハイテクなものが存在してるんだなー。
てか、好きに買い物をして良いのか?好きな物を、好きなだけ買って良いと?そして仕事もしなくていいと?本当に?それはもう、俺が、というよりも誰もが望む理想の暮らしなのでは?
「では、我々は退出させてもらうが。くれぐれも、我々の許可なしに外出はしないように。我々があなたを”保護”しているのだから」
「ぐがっ!」
「……」
なにか言われた気がしたのだが、軽く気を失っていた(寝てただけ)せいで、何を言われたのかわからなかったし、現状がどうなっているのかさっぱりわからない。
「うわ、なにこれひっろ。めっちゃ広いじゃん。ナニコレナニコレ!」
なんだかよくわからないが、部屋の中にソファやら机やらが置いているのが見て取れるので、ここは誰かが住んでいる家の一室、と考えるのが妥当ではないだろうか。
俺は誘拐された人間なので、どこかしらに監禁ないし軟禁する必要があり、そのためには部屋が必要になる。そしてわざわざ『私、こんな部屋に住んでるんだぜ、すごいだろう?』って自慢する誘拐犯なんていないと思うので、必然的にこの部屋は俺用に用意された部屋と考えるのが妥当ではないだろうか。
「ここに俺が住んでい良いの?」
「……」
「そうだ」
マジだった。
いやついさっきはものすごく興奮してたからあれだけど、常識的に考えて、誘拐された人間に使う部屋にしては、とても広く、そして綺麗じゃない?
俺はそもそも、こういった物件を一切調べた事がないから他と比べようもないけども。それでもこれだけはわかる。この部屋はモデルハウスレベルで綺麗で広い。
そんな部屋を、俺如きが使っていい訳がない。
「何がなんだかわからないと思うが、まずはこんな手荒な真似をして、」
「ちょっとちょっとちょっと!なにこいつ!聞いてないんだけど!」
「はぁ、もうちょっと後で出て来てもらいたかったんだがな」
えっと。現状を理解するのがむつかしいのだが、とりあえずまとめてみよう。
まず、よくわからないが、スーツのよく似合うダンディな男性が玄関からやってきた。イケメンだ。そしてなんだが現状を理解するのがむつかしい状況を解説してくれそうなところ、玄関ではないどこかの部屋から登場した女の人が場をさらなる混乱に落とした。
「なにじろじろ見てんの?ん?あんた、自己紹介もできない訳?」
うーむ。とても可愛らしい少女?から罵倒に近い言葉が飛ばされるのはなかなかにくるものがあるけど。こう、初対面でやられるとちょっとね。
まあ興奮するんだけどね!
「俺の名前は剛力凛愛。気軽に”りら”でも良いし”ごうりき”と呼んでええよ。年齢、確か24。俺がお嬢さんぐらいの歳で働いてた気もするし、盗みを働いていた気もするけど、そこそこ人生経験は豊富な方だな。男としての経験はこれっぽっちもだが、それは一切気にしていない。俺は俺の代で俺の血を途切れさせると心に決めているからな」
「ちょっと待った。その辺りについて、こちらからも話がある」
「ん?」
自己紹介が終わって話しかけて来たのは、少女の方ではなく、スーツの似合うイケメンダンディだった。
そしてなかなかに意味深な事を言ってくれる。
「あなたの事は、恐らくあなた以上に知っていて、あなたと同じぐらい知らない。ので、あなたの秘密を解明できるまで、あなたには生きていてもらわないと困るんだ。だからこうして、少々手荒ではあったが、”保護”する事になった。その理由は、理解していると思うがどうだろう」
”保護”した理由ね。うん。さっぱりわからん。
「……、そうだな。保護した理由を語る前に、まずは我々の活動について聞いてもらわなければならないか」
「いやどうせ聞いても理解できないから、そこはどーでもいいや。どんな理由があれ、そこに住む家がある訳だし」
何てことは無いが、俺が今まで働いていたのも、死なないためだ。その辺りの問題が解消されるのであれば、理由なんてなんでもいい。
というよりもだ。さっきの話だけでももうよく分からなくなってきてるんだ。俺がなんとか理解した情報は、『保護する』程度で、その他はよくわからなかった。だからこれ以上難しい話をされても理解できない。
「まあ、良いだろう。こちらとしては、ちゃんと理解してもらっての協力の方が嬉しいのだが、無条件で協力してくれるわけだ。文句なんてあるはずもない」
「私の時は全然事情説明も無かったし、色々が事後承諾だったんだけど~?」
「それはまだ君が子供で、子供には到底理解できる話ではなかったからだ」
「ふーん」
どーも、スーツがよく似合うダンディイケメンと美少女は、あまり仲が良いとは言えないそうだ。まあ人間、誰とでも仲良くなれる訳でも無いし、他人の交友関係がどうなっていても興味ないから良いんだけども。でもこう、全く理解していないとはいえ、事情説明中にギスギスされても困る。俺はこういう雰囲気が嫌いだし、仲裁なんてできるはずもない。
「とにかくだ。我々としては、あなたのその体の秘密を解き明かす必要があり、その秘密を解き明かすために必要とあらば、あなたのDNAを残してもらう必要もある」
「えーっと、つまり?」
「あなたに子供を作ってもらう必要が出てくる可能性がある、ということだ」
なるほどなるほど。
……。
ん?
「それはつまり、そこの美少女と?」
「は?キモ」
「ですよねー」
でも話の流れと場の雰囲気的に、相手ってそこにいる美女しかいないし。でもまあ今のは流石に自分でも気持ち悪いとは思う。でも流れ的に、俺は悪くないはずだ。
「それはまた別人を用意する。そして先ほども言ったが、今日からあなたはここで暮らす事になる。我々にとって、最も重要な”超越者”の一人だ。あなたはここで暮らし、ここから出ていくことを許さない」
「ほー。つまり働かなくていいと?」
「そうとは言い切れないが、今はその認識で構わない。そして必要な物があるのなら、こちらが用意するし、そこのパソコンを使って買い物をする事も可能だ」
ほー。オンラインショップ、って奴ですか?随分とハイテクなものが存在してるんだなー。
てか、好きに買い物をして良いのか?好きな物を、好きなだけ買って良いと?そして仕事もしなくていいと?本当に?それはもう、俺が、というよりも誰もが望む理想の暮らしなのでは?
「では、我々は退出させてもらうが。くれぐれも、我々の許可なしに外出はしないように。我々があなたを”保護”しているのだから」
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