彼氏欲しいだけなの!

亜黒

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14話

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次のまりあは、妖精種らしく魔法主体の攻撃で戦っていた。「きゃ~」とか「えーい」とか言いながら攻撃したり避けたりとのんびり。………あれで避けるのだけは上手いんだよね。

そんなこんなできゃーきゃー騒ぎながらだが、まりあも無傷の勝利を納めた。

「やった、勝った!褒めて褒めて~!」

「はいはい、良く頑張りました」

ちなみに、ドロップは当然キレイな小石×1でした。レアドロップ一発とか流石です。

「キラキラしてて、これ綺麗だよね」

「お、確かに。意外に綺麗だな」

キレイな小石は、薄っすらとキラキラピンクに光る石だった。これなら、個人的にも欲しいかも。

「みんなバトルは問題ないみたいだし、ここからは別れて集めようか。各自、1時間経ったら門の前に集合で。ドロップ品は僕たちも頑張るけど、まあ、多分まりあが出すのが早いかもね。まりあ、頼りにしてるよ」

「はーい!凄く綺麗だから、私も欲しいし。頑張るよ~」  

「ん、了解です。そうだな、剣に慣れるのも良いけど、次は魔法の練習でもするかな」

待ち合わせ場所と時間も決まったし、早速みんなバラバラに別れてラビッター狩りを開始した。

結果、魔法の方が威力が高いことが判明。魔法攻撃だと、光であれ闇であれ2発で倒せたのだ。

「んー、魔法メインで戦っても良いけど、何かそれもなぁ。接近戦が弱くなりそうだし……。うん、両立でいこうか」

そこからは、30分を魔法と剣を交互に、それ以降を両方を使ってと色々バトル方法を試したりした。おかげで、レベルも3に上がったりして有意義な時間を過ごせたと思う。

ちなみに、ドロップ品はラビッターの尻尾×307、キレイな小石×3でした。こうしてみると、一時間で310羽も狩ったのか。流石レア。これだけ狩って3つとか………うん、頑張った。

そろそろ待ち合わせ時間なので、狩をやめて門の前に向かう。到着すると、既に先輩が待っていた。

「やぁ、お疲れ様。時間通りだね。見てたけど、なかなか頑張ってたね、大丈夫?」

「お疲れ様です。いえ、大丈夫ですよ。なかなか楽しかったですし」

うわぁ、あのサーチ・アンド・デストロイ見られてたか。ゲームとか、一度ハマると納得するまで攻撃やら生産やら一番良いやつを研究したくなるんだよなぁ。それで何度まりあに呆れられたか。

ゲーム序盤も序盤、適正レベル10くらいで発動させちゃって、気づいたらレベルカンスト(999だったかな?)してたり。おかげで敵が一撃で倒せるもんだから、出番が無い!ってまりあから盛大にブーイング食らったのは良い思いでです。

苦笑いを浮かべるあたしを、先輩は微笑ましいものを見るような顔で見つめて言った。

「フィーは前からそうだったよね。ゲームする度にまりあが『アレが発動すると構ってもらえないの』って嘆いてたもの。今回は時間通りに戻ってきてくれて良かったよ。君を正気に戻すのは骨が折れるからね」

「あはは………そういえば、先輩。まりあは?まだ来てないんですか?」

「まりあかい?まりあはあそこだよ。ほら、今バトルが終わってこっちに向かってる」

あからさまに話を逸らしたあたしに、優しい先輩は乗ってくれて、まりあがいる方を指差しながら教えてくれた。

「ひーちゃ~ん!隼君~!私、頑張ったよ~!」

見ると、まりあが手を振りながらこちらに文字通り飛んできていた。う、浮いてる。あの羽ってただの飾りじゃなかったんだ。
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