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35話
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ジョウキside
MVの打ち合わせ中、スタッフの話を聞いて俺の頭の中にはアナとユナが思い浮かんだ。
プライベートと仕事はちゃんと分けてる。
これは公私混同じゃない。
本当に良いモノを作るためにはイメージ通りの2人の力が必要。
そう思いスタッフに提案すると日頃からの信頼を得てかすぐに了承をもらえた。
あとは当の本人達と俺の横に座る難しい顔をしたトウヤくんを説得するのみ。
T「もしかしてさっきの2人ってアナとユナのこと?」
不機嫌そうな顔をしたトウヤくんが俺を見ながらそう問いかける。
J「そうですよ。2人にこの役はハマる。トウヤくんもそう思うでしょ?」
俺には自信があった。
あの2人以外にこのモデルをやるのはムリ。
あの2人ならきっとイメージ通りに出来ると。
N「確かにユナちゃんはこっちの華やかなイメージにピッタリだよね?そのアナちゃんって子もハマるの?結局、俺たちまだ会えてないし。」
まだ、アナに会った事がないノイくん達は心配そうな表情をしている。
H「ピッタリもなにもないですよ!むしろ、この設定は2人のために作られたんじゃないの~って思うぐらいにハマり役ですよ!」
俺の提案を後押ししてくれるようにハヤセくんもそう言い、俺と同じように感じたようだ。
J「でしょ?だから…このモデルは…2人に…」
T「俺は反対!!」
やっぱりね…絶対そう言うと思ってたよ…
トウヤくんは絶対に反対すると思っていた。
R「トウヤはなんで反対なの?イメージにピッタリなんだろ?具体的に反対の理由を教えて?」
リーダーであるレンくんはいつも通り冷静にトウヤくんに意見を求める。
T「そ…それは…」
トウヤくんだってすぐに反対の理由が出てこないって事は本当はハマり役だって思ってるはず。
なのに反対するのは完全にトウヤくんの感情の問題だろ?そう思っている俺はトウヤくんをさらに問い詰める。
J「俺は良いモノが作れるなら手段を選ばない…誰であろうと必要なら使うし頼る…今までのトウヤくんなら反対なんてしないはずですけど?」
T「お前に何が分かんだよ…」
J「俺は絶対に譲らない。2人には俺から掛け合うから!」
俺がそう言うとトウヤくんは俺が掛け合うと言った事が気に入らないのかさらに眉間にシワを寄せる。
そして数分の沈黙の後、トウヤくんが言った。
T「分かったよ。でも、アナには俺から話す。」
トウヤくんはそう言い残して部屋から出て行き、ノイくんはその背中をニヤニヤした顔で見つめる。
N「もぉ~なになに~?やっぱりトウヤってアナちゃんにほの字なの?」
なぜかノイくんは目を輝かせながら俺に問いかけてくが、俺はそれが苛立ちとなり貧乏ゆすりが一段と早くなる。
J「さぁ?まぁ、でもアナは俺にまだ夢中ですからね!」
H「いや、もう昨日でアナはジョウキのファンやめたでしょ?」
嬉しそうな顔したハヤセが俺にそう言ってくるので俺は思いっきり肩パンしてやった。
そんなの何度でも惚れ直させればいいだけの話だろ?
つづく
MVの打ち合わせ中、スタッフの話を聞いて俺の頭の中にはアナとユナが思い浮かんだ。
プライベートと仕事はちゃんと分けてる。
これは公私混同じゃない。
本当に良いモノを作るためにはイメージ通りの2人の力が必要。
そう思いスタッフに提案すると日頃からの信頼を得てかすぐに了承をもらえた。
あとは当の本人達と俺の横に座る難しい顔をしたトウヤくんを説得するのみ。
T「もしかしてさっきの2人ってアナとユナのこと?」
不機嫌そうな顔をしたトウヤくんが俺を見ながらそう問いかける。
J「そうですよ。2人にこの役はハマる。トウヤくんもそう思うでしょ?」
俺には自信があった。
あの2人以外にこのモデルをやるのはムリ。
あの2人ならきっとイメージ通りに出来ると。
N「確かにユナちゃんはこっちの華やかなイメージにピッタリだよね?そのアナちゃんって子もハマるの?結局、俺たちまだ会えてないし。」
まだ、アナに会った事がないノイくん達は心配そうな表情をしている。
H「ピッタリもなにもないですよ!むしろ、この設定は2人のために作られたんじゃないの~って思うぐらいにハマり役ですよ!」
俺の提案を後押ししてくれるようにハヤセくんもそう言い、俺と同じように感じたようだ。
J「でしょ?だから…このモデルは…2人に…」
T「俺は反対!!」
やっぱりね…絶対そう言うと思ってたよ…
トウヤくんは絶対に反対すると思っていた。
R「トウヤはなんで反対なの?イメージにピッタリなんだろ?具体的に反対の理由を教えて?」
リーダーであるレンくんはいつも通り冷静にトウヤくんに意見を求める。
T「そ…それは…」
トウヤくんだってすぐに反対の理由が出てこないって事は本当はハマり役だって思ってるはず。
なのに反対するのは完全にトウヤくんの感情の問題だろ?そう思っている俺はトウヤくんをさらに問い詰める。
J「俺は良いモノが作れるなら手段を選ばない…誰であろうと必要なら使うし頼る…今までのトウヤくんなら反対なんてしないはずですけど?」
T「お前に何が分かんだよ…」
J「俺は絶対に譲らない。2人には俺から掛け合うから!」
俺がそう言うとトウヤくんは俺が掛け合うと言った事が気に入らないのかさらに眉間にシワを寄せる。
そして数分の沈黙の後、トウヤくんが言った。
T「分かったよ。でも、アナには俺から話す。」
トウヤくんはそう言い残して部屋から出て行き、ノイくんはその背中をニヤニヤした顔で見つめる。
N「もぉ~なになに~?やっぱりトウヤってアナちゃんにほの字なの?」
なぜかノイくんは目を輝かせながら俺に問いかけてくが、俺はそれが苛立ちとなり貧乏ゆすりが一段と早くなる。
J「さぁ?まぁ、でもアナは俺にまだ夢中ですからね!」
H「いや、もう昨日でアナはジョウキのファンやめたでしょ?」
嬉しそうな顔したハヤセが俺にそう言ってくるので俺は思いっきり肩パンしてやった。
そんなの何度でも惚れ直させればいいだけの話だろ?
つづく
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