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第九十話
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ユオサイド
私の妊娠が発覚後すぐに私はたちは入籍した。
そして、私は桜の咲く季節に無事…出産した。
なんと…我が家にやってきたのは…
可愛い可愛い…
男の子と女の子の双子ちゃんだった。
純太くんが嬉しそうに双子ちゃんを覗き込むと、あれ?三つ子だったけ?っと思うぐらい瓜二つ…いや!瓜三つだ。
本人は仕事で間に合わなくて立会いが出来なかったことを拗ねてたけど、純太くんの子供に対する愛情はそばで見ている私が1番よく分かっている。
Y「純太くん名前決めた?」
J「うん…」
Y「なに名前!?」
J「女の子はちえり…桜が咲く季節に産まれたし…将来、さくらんぼのチェリーみたいに可愛い女の子になってほしい…ってのと!ユオと一緒に桜を見に行ったじゃん?あの時、俺…桜の木にユオと家族になれますようにってお祈りしたら叶ったし…だから…どう?」
Y「いいんじゃない?可愛い名前だよ。で、男の子は?」
J「…う~ん実はまだ男の子は決めてない…」
Y「じゃ、流星はどう?」
J「流星…」
Y「流れ星をみて願い事を3回唱えると願いが叶うって言うじゃん?私ね?あれ無理だと思ってたんだよ!」
J「え…あ…うん。いきなりどうした?」
Y「覚えてる?一緒に流れ星を見たこと…」
J「あっ!覚えてるよ!」
Y「あの時ね?私、いつか純太くんの子どもを産みたいって願ったの…」
J「えっ!?そうだったの!?」
Y「うん。でも、そんな長い言葉は流れ星を見つけてから願っても間に合うワケないし…とりあえず願っとけ~!ってな感じだったの…」
J「ダメもとかよ!w」
Y「でも流れ星に願ってから3ヶ月後に妊娠が分かったの…ヤバくない?」
J「流れ星パワー…すげぇ…」
Y「でしょ?だから妊娠が分かった時、男の子だったら流星がいいな…って」
J「流星にしよ!いや、流星しかないっしょ?」
Y「うん!」
J「ユオがいて…ちえりがいて…流星がいる。俺…幸せだよ…ありがとう」
Y「純太くん…もっともっと幸せにしてあげるね?純太くん、愛させてくれてありがとう…」
温かく微笑んだ純太くんの甘い唇が私の唇に舞い降りた。
J「3人目は女の子がいいな~?ユオにそっくりな女の子!」
Y「出産したばっかりだよ!?こっちの身にもなってくだされぇ~!!!」
私は病院のベッドの上で枕を抱きしめながらそう叫んだ。
つづく
私の妊娠が発覚後すぐに私はたちは入籍した。
そして、私は桜の咲く季節に無事…出産した。
なんと…我が家にやってきたのは…
可愛い可愛い…
男の子と女の子の双子ちゃんだった。
純太くんが嬉しそうに双子ちゃんを覗き込むと、あれ?三つ子だったけ?っと思うぐらい瓜二つ…いや!瓜三つだ。
本人は仕事で間に合わなくて立会いが出来なかったことを拗ねてたけど、純太くんの子供に対する愛情はそばで見ている私が1番よく分かっている。
Y「純太くん名前決めた?」
J「うん…」
Y「なに名前!?」
J「女の子はちえり…桜が咲く季節に産まれたし…将来、さくらんぼのチェリーみたいに可愛い女の子になってほしい…ってのと!ユオと一緒に桜を見に行ったじゃん?あの時、俺…桜の木にユオと家族になれますようにってお祈りしたら叶ったし…だから…どう?」
Y「いいんじゃない?可愛い名前だよ。で、男の子は?」
J「…う~ん実はまだ男の子は決めてない…」
Y「じゃ、流星はどう?」
J「流星…」
Y「流れ星をみて願い事を3回唱えると願いが叶うって言うじゃん?私ね?あれ無理だと思ってたんだよ!」
J「え…あ…うん。いきなりどうした?」
Y「覚えてる?一緒に流れ星を見たこと…」
J「あっ!覚えてるよ!」
Y「あの時ね?私、いつか純太くんの子どもを産みたいって願ったの…」
J「えっ!?そうだったの!?」
Y「うん。でも、そんな長い言葉は流れ星を見つけてから願っても間に合うワケないし…とりあえず願っとけ~!ってな感じだったの…」
J「ダメもとかよ!w」
Y「でも流れ星に願ってから3ヶ月後に妊娠が分かったの…ヤバくない?」
J「流れ星パワー…すげぇ…」
Y「でしょ?だから妊娠が分かった時、男の子だったら流星がいいな…って」
J「流星にしよ!いや、流星しかないっしょ?」
Y「うん!」
J「ユオがいて…ちえりがいて…流星がいる。俺…幸せだよ…ありがとう」
Y「純太くん…もっともっと幸せにしてあげるね?純太くん、愛させてくれてありがとう…」
温かく微笑んだ純太くんの甘い唇が私の唇に舞い降りた。
J「3人目は女の子がいいな~?ユオにそっくりな女の子!」
Y「出産したばっかりだよ!?こっちの身にもなってくだされぇ~!!!」
私は病院のベッドの上で枕を抱きしめながらそう叫んだ。
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