彼氏欲しいだけなの!

亜黒

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15話

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まりあいわく、妖精種は自分の思い通りに飛べるそうだ。羽は別に動かさなくてもOKらしい。

「さて、皆どれくらい集められた?ちなみに、僕はキレイな小石が1つだけだったよ」

「こっちはなんとか3つだけ確保できた。まりあは?」

「私は100匹倒して、全部キレイな小石だったから100個!でも、尻尾が手に入らなかったの~」

「「え。」」

マジですか。流石を通り越して、もう神がかってるよ、それ。

「さ、流石まりあだね…これからレアドロップはまりあに任せようかな」

「……それが早いと思います」

「えへへ~」

そんなこんなで、早速、集めたアイテムを持ってモカ達の元へ向かう。今回は、丁度3つなのであたしの集めたキレイな小石を渡すことになった。

「あ、おにーさんだ!」

「おーい、こっちだよー!」

約束の場所に向かうと、こちらを見つけたらしく例の箱の上で2匹がぴょんぴょん跳び跳ねていた。

うわ、ぴょんぴょん跳んで…可愛い。

「ごめん、待たせたね」

「ううん、だいじょうぶだよ」

「ちゃんときてくれてありがとー!あれ?うしろのひと、だぁれ?」

モカとミルクに和んでいると、先輩達に気づいたのかモカが首を傾げた。それに気づいた先輩が、優しく微笑みながら挨拶する。

「こんにちは。僕はフィーの友達で、隼って言うんだ。よろしくね」

「私は、まりあって言います~!ひーちゃんとは、大親友なの~。よろしくね♪」

「あたちミルク。よろしくね」

「ぼくはモカだよ!ところで、おにーさんアレもってきてくれた?」

可愛らしくお辞儀をしたミルクとモカにきゅんきゅんしていると、モカが聞いてきた。

「うん、持ってきたよ。はい、これが約束のキレイなもの。これでどうかな?」

「わー、きれい!」

「ほんとうだねー!これなら、いいよー」

例のキレイな小石を3つ目の前に並べると、ミルクは1つ、モカは2つを嬉しそうに両手に持ってそして………口の中に放り込んだ。

「え。」

「「食べちゃった!?」」

「モゴモゴ。たべてないですよ?」

「モゴモゴ。ぼくたち、こうしないとはこべないからー」

あ、口に入れて運ぶんだ。そりゃ、持ったまま歩けないもんね。ああビックリした。本当にハムスターみたいなんだなぁ。


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