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17話
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テイマーか。まぁ、ゲームでペットとか育てるの好きだからいっか。モカもミルクも可愛いし。
「さて、依頼品をギルドに届けにいきましょう」
「はーい!」
「了解」
テイマーについては一先ず置いておいて、先にクエストクリアの報告に行くことになった。まだまだゲームを始めたばっかりだし、クエストも色々やりたい。
連れて歩きたかったけど、モカ達にも準備があるとかで後で連絡、もとい飛んでくるって(召喚的な意味で)。なので、モカ達に別れを告げてギルドまでのんびり歩く。
途中、先輩とあたしがナンパにあって、まりあが膨れるという事態があったのだが(まりあの「ひーちゃんと隼君は私のなの!」って発言が決めてだった)、概ね順調に辿り着けた。
「じゃあ、クリア報告してくるね。ペンダントと討伐証明の素材、貸してくれる?」
「わかりました。はい、これです。まりあ、あた…俺たちは他に良いクエストがないか見よう」
「はーい!隼君、よろしくね~」
ギルドに到着すると、結構人が並んでいたので、早速リーダーである先輩がクエストクリアの報告の為に受付へ。その間、並んでる他の人の邪魔にならないように、あたし達は新しいクエストを見て時間を潰すことに。
「うーん、何か良いのあった~?」
「いや、あれからあんまりクエストは変わってないみたいだ。もう一度ラビッター討伐受けても良いけど、それなら今受けてるクエスト終わらせてから、また来ても良いかもしれない」
「そっか~」
そんな風に話していたら、報告をした先輩が帰ってきたのだが、何だか微妙な顔をしている。
「先輩?」
「どうしたの、隼君?」
「いや、討伐の報酬はすぐに貰えたんだけど、もうひとつの方が…」
もうひとつと言えば、さっきまで苦労して探したペンダントの依頼だが…それがどうしたのだろう?
疑問が浮かんでいるあたし達の様子を見て、先輩は苦笑しつつ理由を教えてくれた。
「このクエストって、報酬が『秘密の話』なんだよね。だから、クエストは達成したけど、報酬である話は本人の所に聞きに行かなきゃいけないらしくってさ。クエスト達成書と一緒に、その子の住所が書いてる紙を渡されたんだけど……これがその住所」
「………これ」
「うわぁ、すんごく遠い!」
どれくらいかと言うと、隣の村まで。隣と言っても、徒歩で5日の距離です。…遠すぎる。隣村の子だったんだ。ゲーム始めてすぐなのに、隣村まで行けないよ。まさかだったわ。
聞けば、このギルドは付近の数十の村の依頼も受けているんだとか。だから適当な物や金額だけで選ぶと大変な目に遭うと。
ギルドのクエストって、この街の依頼だけじゃないんだね。そこも、ちゃんと受けるまえに調べてから受けなきゃいけないんだ。町中クエストって、通称に騙された!
「まあ、クエスト品は、ギルドを通して依頼主に渡してくれるって。というわけで、このクエスト報酬は当分保留だね」
「先輩が微妙な顔をしてたのは、そういうことですか。ちょっと舐めてましたね、ギルドを」
「そうだね~。まさかそんな依頼もあるとか思わなかった。ちょっと残念だけど、でも早く見つけられたからその子も喜んでるよ!きっと!だから、早く強くなってその子の話、聞きに行こうね~」
そう元気に言うまりあにちょっと癒された一行は、次のクエストについて話し合いをすることに。
「次どうする~?」
「うーん、今受けてるクエストだと、全部町中クエストですよ?」
「そうだね。でも、受けてしまったものはしょうがない。信用問題もあるし、時間に余裕がない方からやっていこうか」
「確かに、それが妥当ですね」
話し合いの結果、次のクエストとして『あの人へお届け物を!』をしてから『誰か掃除してくれ!』をすることにした。運良く届け先が一緒だったのだ。
ちなみに、依頼内容はこちら。
【あの人へお届け物を!】/リリアン
・足を痛めてしまい、届け物ができなくなってしまいました。ですので、あの人へ、ブライスさんにこの荷物を届けて欲しいんです。これがないと、ブライスさん困ってしまうので、どうかお願いします。
『報酬:1000ロム、美味しい手料理』
で、届け先のブライスさんの依頼はこちら。
【誰か掃除してくれ!】/ブライス
・最近、歳をとって体力が落ちた。前は一人でやっていたんじゃが、物置き倉庫の掃除をしようにも、物が多すぎてとても一人じゃ出来ん。誰か、一緒に掃除を手伝ってくれんかの?
『報酬:5000ロムor原品1個』
今度はちゃんと町中にある家ということはわかっているので、早速現場へ歩いていく。
「さて、依頼品をギルドに届けにいきましょう」
「はーい!」
「了解」
テイマーについては一先ず置いておいて、先にクエストクリアの報告に行くことになった。まだまだゲームを始めたばっかりだし、クエストも色々やりたい。
連れて歩きたかったけど、モカ達にも準備があるとかで後で連絡、もとい飛んでくるって(召喚的な意味で)。なので、モカ達に別れを告げてギルドまでのんびり歩く。
途中、先輩とあたしがナンパにあって、まりあが膨れるという事態があったのだが(まりあの「ひーちゃんと隼君は私のなの!」って発言が決めてだった)、概ね順調に辿り着けた。
「じゃあ、クリア報告してくるね。ペンダントと討伐証明の素材、貸してくれる?」
「わかりました。はい、これです。まりあ、あた…俺たちは他に良いクエストがないか見よう」
「はーい!隼君、よろしくね~」
ギルドに到着すると、結構人が並んでいたので、早速リーダーである先輩がクエストクリアの報告の為に受付へ。その間、並んでる他の人の邪魔にならないように、あたし達は新しいクエストを見て時間を潰すことに。
「うーん、何か良いのあった~?」
「いや、あれからあんまりクエストは変わってないみたいだ。もう一度ラビッター討伐受けても良いけど、それなら今受けてるクエスト終わらせてから、また来ても良いかもしれない」
「そっか~」
そんな風に話していたら、報告をした先輩が帰ってきたのだが、何だか微妙な顔をしている。
「先輩?」
「どうしたの、隼君?」
「いや、討伐の報酬はすぐに貰えたんだけど、もうひとつの方が…」
もうひとつと言えば、さっきまで苦労して探したペンダントの依頼だが…それがどうしたのだろう?
疑問が浮かんでいるあたし達の様子を見て、先輩は苦笑しつつ理由を教えてくれた。
「このクエストって、報酬が『秘密の話』なんだよね。だから、クエストは達成したけど、報酬である話は本人の所に聞きに行かなきゃいけないらしくってさ。クエスト達成書と一緒に、その子の住所が書いてる紙を渡されたんだけど……これがその住所」
「………これ」
「うわぁ、すんごく遠い!」
どれくらいかと言うと、隣の村まで。隣と言っても、徒歩で5日の距離です。…遠すぎる。隣村の子だったんだ。ゲーム始めてすぐなのに、隣村まで行けないよ。まさかだったわ。
聞けば、このギルドは付近の数十の村の依頼も受けているんだとか。だから適当な物や金額だけで選ぶと大変な目に遭うと。
ギルドのクエストって、この街の依頼だけじゃないんだね。そこも、ちゃんと受けるまえに調べてから受けなきゃいけないんだ。町中クエストって、通称に騙された!
「まあ、クエスト品は、ギルドを通して依頼主に渡してくれるって。というわけで、このクエスト報酬は当分保留だね」
「先輩が微妙な顔をしてたのは、そういうことですか。ちょっと舐めてましたね、ギルドを」
「そうだね~。まさかそんな依頼もあるとか思わなかった。ちょっと残念だけど、でも早く見つけられたからその子も喜んでるよ!きっと!だから、早く強くなってその子の話、聞きに行こうね~」
そう元気に言うまりあにちょっと癒された一行は、次のクエストについて話し合いをすることに。
「次どうする~?」
「うーん、今受けてるクエストだと、全部町中クエストですよ?」
「そうだね。でも、受けてしまったものはしょうがない。信用問題もあるし、時間に余裕がない方からやっていこうか」
「確かに、それが妥当ですね」
話し合いの結果、次のクエストとして『あの人へお届け物を!』をしてから『誰か掃除してくれ!』をすることにした。運良く届け先が一緒だったのだ。
ちなみに、依頼内容はこちら。
【あの人へお届け物を!】/リリアン
・足を痛めてしまい、届け物ができなくなってしまいました。ですので、あの人へ、ブライスさんにこの荷物を届けて欲しいんです。これがないと、ブライスさん困ってしまうので、どうかお願いします。
『報酬:1000ロム、美味しい手料理』
で、届け先のブライスさんの依頼はこちら。
【誰か掃除してくれ!】/ブライス
・最近、歳をとって体力が落ちた。前は一人でやっていたんじゃが、物置き倉庫の掃除をしようにも、物が多すぎてとても一人じゃ出来ん。誰か、一緒に掃除を手伝ってくれんかの?
『報酬:5000ロムor原品1個』
今度はちゃんと町中にある家ということはわかっているので、早速現場へ歩いていく。
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