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最終話
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ユオサイド
係「ドレスに着替えられましたのでカーテン開けますね?」
そう言いながらスタッフさんはカーテンを開けた。
私がゆっくり顔をあげると美沙さんが号泣していた。
美「本当に綺麗にだよ~」
Y「美沙さんありがとう。ところで…純太くんは?」
美「ドレス姿は会場で見たいんだって!ほら!行こう!チビ王子の方がもう我慢限界みたい!」
Y「流星泣いてる?どうしよ…誠司さん大丈夫?」
美「大丈夫!大丈夫!今から育児の特訓だよ。さぁ~今日はパーティーパーティー!」
私は美沙さんに手を引かれて会場へと向った。
そして私は今、美沙さんと並んで扉の前にいる。
Y「あのさ?とても言いにくいんだけどさ?バージンロードって普通…父親と歩くよね?なんで美沙さんが私の横にいるの?」
美「それがさ…ユオのお父様、嬉しくて朝から飲んじゃったみたいで…今…会場内の座席で…寝てる。」
そうだったよ…お父さんは飲兵衛だったよ…
酔いつぶれちゃうなんてお父さんも年いったな…
Y「じゃ、美沙さんがエスコートしてくれるの?嬉しい。」
美「本当は純太くんにユオを渡したくないけどね?三人も子ども作られちゃ~仕方ないよね?」
流星「ママ~ぎゃあぎゃぁ~ん泣」
扉越しに聞こえる流星の泣き声に思わず2人で苦笑いをする。
美「はじめようか?」
Y「そ…そうだね?」
そんな私の言葉を合図に扉が開き
会場内が拍手で包まれ…
ヨチヨチ歩きの流星がダッシュしてきた。ような気がした。
その後ろにはこの数時間で激ヤセした誠司さんがいた。
ドレスの裾にしがみつく流星を抱き上げ、美沙さんと一緒に客席の間を歩く。
教会での式も憧れたけど人前式もいいものだ…
チョット恥ずかしいけどね?
流星は私に抱かれて安心したのか大人しくなり周りの大人たちに愛想を振りまいていた。
そして、ふと純太くんのほうに目をやると、白いタキシードがすごく似合ってる。
キリッとした目が少しキラキラして見えるのはライトのせいかな?
そして、純太くんの足元には私たちの可愛いお姫様がお花で遊んでいた。
私は純太くんの前に立ち
美沙さんが私の手を純太くんの手に重ねる瞬間…言った。
美「純太くん…ユオを幸せにしてくれてありがとう。これからもユオこと…よろしくね。」
そう言って私の手を純太くんの手に重ねた。
J「もちろんです!ユオは僕の宝物ですから。」
純太くんその言葉で私の涙腺は崩壊した。
後ろの方で「ユオはワシのもんじゃ~!」というお父さんの叫び声がしたのは聞こえなかった事にしよう。
人前式が終わりみんなでの食事会が始まった!!
眠りから覚めたお父さんは私とバージンロードを歩けなかったのがショックだったのかずっとブツブツボヤいてる。
あまりにもしつこいのでお父さんにはちえりとバージンロードを一緒に歩かせてあげたら、なんと新郎の立ち位置にニヤつく真人が立ってた。
そして、ちえりも笑顔で真人に抱きつき熱い抱擁を交わした。
オマケにちえりが真人のホッペにチュウなんてしたもんだから、こりゃ~あの方が黙ってませんよ~?
J「ちょっと真人くん!ウチの可愛い娘になに手だしてるんですか!」
ほらほらはじまった~。
私はそんな純太くんを呆れ顔で見つめる。
M「でへへ♪お父さん♪」
J「真人くんのお父さんになった覚えはないです!絶対、許しません!!」
Y「真人、あと16年後にまた挨拶に来てください♪私は大歓迎です!」
ちえり「ましゃとぉ~」
ちえりが真人にスリスリと頬ずりしてる。
どうやらこれはちえりの方が真人に惚れてるな。
J「こら!ちえり!パパのとこに来なさい!ほら!ちえり!」
純太くんは必死な顔して真人からちえりを引き離す。
ちえり「ぶぇえぇ~えぇぇ~ん泣」
あぁ~あ。泣かした~。
Y「そんな事したら本当に嫌われるよ?」
私は結局、膝の上にちえりと流星の2人を乗せる。
美沙さんに見られたら妊娠してるのに!と心配してまたなんて言われるだろうか。
J「だってちえりがぁ!まだ2歳なのに…女だもん…泣」
Y「分かってないな~女は産まれた時から女だよ?ほら流星?男同士パパを慰めてあげな?」
流星「ママ~!ママ~!」
J「ママしか言わない…泣。流星…パパって言ってみ?パパって!」
流星「ママ~!ママ~!」
Y「まぁ、父親ってそんなもんよ。私は大好きだよ?ダーリン!」
J「ユオ…俺は…愛してる!」
ちえりと流星を挟みチュっとキスをすると流星が宇宙語でキレていた。
ちえりは私のネックレスに夢中だ。
そして…
Y「動いたっ!赤ちゃん!」
J「マジで?」
お腹の赤ちゃんはゴロゴロとお腹の中で動いていた。
私のお腹に4つの手が重なる。
純太くん…私…ちえりと流星。
新たな家族の誕生を心待ちにしながら私たちは日常を送る…
君のとなりで…
あなたのとなりには誰がいますか?
家族?
友達?
恋人?
ペット?
誰でも孤独を感じ
誰でも寂しさを知ってる
でも、本当に一人ぼっちの人はいない
自分で作ってしまった殻を破れば
きっと誰かがあなたのとなりにいるはず
目は人の嫌なトコを探すためにあるんじゃない…
美しいものを見るためにある。
鼻は人を笑うためにあるんじゃない…
綺麗な空気を吸うためにある。
口は悪口を言うためにあるんじゃない…
感謝と愛の言葉を伝えるためにある。
耳は噂を聞くためにあるんじゃない…
心地よい音色を聞くためにある。
少し捉方を変えるだけで世界は変わる
自分は一人ぼっちだと思い込まないで。
誰も話してくれないなら自分から話しかければいい。
誰も笑いかけてくれないなら自分から笑かければいい。
誰も挨拶をしてくれないなら自分から挨拶をすればいい。
誰も愛してくれないなら…
自分から愛せばいい。
あなたのとなりにもきっと大切な誰かがいます。
最後まで読んでくださった皆さまに幸せが訪れますように…
終わり
係「ドレスに着替えられましたのでカーテン開けますね?」
そう言いながらスタッフさんはカーテンを開けた。
私がゆっくり顔をあげると美沙さんが号泣していた。
美「本当に綺麗にだよ~」
Y「美沙さんありがとう。ところで…純太くんは?」
美「ドレス姿は会場で見たいんだって!ほら!行こう!チビ王子の方がもう我慢限界みたい!」
Y「流星泣いてる?どうしよ…誠司さん大丈夫?」
美「大丈夫!大丈夫!今から育児の特訓だよ。さぁ~今日はパーティーパーティー!」
私は美沙さんに手を引かれて会場へと向った。
そして私は今、美沙さんと並んで扉の前にいる。
Y「あのさ?とても言いにくいんだけどさ?バージンロードって普通…父親と歩くよね?なんで美沙さんが私の横にいるの?」
美「それがさ…ユオのお父様、嬉しくて朝から飲んじゃったみたいで…今…会場内の座席で…寝てる。」
そうだったよ…お父さんは飲兵衛だったよ…
酔いつぶれちゃうなんてお父さんも年いったな…
Y「じゃ、美沙さんがエスコートしてくれるの?嬉しい。」
美「本当は純太くんにユオを渡したくないけどね?三人も子ども作られちゃ~仕方ないよね?」
流星「ママ~ぎゃあぎゃぁ~ん泣」
扉越しに聞こえる流星の泣き声に思わず2人で苦笑いをする。
美「はじめようか?」
Y「そ…そうだね?」
そんな私の言葉を合図に扉が開き
会場内が拍手で包まれ…
ヨチヨチ歩きの流星がダッシュしてきた。ような気がした。
その後ろにはこの数時間で激ヤセした誠司さんがいた。
ドレスの裾にしがみつく流星を抱き上げ、美沙さんと一緒に客席の間を歩く。
教会での式も憧れたけど人前式もいいものだ…
チョット恥ずかしいけどね?
流星は私に抱かれて安心したのか大人しくなり周りの大人たちに愛想を振りまいていた。
そして、ふと純太くんのほうに目をやると、白いタキシードがすごく似合ってる。
キリッとした目が少しキラキラして見えるのはライトのせいかな?
そして、純太くんの足元には私たちの可愛いお姫様がお花で遊んでいた。
私は純太くんの前に立ち
美沙さんが私の手を純太くんの手に重ねる瞬間…言った。
美「純太くん…ユオを幸せにしてくれてありがとう。これからもユオこと…よろしくね。」
そう言って私の手を純太くんの手に重ねた。
J「もちろんです!ユオは僕の宝物ですから。」
純太くんその言葉で私の涙腺は崩壊した。
後ろの方で「ユオはワシのもんじゃ~!」というお父さんの叫び声がしたのは聞こえなかった事にしよう。
人前式が終わりみんなでの食事会が始まった!!
眠りから覚めたお父さんは私とバージンロードを歩けなかったのがショックだったのかずっとブツブツボヤいてる。
あまりにもしつこいのでお父さんにはちえりとバージンロードを一緒に歩かせてあげたら、なんと新郎の立ち位置にニヤつく真人が立ってた。
そして、ちえりも笑顔で真人に抱きつき熱い抱擁を交わした。
オマケにちえりが真人のホッペにチュウなんてしたもんだから、こりゃ~あの方が黙ってませんよ~?
J「ちょっと真人くん!ウチの可愛い娘になに手だしてるんですか!」
ほらほらはじまった~。
私はそんな純太くんを呆れ顔で見つめる。
M「でへへ♪お父さん♪」
J「真人くんのお父さんになった覚えはないです!絶対、許しません!!」
Y「真人、あと16年後にまた挨拶に来てください♪私は大歓迎です!」
ちえり「ましゃとぉ~」
ちえりが真人にスリスリと頬ずりしてる。
どうやらこれはちえりの方が真人に惚れてるな。
J「こら!ちえり!パパのとこに来なさい!ほら!ちえり!」
純太くんは必死な顔して真人からちえりを引き離す。
ちえり「ぶぇえぇ~えぇぇ~ん泣」
あぁ~あ。泣かした~。
Y「そんな事したら本当に嫌われるよ?」
私は結局、膝の上にちえりと流星の2人を乗せる。
美沙さんに見られたら妊娠してるのに!と心配してまたなんて言われるだろうか。
J「だってちえりがぁ!まだ2歳なのに…女だもん…泣」
Y「分かってないな~女は産まれた時から女だよ?ほら流星?男同士パパを慰めてあげな?」
流星「ママ~!ママ~!」
J「ママしか言わない…泣。流星…パパって言ってみ?パパって!」
流星「ママ~!ママ~!」
Y「まぁ、父親ってそんなもんよ。私は大好きだよ?ダーリン!」
J「ユオ…俺は…愛してる!」
ちえりと流星を挟みチュっとキスをすると流星が宇宙語でキレていた。
ちえりは私のネックレスに夢中だ。
そして…
Y「動いたっ!赤ちゃん!」
J「マジで?」
お腹の赤ちゃんはゴロゴロとお腹の中で動いていた。
私のお腹に4つの手が重なる。
純太くん…私…ちえりと流星。
新たな家族の誕生を心待ちにしながら私たちは日常を送る…
君のとなりで…
あなたのとなりには誰がいますか?
家族?
友達?
恋人?
ペット?
誰でも孤独を感じ
誰でも寂しさを知ってる
でも、本当に一人ぼっちの人はいない
自分で作ってしまった殻を破れば
きっと誰かがあなたのとなりにいるはず
目は人の嫌なトコを探すためにあるんじゃない…
美しいものを見るためにある。
鼻は人を笑うためにあるんじゃない…
綺麗な空気を吸うためにある。
口は悪口を言うためにあるんじゃない…
感謝と愛の言葉を伝えるためにある。
耳は噂を聞くためにあるんじゃない…
心地よい音色を聞くためにある。
少し捉方を変えるだけで世界は変わる
自分は一人ぼっちだと思い込まないで。
誰も話してくれないなら自分から話しかければいい。
誰も笑いかけてくれないなら自分から笑かければいい。
誰も挨拶をしてくれないなら自分から挨拶をすればいい。
誰も愛してくれないなら…
自分から愛せばいい。
あなたのとなりにもきっと大切な誰かがいます。
最後まで読んでくださった皆さまに幸せが訪れますように…
終わり
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