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6話
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ユナ side
もう、家に帰るのが面倒くさくなって私はいつものノリでアナの部屋に泊まることにした。
そして、なぜか涙目のアナはワインボトルを持ってきて飲み直す気満々だった。
Y「アナ?このワイン開けていいの?ジョウキの誕生日のワインでしょ?」
A「うん。だから飲むの!」
Y「え?どういこと?」
A「私ね…ジュンギから卒業するって決めたの!次のライブが最後。それが終わったら婚活して現実の幸せを手に入れるよ!」
Y「アナ?急にどうしたのよ?さっきジョウキに遭遇したばかりなのに?普通ならもっとハマるんじゃないの!?きゃーきゃーなるんじゃないの?」
A「うん…なんか怖くなったの…本当に恋が出来なくなりそうで…怖くなった…」
Y「アナ…」
私は少し寂しそうに話すアナを見て言葉が見つからなかった…
アナがどんなにジョウキを夢中で熱狂的に応援していたかを知っているから。
ジョウキのいいニュースが入ると自分の事のように喜んで、ジョウキの悪い噂を聞くと触れられないほど落ち込んで…
アナがジョウキを大好きなのは私が1番知っている。
でも、そんな姿を見るたびに本当はずっと心配してた。
現実から逃げるためなんじゃないか?あの人の面影をジョウキに重ねてしまってるんじゃないか?と…
だから、アナの口からジョウキを卒業すると言葉を聞いた時は正直、ちょっとホッとした。
やっと本当の幸せを見つけようとしてくれたんだ…現実での恋をする勇気が出たんだと。
Y「次の公演最終日が最後のライブか…」
A「そうだね…」
Y「いい席だといいね…」
A「私、くじ運わるいからな~!」
Y「まぁさ?どこの席だったとしても楽しもうね?」
私はアナの頭をポンポンとなでたらアナは泣きそうになったのを隠すかのようにおどけた。
A「あぁ~もぉ~ユナと結婚したぁ~い!!」
Y「バツイチ子持ちのお姉様をからかうんじゃないの!」
そう、私は離婚経験があり5歳になる息子がいる。
息子は今、元旦那が親権を持っているので会わせてもらえるのは月に一回。
来月再婚が決まった元旦那…もしかしたら息子と月に一回会うのも危うくなるかもしれない。
私の心にすっぽりと穴が空いている時に5歳下の妹のような存在だったアナがずっと側にいてくれた。
そして自分の事のように心を痛め一緒に泣いてくれた。
アナは私にとってよき理解者で大切な人だからアナには幸せになってほしい。
いい人に出会って愛することだけじゃなく愛される喜びを知ってほしい。
気づけばアナは私の横で子供のようスヤスヤと寝息を立てながら眠っていた。
つづく
もう、家に帰るのが面倒くさくなって私はいつものノリでアナの部屋に泊まることにした。
そして、なぜか涙目のアナはワインボトルを持ってきて飲み直す気満々だった。
Y「アナ?このワイン開けていいの?ジョウキの誕生日のワインでしょ?」
A「うん。だから飲むの!」
Y「え?どういこと?」
A「私ね…ジュンギから卒業するって決めたの!次のライブが最後。それが終わったら婚活して現実の幸せを手に入れるよ!」
Y「アナ?急にどうしたのよ?さっきジョウキに遭遇したばかりなのに?普通ならもっとハマるんじゃないの!?きゃーきゃーなるんじゃないの?」
A「うん…なんか怖くなったの…本当に恋が出来なくなりそうで…怖くなった…」
Y「アナ…」
私は少し寂しそうに話すアナを見て言葉が見つからなかった…
アナがどんなにジョウキを夢中で熱狂的に応援していたかを知っているから。
ジョウキのいいニュースが入ると自分の事のように喜んで、ジョウキの悪い噂を聞くと触れられないほど落ち込んで…
アナがジョウキを大好きなのは私が1番知っている。
でも、そんな姿を見るたびに本当はずっと心配してた。
現実から逃げるためなんじゃないか?あの人の面影をジョウキに重ねてしまってるんじゃないか?と…
だから、アナの口からジョウキを卒業すると言葉を聞いた時は正直、ちょっとホッとした。
やっと本当の幸せを見つけようとしてくれたんだ…現実での恋をする勇気が出たんだと。
Y「次の公演最終日が最後のライブか…」
A「そうだね…」
Y「いい席だといいね…」
A「私、くじ運わるいからな~!」
Y「まぁさ?どこの席だったとしても楽しもうね?」
私はアナの頭をポンポンとなでたらアナは泣きそうになったのを隠すかのようにおどけた。
A「あぁ~もぉ~ユナと結婚したぁ~い!!」
Y「バツイチ子持ちのお姉様をからかうんじゃないの!」
そう、私は離婚経験があり5歳になる息子がいる。
息子は今、元旦那が親権を持っているので会わせてもらえるのは月に一回。
来月再婚が決まった元旦那…もしかしたら息子と月に一回会うのも危うくなるかもしれない。
私の心にすっぽりと穴が空いている時に5歳下の妹のような存在だったアナがずっと側にいてくれた。
そして自分の事のように心を痛め一緒に泣いてくれた。
アナは私にとってよき理解者で大切な人だからアナには幸せになってほしい。
いい人に出会って愛することだけじゃなく愛される喜びを知ってほしい。
気づけばアナは私の横で子供のようスヤスヤと寝息を立てながら眠っていた。
つづく
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