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21話
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タカラside
そして、それからの俺は相変わらず高校ではミズキ以外の人間から無視されていたが、なんとか高校を辞める事は思い止まり、その代わりに放課後、ノイルくんのお兄さんのお店でアルバイトとして働くようになった。
ミズキは俺のことを心配してか生徒会を辞め、俺と一緒にノイルくんのお兄さんの店でアルバイトとして働くようになり、数カ月後にはノイルくんのお兄さんがイタリアに留学することになったのをキッカケに、ノイルくんはそのお店をそのままお兄さんから譲り受けるとカフェからCaffe Bar Rossoへと名前を変えてリニューアルオープンをした。
そしてもう既にこの頃にはノイルくんと付き合っていたユウリちゃんもモデルの仕事を辞め一緒に働くようになった。
リニューアルオープンと同時に建物もリホームされ、ノイルくんはユウリちゃんの好きな水色とピンクを基調とした可愛らしい雰囲気のお店にした。
元々、2階建1軒屋風のお店で今までは1階部分だけを賃貸として借りていたが、リニューアルの時に一棟ごと賃貸として契約をし、1階をCaffe Barとして2階をノイルくんとユウリちゃんの住居として作られた。
俺はそれをいい事に、家での居心地が悪かった俺はいつもノイルくんとユウリちゃんの家に転がり込んで家に帰らない日々が多くなっていった。
そして、俺がアルバイトをするようになって1つ変わったことがあった。
それはあんなに俺を避けていたはずのキイチから毎日、連絡が来るようになったこと。
まぁ、普通に考えてみれば幼なじみだし以前はそれが普通だったのだから、キイチから毎日連絡が来たとしても不思議ではない。
ただ、キイチはイオリと付き合ってから突然あんなにも俺を嫌い避けていた…なのにバイトで働くようになってから毎日連絡をしてくるなんて一体、どういう風の吹き回しなんだろうと俺は不思議で仕方なかった。
キイチからの連絡はいつも学校や部活、友達や家族などのたわいもない話ばかりで、そんなことは俺ではなく恋人のイオリとすればいいのにと俺は内心思いながらも、惚れている弱みなのかどこかキイチからの連絡が嬉しくもあった。
M「なぁ、まだアイツから連絡くんの?」
ミズキはグラスを拭きながら俺に問いかけた。
T「あいつって?」
俺は洗ったグラスをミズキに渡し、ミズキはそれを綺麗に拭く。
Y「タカラに構うもの好きはミズキかキイチだけでしょう?」
ユウリちゃんはお客様がいないのをいいことにカウンターに座りコーヒーを啜って休憩している。
M「ユウリちゃんだって十分、タカラに構ってると思いますけどー。」
ミズキはそう言ってユウリちゃんに口を尖らせている。
Y「うるさい。私はこの子の親代わりなの。」
M「親代わりはどっちかと言えばノイルくんでしょ?」
N「俺を勝手に親にするな。」
ディナーの下ごしらえを終えたノイルくんはそう言いながらユウリちゃんの横に座った。
T「…キイチから連絡来てるよ…毎日。」
Y「キイチ…イオリと付き合ってんでしょ?」
T「うん……」
Y「なのにタカラに毎日連絡してくるとかどういうつもり?タカラの気持ち弄んでるみたいで私は最近のキイチが気にくわない。」
あんなに仲の良かった俺たち7人組は、キイチがイオリと付き合うようになってから、キイチが俺だけではなく他の5人とも距離を置き避けるようになった為、不穏な空気が漂っていた。
T「でも…キイチだって…俺たちと同じ幼なじみじゃん…」
Y「無視して避けてるのはアッチじゃん?そのくせ今更どういうつもりなの…いきなりここに来るなんて。」
T「え…!?」
ユウリちゃんの突然の言葉に俺が驚いていると、ユウリちゃんはため息をつきながら顎で店の入り口あたりを指す。
俺は慌てて店先の方に振り返ると、そこには大きな窓からコソコソと店内を怪しげに覗くキイチがいた。
つづく
そして、それからの俺は相変わらず高校ではミズキ以外の人間から無視されていたが、なんとか高校を辞める事は思い止まり、その代わりに放課後、ノイルくんのお兄さんのお店でアルバイトとして働くようになった。
ミズキは俺のことを心配してか生徒会を辞め、俺と一緒にノイルくんのお兄さんの店でアルバイトとして働くようになり、数カ月後にはノイルくんのお兄さんがイタリアに留学することになったのをキッカケに、ノイルくんはそのお店をそのままお兄さんから譲り受けるとカフェからCaffe Bar Rossoへと名前を変えてリニューアルオープンをした。
そしてもう既にこの頃にはノイルくんと付き合っていたユウリちゃんもモデルの仕事を辞め一緒に働くようになった。
リニューアルオープンと同時に建物もリホームされ、ノイルくんはユウリちゃんの好きな水色とピンクを基調とした可愛らしい雰囲気のお店にした。
元々、2階建1軒屋風のお店で今までは1階部分だけを賃貸として借りていたが、リニューアルの時に一棟ごと賃貸として契約をし、1階をCaffe Barとして2階をノイルくんとユウリちゃんの住居として作られた。
俺はそれをいい事に、家での居心地が悪かった俺はいつもノイルくんとユウリちゃんの家に転がり込んで家に帰らない日々が多くなっていった。
そして、俺がアルバイトをするようになって1つ変わったことがあった。
それはあんなに俺を避けていたはずのキイチから毎日、連絡が来るようになったこと。
まぁ、普通に考えてみれば幼なじみだし以前はそれが普通だったのだから、キイチから毎日連絡が来たとしても不思議ではない。
ただ、キイチはイオリと付き合ってから突然あんなにも俺を嫌い避けていた…なのにバイトで働くようになってから毎日連絡をしてくるなんて一体、どういう風の吹き回しなんだろうと俺は不思議で仕方なかった。
キイチからの連絡はいつも学校や部活、友達や家族などのたわいもない話ばかりで、そんなことは俺ではなく恋人のイオリとすればいいのにと俺は内心思いながらも、惚れている弱みなのかどこかキイチからの連絡が嬉しくもあった。
M「なぁ、まだアイツから連絡くんの?」
ミズキはグラスを拭きながら俺に問いかけた。
T「あいつって?」
俺は洗ったグラスをミズキに渡し、ミズキはそれを綺麗に拭く。
Y「タカラに構うもの好きはミズキかキイチだけでしょう?」
ユウリちゃんはお客様がいないのをいいことにカウンターに座りコーヒーを啜って休憩している。
M「ユウリちゃんだって十分、タカラに構ってると思いますけどー。」
ミズキはそう言ってユウリちゃんに口を尖らせている。
Y「うるさい。私はこの子の親代わりなの。」
M「親代わりはどっちかと言えばノイルくんでしょ?」
N「俺を勝手に親にするな。」
ディナーの下ごしらえを終えたノイルくんはそう言いながらユウリちゃんの横に座った。
T「…キイチから連絡来てるよ…毎日。」
Y「キイチ…イオリと付き合ってんでしょ?」
T「うん……」
Y「なのにタカラに毎日連絡してくるとかどういうつもり?タカラの気持ち弄んでるみたいで私は最近のキイチが気にくわない。」
あんなに仲の良かった俺たち7人組は、キイチがイオリと付き合うようになってから、キイチが俺だけではなく他の5人とも距離を置き避けるようになった為、不穏な空気が漂っていた。
T「でも…キイチだって…俺たちと同じ幼なじみじゃん…」
Y「無視して避けてるのはアッチじゃん?そのくせ今更どういうつもりなの…いきなりここに来るなんて。」
T「え…!?」
ユウリちゃんの突然の言葉に俺が驚いていると、ユウリちゃんはため息をつきながら顎で店の入り口あたりを指す。
俺は慌てて店先の方に振り返ると、そこには大きな窓からコソコソと店内を怪しげに覗くキイチがいた。
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