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16話
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モカ達はしばらくモゴモゴしていたが、落ち着くところに入ったのか満足そうに頷いて箱から飛び降りる。
「これならだいじょうぶ」
「うん!じゃ、アレのおいてるところにいくからついてきてー」
そう言って、近くの細道を歩いていくモカとミルク。ちゃんとプレイヤーでも通れるくらいの道なので、ちょっと安心。流石にハムスターサイズの道は通れません。両頬をプクッと膨らませたモカ達の後をついていく。小さな尻尾をフリフリ歩くハムスター。うわ、可愛い!しゃ、写真撮りたい…!
「ここだよ」
「たからものはぜんぶ、あそこのはこにいれてるんだー」
しばらくついていくと、グネグネした道の突き当たりに小さな広場が出来てあり、そこにはモカ達がちょうど入れるくらいの小さな箱が数個置いてあった。そのうちの1つに、さっき渡した石を入れる2匹。
「んしょ、んしょ」
「はい、これ。やくそくのペンダントだよー」
代わりにモカ達には大きいが、確かに子どもサイズの小さなペンダントを2匹掛かりで持ってきた。
『小さなペンダントを入手しました』
2匹から手渡された瞬間、ピコンっと音が鳴りアナウンスが流れる。よし、これでクエスト達成だね。
「うん、ありがとう。これを探している子も喜ぶよ。また何かあったらいつでも言ってね。お手伝いするから」
「わかった!」
「はーい、おにーさんもなにかあったらいってねー」
モカ達の小さな手とあたしの小指で握手。これで指切りげんまんの代わり。
「ふぅ。これで探し物クエストは終わりですね。フィー、まりあ、お疲れ様」
「やった~!これでクエスト達成だね~!ばんざーい!」
「「ばんざーい!」」
ぴょんぴょん跳んで喜ぶまりあと、何故か一緒に跳び跳ねるモカ達に和みつつ先輩と見守っていると、またもやピコンっと音が鳴った。
『モカとミルクの信頼度が上がりました。』
『モカとミルクと友達になりました。』
『モカとミルクの信頼度が一定の基準を越えたことにより、召喚が可能になりました。』
『設定画面より召喚が行えます。』
「………ん?」
いま、何か、大事なこと言った気がする。
―――
『フィー』レベル3
種族:幻族
職業:テイマー、魔道剣士
HP 500/500
MP 600/600
召喚:『モカ』『ミルク』
―――
アナウンスに従って確認してみると、あら不思議。いつの間にか職業欄にテイマーの文字が。
あれ?魔道剣士はまあ、剣も魔法も両方使うからわかるとして。いつの間にテイマーになったんだろうか?
「これならだいじょうぶ」
「うん!じゃ、アレのおいてるところにいくからついてきてー」
そう言って、近くの細道を歩いていくモカとミルク。ちゃんとプレイヤーでも通れるくらいの道なので、ちょっと安心。流石にハムスターサイズの道は通れません。両頬をプクッと膨らませたモカ達の後をついていく。小さな尻尾をフリフリ歩くハムスター。うわ、可愛い!しゃ、写真撮りたい…!
「ここだよ」
「たからものはぜんぶ、あそこのはこにいれてるんだー」
しばらくついていくと、グネグネした道の突き当たりに小さな広場が出来てあり、そこにはモカ達がちょうど入れるくらいの小さな箱が数個置いてあった。そのうちの1つに、さっき渡した石を入れる2匹。
「んしょ、んしょ」
「はい、これ。やくそくのペンダントだよー」
代わりにモカ達には大きいが、確かに子どもサイズの小さなペンダントを2匹掛かりで持ってきた。
『小さなペンダントを入手しました』
2匹から手渡された瞬間、ピコンっと音が鳴りアナウンスが流れる。よし、これでクエスト達成だね。
「うん、ありがとう。これを探している子も喜ぶよ。また何かあったらいつでも言ってね。お手伝いするから」
「わかった!」
「はーい、おにーさんもなにかあったらいってねー」
モカ達の小さな手とあたしの小指で握手。これで指切りげんまんの代わり。
「ふぅ。これで探し物クエストは終わりですね。フィー、まりあ、お疲れ様」
「やった~!これでクエスト達成だね~!ばんざーい!」
「「ばんざーい!」」
ぴょんぴょん跳んで喜ぶまりあと、何故か一緒に跳び跳ねるモカ達に和みつつ先輩と見守っていると、またもやピコンっと音が鳴った。
『モカとミルクの信頼度が上がりました。』
『モカとミルクと友達になりました。』
『モカとミルクの信頼度が一定の基準を越えたことにより、召喚が可能になりました。』
『設定画面より召喚が行えます。』
「………ん?」
いま、何か、大事なこと言った気がする。
―――
『フィー』レベル3
種族:幻族
職業:テイマー、魔道剣士
HP 500/500
MP 600/600
召喚:『モカ』『ミルク』
―――
アナウンスに従って確認してみると、あら不思議。いつの間にか職業欄にテイマーの文字が。
あれ?魔道剣士はまあ、剣も魔法も両方使うからわかるとして。いつの間にテイマーになったんだろうか?
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