91 / 92
第九十一話
しおりを挟む
ユオサイド
2年後
ちえりと流星はスクスクと育ち2歳の誕生日を迎える。
今日は誕生日パーティーらしい。
らしいというのも誠司さんと美沙さんが双子ちゃん達の誕生日パーティーの幹事となり、私には何もしなくていいからと言われた。
ってか誕生日パーティーって普通、家でケーキを囲んでふ~ってやるんじゃないの?
ってか?一歳の時はそうだったよね?
純太くんは早朝に誠司さんに呼び出されて先に会場に行ってるし、どんなけ盛大な誕生日パーティーなんだろ?と不思議に思いながら本日の主役である双子ちゃんを見つめている。
美「ユオおはよう。行くよ。双子ちゃんの誕生日パーティー会場。」
そんな美沙さんのお腹もだいぶポッコリとしてきた。
あっ!美意識高い美沙様の代わりに私が言っておきますが…幸せ太りではないですよ?
まぁ~ある意味幸せ太りかな?
美沙様のお腹にはもうすぐ6ヶ月になる赤ちゃんがいる。
Y「美沙さ?!そんなバタバタしたらダメだよ?お腹に赤ちゃんいるんだから~」
美「いや…ユオもね。」
へっ?あぁ~そうでした~!
そういう私は両脇に我が子を抱えているが、私のお腹にも小さな命が宿りもうすぐ5ヶ月になる。
私と美沙さんは双子を連れて大人しくタクシーで会場に向った。
S「お~い!こっちこっち!」
相変わらずハンサムな誠司さんがこちらに手を振ってる。
Y「おはようございます…ここ…なんかすごいですね?」
着いた会場は大きいお城のような一軒家を改装してありアンティークな家具やシャンデリアが飾ってあり、圧倒されそうな雰囲気だ。
Y「ホーンテッドマンションみたい…w」
美「こら!wユオはちょっとこっちの部屋に来て。双子ちゃん達は誠司さんよろしく。」
美沙さんはもうすぐパパになる誠司さんに私の宝物をポイっと預けた。
美「ほらほらユオ?入って?」
Y「うん?」
私は不思議思いながらも扉を開けるとそこにはキラキラと輝く純白のドレスが輝いていた。
Y「ウエディングドレス…?」
美「そう。今日は~双子ちゃんの誕生日パーティー&純太とユオの結婚式パーティーだよ。」
私は感動のあまり言葉が出てこない。
美「え?ユオ?嬉しくない?このドレス嫌だった?」
Y「めちゃくちゃ…嬉しい…」
私は妊娠と同時に純太くんと入籍しタイミング的にもう、結婚式をすることはないと思ってたから少しの間涙が止まらなかった。
すると、妊娠して涙もろくなったのかあの冷静沈着な美沙さんの目にも涙が微かに浮かんでいた。
ガチャ
J「何事!?」
大泣きしてる私と涙ぐんでいる美沙さんをみつけて私のダーリンは焦り汗が噴き出した。
Y「純太くん…」
J「なに!?二人とも体調悪い!?お腹いたい!?」
美Y「嬉しいんだよ~」
J「……汗。あんま驚かすなよ…体調悪くなったかと思って焦るわ!」
Y「ごめん…ってか純太くんは知ってたの?この事!」
J「当たり前じゃん!だからちょっと前にもし着るならどんなドレスがいいか聞いたのに…そんな着もしないドレスなんて選ぶ気にもならん!って言ってたじゃん?」
Y「だって知らないんだもん~!泣。でも、このドレス…すごい…好き!」
J「だろ?俺が選んだんだ♪」
美「ユオなら絶対似合う!早く着替えよう?おチビちゃん達がぐずる前にさ!」
Y「うん!ありがとう!」
私の髪は純太くんがセットしてくれて、メイクもしてくれた。
大好きな人に綺麗にしてもらえるってホント…幸せだ。
こうやって純太くんに髪を触られるとあの時を思い出す…
あの時のモヤモヤがまさか恋の始まりだったとはね。
賞味期限切れのチョコにやられたんだと思ってたのにさ。
J「なにニヤニヤしてんの?気持ち悪w」
Y「うるさい。」
J「そんなユオも好きだよ?」
純太くんはそう言ってリップを塗る前の私の唇にチュウとキスをした。
つづく
2年後
ちえりと流星はスクスクと育ち2歳の誕生日を迎える。
今日は誕生日パーティーらしい。
らしいというのも誠司さんと美沙さんが双子ちゃん達の誕生日パーティーの幹事となり、私には何もしなくていいからと言われた。
ってか誕生日パーティーって普通、家でケーキを囲んでふ~ってやるんじゃないの?
ってか?一歳の時はそうだったよね?
純太くんは早朝に誠司さんに呼び出されて先に会場に行ってるし、どんなけ盛大な誕生日パーティーなんだろ?と不思議に思いながら本日の主役である双子ちゃんを見つめている。
美「ユオおはよう。行くよ。双子ちゃんの誕生日パーティー会場。」
そんな美沙さんのお腹もだいぶポッコリとしてきた。
あっ!美意識高い美沙様の代わりに私が言っておきますが…幸せ太りではないですよ?
まぁ~ある意味幸せ太りかな?
美沙様のお腹にはもうすぐ6ヶ月になる赤ちゃんがいる。
Y「美沙さ?!そんなバタバタしたらダメだよ?お腹に赤ちゃんいるんだから~」
美「いや…ユオもね。」
へっ?あぁ~そうでした~!
そういう私は両脇に我が子を抱えているが、私のお腹にも小さな命が宿りもうすぐ5ヶ月になる。
私と美沙さんは双子を連れて大人しくタクシーで会場に向った。
S「お~い!こっちこっち!」
相変わらずハンサムな誠司さんがこちらに手を振ってる。
Y「おはようございます…ここ…なんかすごいですね?」
着いた会場は大きいお城のような一軒家を改装してありアンティークな家具やシャンデリアが飾ってあり、圧倒されそうな雰囲気だ。
Y「ホーンテッドマンションみたい…w」
美「こら!wユオはちょっとこっちの部屋に来て。双子ちゃん達は誠司さんよろしく。」
美沙さんはもうすぐパパになる誠司さんに私の宝物をポイっと預けた。
美「ほらほらユオ?入って?」
Y「うん?」
私は不思議思いながらも扉を開けるとそこにはキラキラと輝く純白のドレスが輝いていた。
Y「ウエディングドレス…?」
美「そう。今日は~双子ちゃんの誕生日パーティー&純太とユオの結婚式パーティーだよ。」
私は感動のあまり言葉が出てこない。
美「え?ユオ?嬉しくない?このドレス嫌だった?」
Y「めちゃくちゃ…嬉しい…」
私は妊娠と同時に純太くんと入籍しタイミング的にもう、結婚式をすることはないと思ってたから少しの間涙が止まらなかった。
すると、妊娠して涙もろくなったのかあの冷静沈着な美沙さんの目にも涙が微かに浮かんでいた。
ガチャ
J「何事!?」
大泣きしてる私と涙ぐんでいる美沙さんをみつけて私のダーリンは焦り汗が噴き出した。
Y「純太くん…」
J「なに!?二人とも体調悪い!?お腹いたい!?」
美Y「嬉しいんだよ~」
J「……汗。あんま驚かすなよ…体調悪くなったかと思って焦るわ!」
Y「ごめん…ってか純太くんは知ってたの?この事!」
J「当たり前じゃん!だからちょっと前にもし着るならどんなドレスがいいか聞いたのに…そんな着もしないドレスなんて選ぶ気にもならん!って言ってたじゃん?」
Y「だって知らないんだもん~!泣。でも、このドレス…すごい…好き!」
J「だろ?俺が選んだんだ♪」
美「ユオなら絶対似合う!早く着替えよう?おチビちゃん達がぐずる前にさ!」
Y「うん!ありがとう!」
私の髪は純太くんがセットしてくれて、メイクもしてくれた。
大好きな人に綺麗にしてもらえるってホント…幸せだ。
こうやって純太くんに髪を触られるとあの時を思い出す…
あの時のモヤモヤがまさか恋の始まりだったとはね。
賞味期限切れのチョコにやられたんだと思ってたのにさ。
J「なにニヤニヤしてんの?気持ち悪w」
Y「うるさい。」
J「そんなユオも好きだよ?」
純太くんはそう言ってリップを塗る前の私の唇にチュウとキスをした。
つづく
0
あなたにおすすめの小説
羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。
泉野あおい
恋愛
人の気持ちに重い軽いがあるなんて変だと思ってた。
でも今、確かに思ってる。
―――この愛は、重い。
------------------------------------------
羽柴健人(30)
羽柴法律事務所所長 鳳凰グループ法律顧問
座右の銘『危ない橋ほど渡りたい。』
好き:柊みゆ
嫌い:褒められること
×
柊 みゆ(28)
弱小飲料メーカー→鳳凰グループ・ホウオウ総務部
座右の銘『石橋は叩いて渡りたい。』
好き:走ること
苦手:羽柴健人
------------------------------------------
友達婚~5年もあいつに片想い~
日下奈緒
恋愛
求人サイトの作成の仕事をしている梨衣は
同僚の大樹に5年も片想いしている
5年前にした
「お互い30歳になっても独身だったら結婚するか」
梨衣は今30歳
その約束を大樹は覚えているのか
溺婚
明日葉
恋愛
香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。
以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。
イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。
「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。
何がどうしてこうなった?
平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?
溺愛ダーリンと逆シークレットベビー
吉野葉月
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。
立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。
優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
課長と私のほのぼの婚
藤谷 郁
恋愛
冬美が結婚したのは十も離れた年上男性。
舘林陽一35歳。
仕事はできるが、ちょっと変わった人と噂される彼は他部署の課長さん。
ひょんなことから交際が始まり、5か月後の秋、気がつけば夫婦になっていた。
※他サイトにも投稿。
※一部写真は写真ACさまよりお借りしています。
【完結】育てた後輩を送り出したらハイスペになって戻ってきました
藤浪保
恋愛
大手IT会社に勤める早苗は会社の歓迎会でかつての後輩の桜木と再会した。酔っ払った桜木を家に送った早苗は押し倒され、キスに翻弄されてそのまま関係を持ってしまう。
次の朝目覚めた早苗は前夜の記憶をなくし、関係を持った事しか覚えていなかった。
俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
ラヴ KAZU
恋愛
みゆは付き合う度に騙されて男性不信になり
もう絶対に男性の言葉は信じないと決心した。
そんなある日会社の休憩室で一人の男性と出会う
これが桂木廉也との出会いである。
廉也はみゆに信じられない程の愛情を注ぐ。
みゆは一瞬にして廉也と恋に落ちたが同じ過ちを犯してはいけないと廉也と距離を取ろうとする。
以前愛した御曹司龍司との別れ、それは会社役員に結婚を反対された為だった。
二人の恋の行方は……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる