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憑依譚・廊下にて
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「それでさぁ、莉子ちゃんに聞いたんだけど……へぅっ!?」
それまで取り留めのない話をしていた夏帆の様子がおかしくなったのは、親友の柊子と並んで廊下を歩いていた最中であった。
突然びくんと震えたかと思うと、トローンとした目で柊子を見つめる。
「……夏帆?私の顔に何かついてる?」
「うん……柊子の顔、もっと近くで見せて?」
怪訝に思いながらも、柊子は夏帆に顔を近づけてみる。
するとーーー
「好きっ!」
「何をーーーーんむッ!?」
一瞬の静寂。柔らかな感触。少女が、少女の唇を奪う。
「ふぁっ……ちょ、何を……んちゅ……ぷぁ……れろ……ふゃぁ……」
夏帆の長い舌が柊子の口内を舐め回している。
友人の当然の奇行と未知の感覚に呆気にとられ、思考が追いつかない。
ーーわ、わたし、キス、されてるーー?夏帆にーー?なん、でーー?
喉の奥がかっと熱くなり、甘い吐息が漏れてしまう。
されるがままの柊子だったが、背筋がびくんと震えると、反射的に肩を掴んで夏帆の身体を引き離す。
「や……やめてよっ!」
ようやく2人の唇が離れる。
「ぷは……ふふっ、柊子の唇、おーいしい♪」
ぺろりと舌を出し、悪戯っぽく笑う。
さっきまで虚ろだった両目は、爛々と熱っぽく柊子の唇を見つめている。普段の夏帆からは想像もつかないような、淫らな表情だった。
柊子は反射的に左手で唇を覆い隠す。
「なん、で、こんな、こと……」
うっすらと涙を浮かべながら、柊子は夏帆に尋ねる。
「なんで?きまってるじゃん。せっかくかわいい女の子になったんだから、かわいい女の子とキスしたいでしょ?」
帰ってきた答えは、意味不明なものだった。柊子の胸に、怒りがこみ上げてくる。
「はぁ?な、なにを……は、初めてだったんだからねッ!?」
怒りに任せて夏帆の肩を掴んで、ガタガタと揺さぶる。
「あは、あははっ!そんなに怒らないでっ、柊子にも楽しませてあげるからっ♪こうやって……」
すると再び夏帆の目がトローンと虚ろになり、またすぐに何かに気づいたようにハッと目を開く。
「はッッ!?私は今なにを!?」
「なにを?じゃないよーッ!!どうしてくれるのーッ!!」
泣き怒りながら、夏帆の肩を揺さぶる柊子。
騒ぎを聞きつけたのか、辺りでは何人かの生徒が足を止め、2人の様子を遠巻きに眺めたり、何事かひそひそと話していた。
「ご、ごめん、ほんとになにがなんだか……」
「も、もう許さな…………ひぅっ!?」
その時である。夏帆の肩を掴んでいた柊子が、短い悲鳴と共に首をのけぞらせた。
「えっ、しゅ、柊子?」
仰いだ顔をゆっくりと戻すと、その目は先程の夏帆のようにトローンと焦点を失っていた。
「ど、どうしたの柊子……?」
肩を掴まれたまま、夏帆は心配そうに親友の顔を覗き込む。
柊子の目が夏帆を向き直すと、少女は唇をにやりと歪ませながら、夏帆に顔を近づけていく
「えへへっ……お返しだよ……」
夏帆の肩を掴んでいた両手は、首筋を撫で通り、頬に当てられていた。
「え、や、やだ……何する気なの……?」
「さっき夏帆が嫌がる私にした事だよ?抵抗しちゃ嫌だからね……うひひっ」
それは、夏帆が初めて見る柊子の表情だった。
夏帆は咄嗟に目を閉じる。
2人の少女の唇同士がゆっくりと近づく。
「んんーーーんむぅ……」
「ふぅっ、うぅー!」
少女同士の柔らかな唇が、そっと触れ合う。
周囲の生徒たちの間から、僅かに驚きの声が上がる。
夏帆は首を振って逃れようとするが、首筋に当てられた柊子の両手がそれを許さなかった。
柊子は唇を重ねたまま舌先を覗かせると、そのまま夏帆の唇をちろちろと舐め始めた。
「ふぅぅっ!?」
そのくすぐったさで夏帆の身体が跳ね、唇同士が離れる。
「ひゃっ!?、柊子、なに……を、はぅぅ……」
「ほら、じっとしてて?さっきのお返しなんだから」
「そ、それは……んみゅっ」
それは身体が勝手に……とでも言おうとしたのだろうが、再び唇を奪われ、柊子の舌先でちろちろと唇を舐められてしまう。
「ぷはぁ……ぇろ……ふむぅ……」
執拗なくすぐりに綻んだ夏帆の唇に、柊子の舌が挿し入れられ、敏感な口内を舐めまわされる。
「んにゅ……ふゃ……んちゅ、れろ……」
夏帆の舌が柊子の舌に絡め取られ、2人の唇の中で、少女の舌同士が淫らに絡み合う。
2人のキスを、周囲の生徒が見ているが、柊子は気にするそぶりもなく、艶かしく腰を振りながら、少女の唇を貪り続けていた。
「んっんっ……」
「ふひゃぁあ……」
2人の少女はおよそ10数分ほど激しい口付けを続けていた。やがて名残惜しそうに銀の糸を引きながら2つの唇がゆっくりと離れる。
柊子は恍惚とした表情で頬を上気させていた。
「えへへっ、私のファーストキスを奪ったお返しだよっ」
艶やかな唇からは2人分の涎が垂れ、てらてらと光る。
一方の夏帆は虚ろな両目に涙を溢れさせながら、その場で床にへたり込んでしまった。
「はぁっ……ひぁぁ……」
「夏帆ちゃんの唇、甘くて美味しかったよ♪じゃあねー♪……ふぁぁっ?」
そう言うと柊子の目は虚ろになり、ゆっくりと夏帆の身体にその身を寄りかからせる。
そして、2人はその場で意識を失い、折り重なるように倒れ込んでしまった。
固唾を飲んで遠巻きに2人のキスを見ていた生徒たちに動揺が広がる。
「えっ、え、どうなってるの?」
「保健室に……ひぁっ!?」
その中の一人、緋奈の身体がびくんと震えた。
「緋奈、どうしたの?」
クラスメイトの翼がそれに気付き声をかける。
「なんでもないよー?ただいい匂いがするなって思っただけ!あ、私の匂いかー、えへへっ、それより柊子ちゃんと夏帆ちゃんを保健室に運ぼっ」
「う、うん……?」
翼は緋奈の態度を不審に思いながらも、他の生徒たちと一緒に、気を失った2人を保健室まで運ぶこととなった。
さすがにキスの事は黙っておこうと言うことになり、先生には「2人で遊んでいたら息が荒くなって気を失って……」と報告することになった。
夏帆と柊子は、先程までの淫らな姿が嘘のように、穏やかな表情ですぅすぅと寝息を立てていた。
「いやー、でもいいもんみれたなぁ、美少女同士のキスシーンなんて。思い出しただけで興奮しちゃうなぁ……ふふ、うふふ……」
放課後になっても、緋奈の様子はおかしいままだった。
「夏帆ちゃんたちもだけどさぁ、緋奈もさぁ……さっきからなんかおかしくない?」
「うん、そうかもね。だって私……」
緋奈は翼の眼前で踵を返すと、上体をかがめて、翼の胸に顔を近づけた。
「翼ちゃんのおっぱいが触りたくて仕方なかったんだもん」
緋奈は可愛らしく小首を傾げながら、制服の布地を押し上げている翼の胸を指でつん、とつついてみせた。
「ひゃっ!?ひ、緋奈!?」
思わず仰け反り、顔を赤らめる翼。
「うひひっ、相変わらず大きいねぇ。それそれ~」
翼の反応が楽しいのか、緋奈は楽しそうにつん、つん、と両手の指で揺れる胸をつつきまわす。制服に包まれたふくらみが、緋奈の指に合わせてほのかに揺れ動く。
「や、やめっ……」
翼は赤い顔で緋奈の指を止めようとする。しかし緋奈は意に介さず、指先で撫でるようなタッチで翼の胸に刺激を与えていく。
「きゃふっ、や、くすぐったいよぉっ」
「あははっ、翼ちゃんったら敏感~~!ここはどうかな~~?」
翼は両手で胸を庇おうとするが、翼の細い腕では双丘の全ては覆いきれず、緋奈の指がその隙間を縫って無防備な部分をこちょこちょとくすぐり攻める。
「ひゃぁんっ!」
緋奈の長い指が、腋の下との間、胸の付け根あたりをくすぐる。
「あはっ、翼ちゃんの弱いところみっけ♪」
猛烈なくすぐったさに耐えきれず、両脇に手を回し、緋奈の両手を制止する。
その隙を見逃さず、緋奈はその可愛らしい顔を無防備な翼の胸に顔を押し付け、すりすりと頬を擦り付けはじめた。
「あ~~ん、翼ちゃんのおっぱい柔らか~~い♪」
恍惚とした表情で、翼の胸の感触を味わう緋奈。
「や、やだぁっ!やめてよぉっ!」
再び胸を庇おうとするが、その豊かなふくらみの間には、幸せそうな表情の少女が収まっている。
「ダメー、翼ちゃんのおっぱい気持ちいいんだも~ん」
「バカぁっ……ひぅぅ!?」
翼の声が一段高くなる。
緋奈の両手が、翼の制服の裾から入り込み、その素肌を直接撫ではじめたからだ。
「や、ちょっ、そこはっ……」
「えへへ、翼ちゃんかわいい~」
ほっそりしたお腹から、滑らかな背中へと、緋奈の指が這い上がっていく。
「ひゃんっ」
「うふふふっ、いらないよね、こんなの」
緋奈は慣れた手つきでブラのホックを外す。
制服の下のふくらみが、ふるりと震え、緋奈の頬に柔らかな感触を与える。
「やだ、やだぁっ!」
翼は恐怖を感じ、その場から逃れようとするが、制服の中に潜り込んだ緋奈の両手が、それを許さなかった。
背中をすりすりと撫で回していた両手は張りのある胸へと撫で通り、指を広げて双丘を鷲掴みにした。
「そんなとこ……あぁうっ!?」
制服の下の、裸の胸を刺激され、少女は甲高い声を上げてしまう。
「えへへ、ずっとこうやって翼ちゃんのおっぱい触りたかったんだ~♪こんなえっちなおっぱいいつも揺らしてるんだもん。当然だよね♪翼ちゃんも私におっぱい触って欲しかったでしょ?ほらほら、もみもみ♪」
少女の可憐な唇から、少女を嘲る言葉が紡ぎ出される。
「ふざけっ……くぅぅっ」
制服の下に潜り込んだ緋奈の両手は、柔らかな双丘をふにふにと揉みしだき、その弾力を楽しんでいた。
「えへへ、ぷにぷにして気持ちいい~」
「さ、触らないで……きゃふぅっ!?」
翼が抵抗の意思を示そうとするたびに、緋奈は両手に力をこめて、2つのふくらみをみっしりと歪ませ、ぐにぐにと弄ぶ。
「はうぅ……だ、だめなのぉ……」
2つのふくらみに淫らな刺激が与えられるたび、翼の全身から力が抜けてしまう。
感触を楽しむというより、快楽を与えるための動き。緋奈の指先が胸の先端をかすめるたび、甘い電流が翼の背筋を痺れさせる。
ーーーこのままじゃ、このままじゃ……っ!だ、ダメぇ……っ!
このままではいけない。震える手で、なんとか抵抗を試みる。両手を上げ、緋奈の身体を突き飛ばそうとした、その瞬間だった。
「あー……そういうことするんだ……うひひっ」
緋奈はにやりと口角を上げると、ひときわ強く翼の双丘に指をめり込ませた。
「ひゃうぅっ!?……や、やめてってば……はぅぅっ!?」
翼は背筋に冷たいものを感じ、思わず悲鳴をあげる。
「な、なにこれ……あひゅっ!?」
乳肌に食い込んだ緋奈の指から、おぞましい感覚が皮膚を浸透する。
自分の中に、何かが入ってくるような感覚。
「あぐぅ……」
黒く、重い何かが、翼の背筋を登り、脳髄を侵していく。それと同時に、翼の意識は遠くなっていった……。
「んんっ!?」
虚ろだった緋奈の目に生気が戻る。
「あ、あれ?私、何を……はぁッ!?」
驚愕とともに、緋奈は自分の身体が、理解不能な状況にあることを理解した。
その両手は、クラスメイトの翼の制服に潜り込んでいた。
直接は見えないが、翼の制服に緋奈の両手の甲の形がかすかに浮き出ているのがわかった。
両手の指を動かしてみる。
ふにっ。
蕩けるような柔らかさと、指を押し返す瑞々しい弾力。
「あンッ」
翼が艶っぽい声を上げる。
そのしなやかな指は、張りのある両胸にめり込まされていた。
「ななななな何よこの状況ーーー!!」
混乱のあまり、翼の両胸をふにふにと揉みしだく緋奈。
「あんッ、ひゃんっ!」
翼が嬌声を上げるたびに、緋奈の頬が赤く染まり、惑乱が広がっていく。
「あはっ、揉むのも気持ちいいけど、揉まれるのも気持ちいい~♪」
「つ、翼っ!?これ、どどどどういうコトなのっ!?せせせ説明しなさいよっ!」
「えー?どういうことって、緋奈ちゃんが突然私のおっぱいを触りたいって言って、私は嫌がったのに、無理やりおっぱいを揉んだんじゃない。でも緋奈ちゃんがおっぱい揉むの上手だから、私も気持ちよくなっちゃって……えへへっ♪」
「そ、そんなこと……」
先程までの記憶を辿ってみる。
夏帆ちゃんと柊子ちゃんがキスしてて、それで、保健室に行ったような……えーと、えーと……覚えているような、覚えていないような……
「ほらほら、手が止まってるよ?私のおっぱい、緋奈ちゃんにもっと揉んでほしいなっ♪」
そう言いながら、翼は緋奈の両手に自らの胸を押し付ける。
ふにゅっ。
緋奈の両手に、柔らかな感触。
「ひゃ、ひゃぁっ!動かないで、動かないでってばぁーーーッ!!」
翌日……翼はこの日あった出来事を何一つ覚えていなかった。
一方の緋奈は翼に会うたびに頬を赤らめ、翼の顔をまともに見れなくなってしまったのだが、それはまた、別の話である。
それまで取り留めのない話をしていた夏帆の様子がおかしくなったのは、親友の柊子と並んで廊下を歩いていた最中であった。
突然びくんと震えたかと思うと、トローンとした目で柊子を見つめる。
「……夏帆?私の顔に何かついてる?」
「うん……柊子の顔、もっと近くで見せて?」
怪訝に思いながらも、柊子は夏帆に顔を近づけてみる。
するとーーー
「好きっ!」
「何をーーーーんむッ!?」
一瞬の静寂。柔らかな感触。少女が、少女の唇を奪う。
「ふぁっ……ちょ、何を……んちゅ……ぷぁ……れろ……ふゃぁ……」
夏帆の長い舌が柊子の口内を舐め回している。
友人の当然の奇行と未知の感覚に呆気にとられ、思考が追いつかない。
ーーわ、わたし、キス、されてるーー?夏帆にーー?なん、でーー?
喉の奥がかっと熱くなり、甘い吐息が漏れてしまう。
されるがままの柊子だったが、背筋がびくんと震えると、反射的に肩を掴んで夏帆の身体を引き離す。
「や……やめてよっ!」
ようやく2人の唇が離れる。
「ぷは……ふふっ、柊子の唇、おーいしい♪」
ぺろりと舌を出し、悪戯っぽく笑う。
さっきまで虚ろだった両目は、爛々と熱っぽく柊子の唇を見つめている。普段の夏帆からは想像もつかないような、淫らな表情だった。
柊子は反射的に左手で唇を覆い隠す。
「なん、で、こんな、こと……」
うっすらと涙を浮かべながら、柊子は夏帆に尋ねる。
「なんで?きまってるじゃん。せっかくかわいい女の子になったんだから、かわいい女の子とキスしたいでしょ?」
帰ってきた答えは、意味不明なものだった。柊子の胸に、怒りがこみ上げてくる。
「はぁ?な、なにを……は、初めてだったんだからねッ!?」
怒りに任せて夏帆の肩を掴んで、ガタガタと揺さぶる。
「あは、あははっ!そんなに怒らないでっ、柊子にも楽しませてあげるからっ♪こうやって……」
すると再び夏帆の目がトローンと虚ろになり、またすぐに何かに気づいたようにハッと目を開く。
「はッッ!?私は今なにを!?」
「なにを?じゃないよーッ!!どうしてくれるのーッ!!」
泣き怒りながら、夏帆の肩を揺さぶる柊子。
騒ぎを聞きつけたのか、辺りでは何人かの生徒が足を止め、2人の様子を遠巻きに眺めたり、何事かひそひそと話していた。
「ご、ごめん、ほんとになにがなんだか……」
「も、もう許さな…………ひぅっ!?」
その時である。夏帆の肩を掴んでいた柊子が、短い悲鳴と共に首をのけぞらせた。
「えっ、しゅ、柊子?」
仰いだ顔をゆっくりと戻すと、その目は先程の夏帆のようにトローンと焦点を失っていた。
「ど、どうしたの柊子……?」
肩を掴まれたまま、夏帆は心配そうに親友の顔を覗き込む。
柊子の目が夏帆を向き直すと、少女は唇をにやりと歪ませながら、夏帆に顔を近づけていく
「えへへっ……お返しだよ……」
夏帆の肩を掴んでいた両手は、首筋を撫で通り、頬に当てられていた。
「え、や、やだ……何する気なの……?」
「さっき夏帆が嫌がる私にした事だよ?抵抗しちゃ嫌だからね……うひひっ」
それは、夏帆が初めて見る柊子の表情だった。
夏帆は咄嗟に目を閉じる。
2人の少女の唇同士がゆっくりと近づく。
「んんーーーんむぅ……」
「ふぅっ、うぅー!」
少女同士の柔らかな唇が、そっと触れ合う。
周囲の生徒たちの間から、僅かに驚きの声が上がる。
夏帆は首を振って逃れようとするが、首筋に当てられた柊子の両手がそれを許さなかった。
柊子は唇を重ねたまま舌先を覗かせると、そのまま夏帆の唇をちろちろと舐め始めた。
「ふぅぅっ!?」
そのくすぐったさで夏帆の身体が跳ね、唇同士が離れる。
「ひゃっ!?、柊子、なに……を、はぅぅ……」
「ほら、じっとしてて?さっきのお返しなんだから」
「そ、それは……んみゅっ」
それは身体が勝手に……とでも言おうとしたのだろうが、再び唇を奪われ、柊子の舌先でちろちろと唇を舐められてしまう。
「ぷはぁ……ぇろ……ふむぅ……」
執拗なくすぐりに綻んだ夏帆の唇に、柊子の舌が挿し入れられ、敏感な口内を舐めまわされる。
「んにゅ……ふゃ……んちゅ、れろ……」
夏帆の舌が柊子の舌に絡め取られ、2人の唇の中で、少女の舌同士が淫らに絡み合う。
2人のキスを、周囲の生徒が見ているが、柊子は気にするそぶりもなく、艶かしく腰を振りながら、少女の唇を貪り続けていた。
「んっんっ……」
「ふひゃぁあ……」
2人の少女はおよそ10数分ほど激しい口付けを続けていた。やがて名残惜しそうに銀の糸を引きながら2つの唇がゆっくりと離れる。
柊子は恍惚とした表情で頬を上気させていた。
「えへへっ、私のファーストキスを奪ったお返しだよっ」
艶やかな唇からは2人分の涎が垂れ、てらてらと光る。
一方の夏帆は虚ろな両目に涙を溢れさせながら、その場で床にへたり込んでしまった。
「はぁっ……ひぁぁ……」
「夏帆ちゃんの唇、甘くて美味しかったよ♪じゃあねー♪……ふぁぁっ?」
そう言うと柊子の目は虚ろになり、ゆっくりと夏帆の身体にその身を寄りかからせる。
そして、2人はその場で意識を失い、折り重なるように倒れ込んでしまった。
固唾を飲んで遠巻きに2人のキスを見ていた生徒たちに動揺が広がる。
「えっ、え、どうなってるの?」
「保健室に……ひぁっ!?」
その中の一人、緋奈の身体がびくんと震えた。
「緋奈、どうしたの?」
クラスメイトの翼がそれに気付き声をかける。
「なんでもないよー?ただいい匂いがするなって思っただけ!あ、私の匂いかー、えへへっ、それより柊子ちゃんと夏帆ちゃんを保健室に運ぼっ」
「う、うん……?」
翼は緋奈の態度を不審に思いながらも、他の生徒たちと一緒に、気を失った2人を保健室まで運ぶこととなった。
さすがにキスの事は黙っておこうと言うことになり、先生には「2人で遊んでいたら息が荒くなって気を失って……」と報告することになった。
夏帆と柊子は、先程までの淫らな姿が嘘のように、穏やかな表情ですぅすぅと寝息を立てていた。
「いやー、でもいいもんみれたなぁ、美少女同士のキスシーンなんて。思い出しただけで興奮しちゃうなぁ……ふふ、うふふ……」
放課後になっても、緋奈の様子はおかしいままだった。
「夏帆ちゃんたちもだけどさぁ、緋奈もさぁ……さっきからなんかおかしくない?」
「うん、そうかもね。だって私……」
緋奈は翼の眼前で踵を返すと、上体をかがめて、翼の胸に顔を近づけた。
「翼ちゃんのおっぱいが触りたくて仕方なかったんだもん」
緋奈は可愛らしく小首を傾げながら、制服の布地を押し上げている翼の胸を指でつん、とつついてみせた。
「ひゃっ!?ひ、緋奈!?」
思わず仰け反り、顔を赤らめる翼。
「うひひっ、相変わらず大きいねぇ。それそれ~」
翼の反応が楽しいのか、緋奈は楽しそうにつん、つん、と両手の指で揺れる胸をつつきまわす。制服に包まれたふくらみが、緋奈の指に合わせてほのかに揺れ動く。
「や、やめっ……」
翼は赤い顔で緋奈の指を止めようとする。しかし緋奈は意に介さず、指先で撫でるようなタッチで翼の胸に刺激を与えていく。
「きゃふっ、や、くすぐったいよぉっ」
「あははっ、翼ちゃんったら敏感~~!ここはどうかな~~?」
翼は両手で胸を庇おうとするが、翼の細い腕では双丘の全ては覆いきれず、緋奈の指がその隙間を縫って無防備な部分をこちょこちょとくすぐり攻める。
「ひゃぁんっ!」
緋奈の長い指が、腋の下との間、胸の付け根あたりをくすぐる。
「あはっ、翼ちゃんの弱いところみっけ♪」
猛烈なくすぐったさに耐えきれず、両脇に手を回し、緋奈の両手を制止する。
その隙を見逃さず、緋奈はその可愛らしい顔を無防備な翼の胸に顔を押し付け、すりすりと頬を擦り付けはじめた。
「あ~~ん、翼ちゃんのおっぱい柔らか~~い♪」
恍惚とした表情で、翼の胸の感触を味わう緋奈。
「や、やだぁっ!やめてよぉっ!」
再び胸を庇おうとするが、その豊かなふくらみの間には、幸せそうな表情の少女が収まっている。
「ダメー、翼ちゃんのおっぱい気持ちいいんだも~ん」
「バカぁっ……ひぅぅ!?」
翼の声が一段高くなる。
緋奈の両手が、翼の制服の裾から入り込み、その素肌を直接撫ではじめたからだ。
「や、ちょっ、そこはっ……」
「えへへ、翼ちゃんかわいい~」
ほっそりしたお腹から、滑らかな背中へと、緋奈の指が這い上がっていく。
「ひゃんっ」
「うふふふっ、いらないよね、こんなの」
緋奈は慣れた手つきでブラのホックを外す。
制服の下のふくらみが、ふるりと震え、緋奈の頬に柔らかな感触を与える。
「やだ、やだぁっ!」
翼は恐怖を感じ、その場から逃れようとするが、制服の中に潜り込んだ緋奈の両手が、それを許さなかった。
背中をすりすりと撫で回していた両手は張りのある胸へと撫で通り、指を広げて双丘を鷲掴みにした。
「そんなとこ……あぁうっ!?」
制服の下の、裸の胸を刺激され、少女は甲高い声を上げてしまう。
「えへへ、ずっとこうやって翼ちゃんのおっぱい触りたかったんだ~♪こんなえっちなおっぱいいつも揺らしてるんだもん。当然だよね♪翼ちゃんも私におっぱい触って欲しかったでしょ?ほらほら、もみもみ♪」
少女の可憐な唇から、少女を嘲る言葉が紡ぎ出される。
「ふざけっ……くぅぅっ」
制服の下に潜り込んだ緋奈の両手は、柔らかな双丘をふにふにと揉みしだき、その弾力を楽しんでいた。
「えへへ、ぷにぷにして気持ちいい~」
「さ、触らないで……きゃふぅっ!?」
翼が抵抗の意思を示そうとするたびに、緋奈は両手に力をこめて、2つのふくらみをみっしりと歪ませ、ぐにぐにと弄ぶ。
「はうぅ……だ、だめなのぉ……」
2つのふくらみに淫らな刺激が与えられるたび、翼の全身から力が抜けてしまう。
感触を楽しむというより、快楽を与えるための動き。緋奈の指先が胸の先端をかすめるたび、甘い電流が翼の背筋を痺れさせる。
ーーーこのままじゃ、このままじゃ……っ!だ、ダメぇ……っ!
このままではいけない。震える手で、なんとか抵抗を試みる。両手を上げ、緋奈の身体を突き飛ばそうとした、その瞬間だった。
「あー……そういうことするんだ……うひひっ」
緋奈はにやりと口角を上げると、ひときわ強く翼の双丘に指をめり込ませた。
「ひゃうぅっ!?……や、やめてってば……はぅぅっ!?」
翼は背筋に冷たいものを感じ、思わず悲鳴をあげる。
「な、なにこれ……あひゅっ!?」
乳肌に食い込んだ緋奈の指から、おぞましい感覚が皮膚を浸透する。
自分の中に、何かが入ってくるような感覚。
「あぐぅ……」
黒く、重い何かが、翼の背筋を登り、脳髄を侵していく。それと同時に、翼の意識は遠くなっていった……。
「んんっ!?」
虚ろだった緋奈の目に生気が戻る。
「あ、あれ?私、何を……はぁッ!?」
驚愕とともに、緋奈は自分の身体が、理解不能な状況にあることを理解した。
その両手は、クラスメイトの翼の制服に潜り込んでいた。
直接は見えないが、翼の制服に緋奈の両手の甲の形がかすかに浮き出ているのがわかった。
両手の指を動かしてみる。
ふにっ。
蕩けるような柔らかさと、指を押し返す瑞々しい弾力。
「あンッ」
翼が艶っぽい声を上げる。
そのしなやかな指は、張りのある両胸にめり込まされていた。
「ななななな何よこの状況ーーー!!」
混乱のあまり、翼の両胸をふにふにと揉みしだく緋奈。
「あんッ、ひゃんっ!」
翼が嬌声を上げるたびに、緋奈の頬が赤く染まり、惑乱が広がっていく。
「あはっ、揉むのも気持ちいいけど、揉まれるのも気持ちいい~♪」
「つ、翼っ!?これ、どどどどういうコトなのっ!?せせせ説明しなさいよっ!」
「えー?どういうことって、緋奈ちゃんが突然私のおっぱいを触りたいって言って、私は嫌がったのに、無理やりおっぱいを揉んだんじゃない。でも緋奈ちゃんがおっぱい揉むの上手だから、私も気持ちよくなっちゃって……えへへっ♪」
「そ、そんなこと……」
先程までの記憶を辿ってみる。
夏帆ちゃんと柊子ちゃんがキスしてて、それで、保健室に行ったような……えーと、えーと……覚えているような、覚えていないような……
「ほらほら、手が止まってるよ?私のおっぱい、緋奈ちゃんにもっと揉んでほしいなっ♪」
そう言いながら、翼は緋奈の両手に自らの胸を押し付ける。
ふにゅっ。
緋奈の両手に、柔らかな感触。
「ひゃ、ひゃぁっ!動かないで、動かないでってばぁーーーッ!!」
翌日……翼はこの日あった出来事を何一つ覚えていなかった。
一方の緋奈は翼に会うたびに頬を赤らめ、翼の顔をまともに見れなくなってしまったのだが、それはまた、別の話である。
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