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28話
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ジュンサクサイド
体育館を出て…
ひと気のない校舎裏にテイヤくんを連れて行き、少し泣きそうな顔のテイヤくんを見つめる。
T「ごめん……」
J「体調の悪いハヤテさんの代わりに出たんでしょ?怒ってないよ。」
T「うん……」
J「怖くて嫌だったよね…おいで。」
俺がそう言って手を広げるとテイヤくんは緊張の糸が切れたのか、クシャッと泣き顔になり、グスグスと鼻を啜りながら俺の胸の中に飛び込んできた。
メイド姿のままのテイヤくんを抱きしめると、なんだか不思議な気持ちになり少しだけドキドキした。
T「あいつ気持ち悪かった…」
J「ほんと…気持ち悪い顔してテイヤくんのこと見てた…」
T「でも、ジュンサクが…ヒーローみたいでカッコ良かった…」
J「ふふふw そう?もう泣かないで?」
泣きじゃくるテイヤくんの頬を包み込み、ピンク色に塗られたリップのうえからチュウとキスを落とすと、自分の唇にもリップが付くのが分かった。
T「もう一回して……」
J「いいけど…この可愛いリップ取れちゃうよ?」
T「もうこんなのやだよ…取ってほしい…」
可愛い…
テイヤくんのこんな可愛い顔を知っているのは俺だけ…
俺はそのぷっくりと分厚い唇に自分の唇を押し当て舌先で歯をなぞる。
T「ん……」
テイヤくんの唇を甘噛みし吸い付くと、テイヤくんは薄目を開けてニヤッと笑う。
まぁ、それがわかるって事は俺も目を開けてキスをしているわけで…
テイヤくんが興奮して俺の頭に手が伸びてきた時点で俺はパッとテイヤくんから離れた。
T「…なんで…もう終わり?」
J「ここ学校なんでね。もう終わりです。教室戻りますよ。」
T「ちぇ~もっといっぱいチュウしたかったのに~」
ご機嫌がなおり拗ねるテイヤくんと手を繋ぎ、テイヤくんを教室に送り届けて自分の教室に戻ると、俺の顔を見たアオトがギョッとした顔をして目を見開いている。
J「な…なんだよそんな顔して…」
A「どうしたも何も…こっちのセリフだわ!鏡見ろ鏡!!」
アオトのその言葉を聞いて俺は慌てて鏡を見ると、口の周りがテイヤくんの塗っていたリップでピンク色に染まっていた。
A「いやぁ~学校内でそんな事するなんて~お熱いですね~どこで誰が見てるか分かんないんだから~気をつけてくださいよ~お兄さん~」
アオトは俺をからかうように肩を組んでそう言って笑った。
放課後、いつもならテイヤくんと下校するが、今日はテイヤくんが生徒会長であるマモルさんと文化祭の片付けを手伝いすることになっていて俺は先に帰宅した。
あの日から俺はマモルさんにテイヤくんと付き合う上での交際5ヶ条にサインを書かされ家の壁に貼られた。
1.俺(マモルお兄様)とテイヤの予定は絶対に邪魔をしないこと
2.俺(マモルお兄様)を騙したり嘘をつかないこと
3.テイヤの様子に違和感があったらすぐに俺(マモルお兄様)に報告すること
4.テイヤを悲しませないこと
5.強引にテイヤに手出したら殺す
J「手…出すか……」
俺とテイヤくんが付き合って3カ月が過ぎた。
キスは毎日のようにしてるけどそれ以上になかなか進めないでいる俺たち。
なのに、テイヤさんの与えた5ヶ条には当たり前のように行為の話が書いてあった。
テイヤさんって真面目そうに見えて付き合ったら即効するタイプなのかな?
まあぁーヤってそうだなー。
噂では生徒会の書紀の学校1のマドンナと…って風の噂で聞いたことがある。
俺はそんな事を思いながら壁に貼られた5ヶ条を見つめる。
すると、コツン!!コツン!!
何かが窓にあたる音がして俺の口元がゆるむ。
窓を開けるとそこには部屋着に着替えたテイヤくんが手を振っていた。
J「早かったですね?」
T「そうかな?でももう、7時だよ?」
夏になり陽が長くなったせいで俺の時間の感覚が少しズレていたのか苦笑いしながら夏空を見上げた。
J「もう、化粧落としたんですね?」
T「うん…学校で落として帰ってきた。」
J「そう…」
T「マモルが今日の司会の人注意勧告出してくれた。次、俺に何かしたら停学処分にするよう先生達に言ってくれたみたい。」
J「なら良かった。もう、安心ですね。」
T「うん……」
J「まだ気にしてるんですか?ミスターコンのこと…」
T「ううん。そうじゃなくて…」
J「ん?」
T「メイド姿の俺見て…ジュンサクはどう思ったかな…と思って…」
あんな姿で大胆なキスをしておきながら今更、俺の前で照れてモジモジするテイヤくんが俺は今、たまらなく愛おしい。
J「可愛いかったよ…すごく可愛いかった。」
T「ほんと!?やったーーー!!ほらメイドの服貰ってきたから今度また着てあげるね!!」
テイヤくんはメイドの服を俺に見せてクルクルとご機嫌に回っていると、後ろからマモルさんがテイヤくんの部屋に入ってきた。
M「ダメだからね~もうコスプレ禁止。はい、もう家族でご飯食べる時間でしょ。ジュンサクとお別れの挨拶して。はいさよならバイバイ!!」
バンッ!!!!
大きな音を立てて閉められた窓はまるで鉄の扉のように存在感が重かった。
マモルさん…さすがお強い。
つづく
体育館を出て…
ひと気のない校舎裏にテイヤくんを連れて行き、少し泣きそうな顔のテイヤくんを見つめる。
T「ごめん……」
J「体調の悪いハヤテさんの代わりに出たんでしょ?怒ってないよ。」
T「うん……」
J「怖くて嫌だったよね…おいで。」
俺がそう言って手を広げるとテイヤくんは緊張の糸が切れたのか、クシャッと泣き顔になり、グスグスと鼻を啜りながら俺の胸の中に飛び込んできた。
メイド姿のままのテイヤくんを抱きしめると、なんだか不思議な気持ちになり少しだけドキドキした。
T「あいつ気持ち悪かった…」
J「ほんと…気持ち悪い顔してテイヤくんのこと見てた…」
T「でも、ジュンサクが…ヒーローみたいでカッコ良かった…」
J「ふふふw そう?もう泣かないで?」
泣きじゃくるテイヤくんの頬を包み込み、ピンク色に塗られたリップのうえからチュウとキスを落とすと、自分の唇にもリップが付くのが分かった。
T「もう一回して……」
J「いいけど…この可愛いリップ取れちゃうよ?」
T「もうこんなのやだよ…取ってほしい…」
可愛い…
テイヤくんのこんな可愛い顔を知っているのは俺だけ…
俺はそのぷっくりと分厚い唇に自分の唇を押し当て舌先で歯をなぞる。
T「ん……」
テイヤくんの唇を甘噛みし吸い付くと、テイヤくんは薄目を開けてニヤッと笑う。
まぁ、それがわかるって事は俺も目を開けてキスをしているわけで…
テイヤくんが興奮して俺の頭に手が伸びてきた時点で俺はパッとテイヤくんから離れた。
T「…なんで…もう終わり?」
J「ここ学校なんでね。もう終わりです。教室戻りますよ。」
T「ちぇ~もっといっぱいチュウしたかったのに~」
ご機嫌がなおり拗ねるテイヤくんと手を繋ぎ、テイヤくんを教室に送り届けて自分の教室に戻ると、俺の顔を見たアオトがギョッとした顔をして目を見開いている。
J「な…なんだよそんな顔して…」
A「どうしたも何も…こっちのセリフだわ!鏡見ろ鏡!!」
アオトのその言葉を聞いて俺は慌てて鏡を見ると、口の周りがテイヤくんの塗っていたリップでピンク色に染まっていた。
A「いやぁ~学校内でそんな事するなんて~お熱いですね~どこで誰が見てるか分かんないんだから~気をつけてくださいよ~お兄さん~」
アオトは俺をからかうように肩を組んでそう言って笑った。
放課後、いつもならテイヤくんと下校するが、今日はテイヤくんが生徒会長であるマモルさんと文化祭の片付けを手伝いすることになっていて俺は先に帰宅した。
あの日から俺はマモルさんにテイヤくんと付き合う上での交際5ヶ条にサインを書かされ家の壁に貼られた。
1.俺(マモルお兄様)とテイヤの予定は絶対に邪魔をしないこと
2.俺(マモルお兄様)を騙したり嘘をつかないこと
3.テイヤの様子に違和感があったらすぐに俺(マモルお兄様)に報告すること
4.テイヤを悲しませないこと
5.強引にテイヤに手出したら殺す
J「手…出すか……」
俺とテイヤくんが付き合って3カ月が過ぎた。
キスは毎日のようにしてるけどそれ以上になかなか進めないでいる俺たち。
なのに、テイヤさんの与えた5ヶ条には当たり前のように行為の話が書いてあった。
テイヤさんって真面目そうに見えて付き合ったら即効するタイプなのかな?
まあぁーヤってそうだなー。
噂では生徒会の書紀の学校1のマドンナと…って風の噂で聞いたことがある。
俺はそんな事を思いながら壁に貼られた5ヶ条を見つめる。
すると、コツン!!コツン!!
何かが窓にあたる音がして俺の口元がゆるむ。
窓を開けるとそこには部屋着に着替えたテイヤくんが手を振っていた。
J「早かったですね?」
T「そうかな?でももう、7時だよ?」
夏になり陽が長くなったせいで俺の時間の感覚が少しズレていたのか苦笑いしながら夏空を見上げた。
J「もう、化粧落としたんですね?」
T「うん…学校で落として帰ってきた。」
J「そう…」
T「マモルが今日の司会の人注意勧告出してくれた。次、俺に何かしたら停学処分にするよう先生達に言ってくれたみたい。」
J「なら良かった。もう、安心ですね。」
T「うん……」
J「まだ気にしてるんですか?ミスターコンのこと…」
T「ううん。そうじゃなくて…」
J「ん?」
T「メイド姿の俺見て…ジュンサクはどう思ったかな…と思って…」
あんな姿で大胆なキスをしておきながら今更、俺の前で照れてモジモジするテイヤくんが俺は今、たまらなく愛おしい。
J「可愛いかったよ…すごく可愛いかった。」
T「ほんと!?やったーーー!!ほらメイドの服貰ってきたから今度また着てあげるね!!」
テイヤくんはメイドの服を俺に見せてクルクルとご機嫌に回っていると、後ろからマモルさんがテイヤくんの部屋に入ってきた。
M「ダメだからね~もうコスプレ禁止。はい、もう家族でご飯食べる時間でしょ。ジュンサクとお別れの挨拶して。はいさよならバイバイ!!」
バンッ!!!!
大きな音を立てて閉められた窓はまるで鉄の扉のように存在感が重かった。
マモルさん…さすがお強い。
つづく
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