Doll Master

亜黒

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【Doll Master】⑦

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その後も時間は止まることなく進み、店内の客の会話が一段落着いた頃。

バーの照明が徐々に落とされ、ステージにマスターが立つと皆の視線は当然マスターに集まった。何が起こるのだろう?そんな視線を一身に受けるマスターは、優雅にお辞儀をする。

「皆さま、お楽しみ頂けていますでしょうか?宵も更けてきたことですし、ここで当店恒例のスペシャルタイムとさせていただきます」

その言葉に、常連客は待ってましたとばかりに拍手を送る。その拍手が治まるの見計らって、マスターは両手を広げた。

「今宵は新月、外は月光の差さない夜です。何が起こってもおかしくない。ですので、今宵のスペシャルのテーマは『幻想』。というわけで、腕利きマジシャンの方をお呼びしました。どうぞ、お楽しみ下さい」

パチパチパチパチ。

観客の拍手の中、マスターは静かにステージから下がっていき、いよいよある意味緊張感満載のショーが始まる。

「さぁて、行きますか!ヘマすんなよ?名探偵」

「ふんっ!誰に言ってんだよ?オメーこそ、つまんねぇミスしたら蹴り飛ばすぞ」

お互いに軽口を叩きながら拳を付き合わせると、今宵の舞台へと上がっていった。

絶対に俺たちの手で、『Doll Master』を捕まえてやる!!

…その前に、ショーを成功させねぇとな。


 ステージに快斗が上がると、疎らだがテレビを見たらしい客から歓声があがる。

そんな客達にニッコリと笑いかけ、快斗は優雅にお辞儀をした。

「Ladys and gentleman!皆さま、どうも。久神快斗と申します。まだまだ皆さまに比べて未熟者ですが、よろしくお願いします。本日はお酒も良いですが、私のショーに酔いしれて下さい」

そして、俺達のショーが始まった。

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