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3話
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クウガサイド
現実を知ったテオキは身体を震えわせながら青白い顔をしていた。
大きなその手を握るとテオキは堰を切ったかのように声を上げて泣いた。
俺はその肩を抱き寄せその悲しみに寄り添う事しかできない。
シロヤくん…あなたって人はズルイ人だ…
テオキの心にこんな大きなモノを残しあなたはこの世を去った。
きっとテオキの心の中であなたは生き続ける…
一生、俺が敵うことのできないズルイ人…
K「テオキ…病院に戻ろう?」
こんな状況でも泣きながら無意識に俺にしがみ付くこの人が愛おしくて俺はとてつもない罪悪感に包まれる。
これから俺はずっとこの気持ちを抱えながら生きてくのかよ…
ふざけんなよ…
あんたにテオキを渡したりしなきゃ良かった。
そしたら…テオキもこんなに悲しまなくて済んだのに…
俺はグイッとその愛おしい身体を引き寄せ、テオキの涙が止まるまで抱きしめ続けた。
そして、俺はテオキを連れて病院に戻った。
慣れない病院のスリッパで走ってきたのだろう…気付いたときには足は血だらけだった。
シロヤくんが病気だと宣告された日
俺はシロヤくんと朝まで飲み明かした。
病気のくせにキツい酒をがぶ飲みし、入院せず自分の後悔のないように生きると語っていたシロヤくん。
きっと、あの人はどんな時でもどんな状況でもテオキにとってかっこよくて憧れの存在でいたかったんだろな。
俺はそんな男らしいシロヤくんが大好きだったし、シロヤくんだったからこそ、自分の気持ちを押し殺してでもテオキと幸せになってしほしい…そう本気で思っていた。
あの日、シロヤくんが倒れて意識不明に陥った日…
俺はもうシロヤくんの病気をテオキに隠すのは無理だと思い、シロヤくんとの約束を破ってテオキに事実を伝えにテオキの家へ行った。
しかし俺がテオキに何度、インターホンを押しても連絡しても繋がらず、嫌な予感がし不安に思に思った俺は無理矢理鍵を壊して中へ入った。
すると、そこには意識が朦朧として衰弱したテオキがいた。
テオキの身体に触れると熱いのに微かに震え汗で服が貼り付いていた。
早く病院に連れて行かなきゃ…そう思い抱き上げると…
T「シロヤくん…」
微かに目を開けたテオキは俺を見てそう呟いた。
そしてテオキを病院に運んだとほぼ、同時刻…
シロヤくんは同じ病院で天国へと旅立った。
俺はどうすれば良かったんだろう?
俺があのバイト先に雇われなければ…
テオキにバイト先には来るなと言っていれば…
シロヤくんとテオキの仲を邪魔していれば…
体調悪い。そう呟いていたシロヤくんにもっと早く病院へ行くよう言っていれば…
俺の愛しくて大切なテオキはこんなにも悲しくて苦しい現実を背負わなくて済んだのかもしれないのに…
俺のせいだ…
そんな無意味な事を考えながら俺はベッドで眠るテオキを見つめた。
シロヤくん…
俺じゃ…
あなたの代わりなんて…出来ないよ。
つづく
現実を知ったテオキは身体を震えわせながら青白い顔をしていた。
大きなその手を握るとテオキは堰を切ったかのように声を上げて泣いた。
俺はその肩を抱き寄せその悲しみに寄り添う事しかできない。
シロヤくん…あなたって人はズルイ人だ…
テオキの心にこんな大きなモノを残しあなたはこの世を去った。
きっとテオキの心の中であなたは生き続ける…
一生、俺が敵うことのできないズルイ人…
K「テオキ…病院に戻ろう?」
こんな状況でも泣きながら無意識に俺にしがみ付くこの人が愛おしくて俺はとてつもない罪悪感に包まれる。
これから俺はずっとこの気持ちを抱えながら生きてくのかよ…
ふざけんなよ…
あんたにテオキを渡したりしなきゃ良かった。
そしたら…テオキもこんなに悲しまなくて済んだのに…
俺はグイッとその愛おしい身体を引き寄せ、テオキの涙が止まるまで抱きしめ続けた。
そして、俺はテオキを連れて病院に戻った。
慣れない病院のスリッパで走ってきたのだろう…気付いたときには足は血だらけだった。
シロヤくんが病気だと宣告された日
俺はシロヤくんと朝まで飲み明かした。
病気のくせにキツい酒をがぶ飲みし、入院せず自分の後悔のないように生きると語っていたシロヤくん。
きっと、あの人はどんな時でもどんな状況でもテオキにとってかっこよくて憧れの存在でいたかったんだろな。
俺はそんな男らしいシロヤくんが大好きだったし、シロヤくんだったからこそ、自分の気持ちを押し殺してでもテオキと幸せになってしほしい…そう本気で思っていた。
あの日、シロヤくんが倒れて意識不明に陥った日…
俺はもうシロヤくんの病気をテオキに隠すのは無理だと思い、シロヤくんとの約束を破ってテオキに事実を伝えにテオキの家へ行った。
しかし俺がテオキに何度、インターホンを押しても連絡しても繋がらず、嫌な予感がし不安に思に思った俺は無理矢理鍵を壊して中へ入った。
すると、そこには意識が朦朧として衰弱したテオキがいた。
テオキの身体に触れると熱いのに微かに震え汗で服が貼り付いていた。
早く病院に連れて行かなきゃ…そう思い抱き上げると…
T「シロヤくん…」
微かに目を開けたテオキは俺を見てそう呟いた。
そしてテオキを病院に運んだとほぼ、同時刻…
シロヤくんは同じ病院で天国へと旅立った。
俺はどうすれば良かったんだろう?
俺があのバイト先に雇われなければ…
テオキにバイト先には来るなと言っていれば…
シロヤくんとテオキの仲を邪魔していれば…
体調悪い。そう呟いていたシロヤくんにもっと早く病院へ行くよう言っていれば…
俺の愛しくて大切なテオキはこんなにも悲しくて苦しい現実を背負わなくて済んだのかもしれないのに…
俺のせいだ…
そんな無意味な事を考えながら俺はベッドで眠るテオキを見つめた。
シロヤくん…
俺じゃ…
あなたの代わりなんて…出来ないよ。
つづく
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