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6話
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タカラside
あの後ろ姿を見た俺は血の気が引き、動揺を隠せずにいたが、キイチに悟られないようにぎこちない笑顔を見せてRossoに向かった。
Rossoの前はもう既にお客様達で騒がしくなっていてキイチが開けてくれた扉から俺は店内に入る。
N「あぁ~タカラがやっと来た!!キイチがめちゃくちゃ心配して大変だったんだからな!!」
ノイルくんがそう言いながら俺をお出迎えしてくれた。
T「ごめん。ノイルくん、ユウリちゃん、8周年おめでとう。これ気持ちだけだけど…色々あって花買えなかったごめん…」
Y「そんなの気にしなくていいよ…タカラありがとね。」
ノイルくんの横に立っていたユウリちゃんにワインボトルを渡すと、二人は嬉しそうに微笑んでくれた。
N「これユウリが欲しいって言ってたワインじゃん!!ありがとう!!」
2人と挨拶をして店の奥に入っていくともうそこには、ミズキとヒノハちゃん、そして最後の幼馴染みであるリヒトくんも集まりいつもの幼馴染み男女7人組が揃った。
M「タカラ、遅かったね?大丈夫?顔色悪いけど?」
ミズキが心配そうに俺の顔色を伺う。
T「あぁうん…ちょっと色々あって。」
俺がみんなのいるソファに座るとキイチが俺の横に座りシャンパンの入ったグラスを渡した。
T「キイチ…怪我の手当てした方がいいんじゃない?」
K「かすり傷だから大丈夫。タカラくんがハンカチ巻いてくれたし。乾杯しよ。」
俺はキイチの怪我が気になりながらも笑顔を向けるキイチに頷き、俺たちはRossoの周年祝いと久しぶりの幼なじみ7人の集結に軽くグラスを重ね祝杯をあげる。
K「タカラくんお腹すいたでしょ?何か取ってこようか?」
T「え…あぁうん…」
キイチは立ち上がり沢山の料理が並んだビュッフェスペースへ行き、俺の好きそうな料理を選び皿の上に乗せていく。
そんなキイチの姿をソファに座って見ていたみんなが一斉に俺を見つめる。
H「いつになったらキイチの片思いは実るのかしら?」
ヒノハちゃんがそう言うと、みんなは俺の方をチラチラと見てニヤニヤとした笑みを浮かべる。
俺はそんなみんなの反応に呆れるようにため息まじりに言った。
T「片思いじゃなくてアレは酔った過ちだし…キイチは酔って俺をアイツと勘違いしただけよ。アレは。」
M「バカか?あいつとお前は顔が全然違うのに勘違いするかよ。オマケに今のキイチはアイツのこと覚えないし。はぁ~キイチはこんな健気に尽くしてるっていうのに…」
ミズキはそう言ってわざとらしくため息を落とし、頭をかかえるような仕草をして揶揄うと俺の反応を楽しんでいる。
T「俺に追い出されたらそりゃ行くとこないから、あれは尽くしてるっていうより俺に媚びってるだけだよ。」
L「まぁタカラの気持ちも分からんでもないけど…ここもあっちも幼馴染みで上手くいってんだぞ。少しは昔の事は忘れてキイチの気持ちに向き合ってやっても……」
リヒトくんはそう言ってミズキとヒノハちゃん、そしてノイルくんとユウリちゃんを指さした。
T「気持ちもなにも……しょうがないじゃん俺とキイチはこの2組とは違って男同士だし、何より忘れられないんだよ。」
キイチはきっと、俺が好きなのでは無く、キイチの記憶の中からいなくなってしまったはずのアイツが時々蘇るのか、俺とアイツを間違えているだけ。
だから、俺に見え隠れするアイツの面影を見て酒に酔った勢いで毎回あんな事をするだけのこと。
俺はそれに気づいているからキイチへの好意に気づきながらも向き合おうとはしない。
アイツの代わりになんて絶対に死んでもなりたくないから。
M「もしもまだキイチがアイツの事が好きだとして…それなのにタカラにあんな事するなんてマジでキイチのこと殴りてぇw」
ミズキは笑いながら物騒な事を言い、一気にシャンパンを飲み干す。
H「キイチは私たちがなにも知らないと思ってるんだからミズキ落ち着いてよ。」
ヒノハちゃんに宥められたミズキは愛おしそうにヒノハちゃんの手を握り微笑んだ。
つづく
あの後ろ姿を見た俺は血の気が引き、動揺を隠せずにいたが、キイチに悟られないようにぎこちない笑顔を見せてRossoに向かった。
Rossoの前はもう既にお客様達で騒がしくなっていてキイチが開けてくれた扉から俺は店内に入る。
N「あぁ~タカラがやっと来た!!キイチがめちゃくちゃ心配して大変だったんだからな!!」
ノイルくんがそう言いながら俺をお出迎えしてくれた。
T「ごめん。ノイルくん、ユウリちゃん、8周年おめでとう。これ気持ちだけだけど…色々あって花買えなかったごめん…」
Y「そんなの気にしなくていいよ…タカラありがとね。」
ノイルくんの横に立っていたユウリちゃんにワインボトルを渡すと、二人は嬉しそうに微笑んでくれた。
N「これユウリが欲しいって言ってたワインじゃん!!ありがとう!!」
2人と挨拶をして店の奥に入っていくともうそこには、ミズキとヒノハちゃん、そして最後の幼馴染みであるリヒトくんも集まりいつもの幼馴染み男女7人組が揃った。
M「タカラ、遅かったね?大丈夫?顔色悪いけど?」
ミズキが心配そうに俺の顔色を伺う。
T「あぁうん…ちょっと色々あって。」
俺がみんなのいるソファに座るとキイチが俺の横に座りシャンパンの入ったグラスを渡した。
T「キイチ…怪我の手当てした方がいいんじゃない?」
K「かすり傷だから大丈夫。タカラくんがハンカチ巻いてくれたし。乾杯しよ。」
俺はキイチの怪我が気になりながらも笑顔を向けるキイチに頷き、俺たちはRossoの周年祝いと久しぶりの幼なじみ7人の集結に軽くグラスを重ね祝杯をあげる。
K「タカラくんお腹すいたでしょ?何か取ってこようか?」
T「え…あぁうん…」
キイチは立ち上がり沢山の料理が並んだビュッフェスペースへ行き、俺の好きそうな料理を選び皿の上に乗せていく。
そんなキイチの姿をソファに座って見ていたみんなが一斉に俺を見つめる。
H「いつになったらキイチの片思いは実るのかしら?」
ヒノハちゃんがそう言うと、みんなは俺の方をチラチラと見てニヤニヤとした笑みを浮かべる。
俺はそんなみんなの反応に呆れるようにため息まじりに言った。
T「片思いじゃなくてアレは酔った過ちだし…キイチは酔って俺をアイツと勘違いしただけよ。アレは。」
M「バカか?あいつとお前は顔が全然違うのに勘違いするかよ。オマケに今のキイチはアイツのこと覚えないし。はぁ~キイチはこんな健気に尽くしてるっていうのに…」
ミズキはそう言ってわざとらしくため息を落とし、頭をかかえるような仕草をして揶揄うと俺の反応を楽しんでいる。
T「俺に追い出されたらそりゃ行くとこないから、あれは尽くしてるっていうより俺に媚びってるだけだよ。」
L「まぁタカラの気持ちも分からんでもないけど…ここもあっちも幼馴染みで上手くいってんだぞ。少しは昔の事は忘れてキイチの気持ちに向き合ってやっても……」
リヒトくんはそう言ってミズキとヒノハちゃん、そしてノイルくんとユウリちゃんを指さした。
T「気持ちもなにも……しょうがないじゃん俺とキイチはこの2組とは違って男同士だし、何より忘れられないんだよ。」
キイチはきっと、俺が好きなのでは無く、キイチの記憶の中からいなくなってしまったはずのアイツが時々蘇るのか、俺とアイツを間違えているだけ。
だから、俺に見え隠れするアイツの面影を見て酒に酔った勢いで毎回あんな事をするだけのこと。
俺はそれに気づいているからキイチへの好意に気づきながらも向き合おうとはしない。
アイツの代わりになんて絶対に死んでもなりたくないから。
M「もしもまだキイチがアイツの事が好きだとして…それなのにタカラにあんな事するなんてマジでキイチのこと殴りてぇw」
ミズキは笑いながら物騒な事を言い、一気にシャンパンを飲み干す。
H「キイチは私たちがなにも知らないと思ってるんだからミズキ落ち着いてよ。」
ヒノハちゃんに宥められたミズキは愛おしそうにヒノハちゃんの手を握り微笑んだ。
つづく
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