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第三十九話
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アノンサイド
シアは私の目をじっと睨み付けると足を引きずりながら大通りの方へと歩いて行く。
ユサはシアを追いかけ、大通りの目前で止めようと揉み合うがシアはユサの手を振り解いた。
Y「こんな事して何になるんだよ!アノンを苦しめて楽しいかよ!?お前はアノンの婚約者なんだろ?なら、アノンを泣かせるような事すんなよ!?」
S「婚約者?んふふ…そうか俺は婚約者か!!」
シアはそう言って猟奇的に笑い出し、私も走って2人の元に駆けつけるとシアはユサの肩を掴んでニコッと笑い言った。
S「死ぬのは…お前だよ。」
シアはそう言うとユサを大通りに突き飛ばした。
ユサはバランスを崩すようにして大通りの道路に投げ出された。
Y「痛ぇ…」
私が咄嗟に道路の先を見るとそこには大きなトラックが迫っていた。
A「ユサ!!」
私の声でユサもトラックに気付き、私の身体が強張りユサの元に駆け寄ろうとしても動くことができず、ぎゅっと目を閉じた。
キッキーッとタイヤがアスファルトに擦れる音が聞こえ、恐る恐る目を開けるとそこにはアスファルトとタイヤから煙を出しているトラックが止まっていて、そこにいたはずのユサの姿がなかった。
私はユサの名前を呼び駆け寄ろうとすると、誰かに腕を掴まれ強く引っ張れた。
私のそのはずみで振り返るとそこにはニヤっと笑うシアがいて私にこう言った。
S「アノンは俺だけのモノ……」
そのシアの顔があまりにも恐ろしくてキャッー!!と叫び声をあげると周りで目撃していた人が私からシアを引き離しシアを取り押さえた。
シアは私の名前を何度も何度も呼びながら猟奇的な目で私を見ていて、私は後退りをしながら道路の方を振り返る。
すると、トラックの影から運転手に支えられるようにして出てくるユサの姿があり、思わず私はユサに駆け寄った。
A「ユサ!!」
Y「…大丈夫だよ。」
歩道に戻り、運転手が救急と警察に連絡をしてくれ、しばらくすると救急車と警察が来た。
病院に運ばれたユサは検査の結果、右手首骨折というパティシエという仕事にとって致命的な怪我を負った。
その後、私とユサは警察署で今までの経緯を全てを話し終え、廊下に出るとそこにはサラナとミネト、そしてキヒヤと先に聴取が終わったユサが心配そうに私を待っていた。
サラナは私を見た途端に駆け寄りギュッと抱きしめてくれた。
SR「アノンのばか…心配させないでよ…」
A「ごめん…」
Y「俺も事情聴取は終わった。帰るか。」
ユサはそう言って私から目を逸らし、先に警察署を出て行った。
私はユサの後ろをついていくとキヒヤが私の横を並んで歩く。
K「怪我は?」
A「大した事ないよ…」
K「なら良かった。」
キヒヤはそう言って優しく微笑み、その顔を見て私は懐かしい気持ちになった。
A「キヒヤ…元気そうで安心した。」
私がそう言うとキヒヤは立ち止まり、それに気づいた私も立ち止まって振り返る。
A「キヒヤ?」
K「元気な訳…ないよ…アノンがいなくて俺は死にそうだったんだよ…?」
何故かキヒヤはそう言って悲しそうな目をすると私を追い越し歩いていく。
それを見たミネトとサラナは後ろで心配そうに私たちを見ていた。
A「キヒヤ…なんかあったの?」
私はそんな2人にそう問いかけると、2人はキヒヤ本人に聞いてっと言ってミネトの車を止めている駐車場まで私と腕を組み歩いた。
つづく
シアは私の目をじっと睨み付けると足を引きずりながら大通りの方へと歩いて行く。
ユサはシアを追いかけ、大通りの目前で止めようと揉み合うがシアはユサの手を振り解いた。
Y「こんな事して何になるんだよ!アノンを苦しめて楽しいかよ!?お前はアノンの婚約者なんだろ?なら、アノンを泣かせるような事すんなよ!?」
S「婚約者?んふふ…そうか俺は婚約者か!!」
シアはそう言って猟奇的に笑い出し、私も走って2人の元に駆けつけるとシアはユサの肩を掴んでニコッと笑い言った。
S「死ぬのは…お前だよ。」
シアはそう言うとユサを大通りに突き飛ばした。
ユサはバランスを崩すようにして大通りの道路に投げ出された。
Y「痛ぇ…」
私が咄嗟に道路の先を見るとそこには大きなトラックが迫っていた。
A「ユサ!!」
私の声でユサもトラックに気付き、私の身体が強張りユサの元に駆け寄ろうとしても動くことができず、ぎゅっと目を閉じた。
キッキーッとタイヤがアスファルトに擦れる音が聞こえ、恐る恐る目を開けるとそこにはアスファルトとタイヤから煙を出しているトラックが止まっていて、そこにいたはずのユサの姿がなかった。
私はユサの名前を呼び駆け寄ろうとすると、誰かに腕を掴まれ強く引っ張れた。
私のそのはずみで振り返るとそこにはニヤっと笑うシアがいて私にこう言った。
S「アノンは俺だけのモノ……」
そのシアの顔があまりにも恐ろしくてキャッー!!と叫び声をあげると周りで目撃していた人が私からシアを引き離しシアを取り押さえた。
シアは私の名前を何度も何度も呼びながら猟奇的な目で私を見ていて、私は後退りをしながら道路の方を振り返る。
すると、トラックの影から運転手に支えられるようにして出てくるユサの姿があり、思わず私はユサに駆け寄った。
A「ユサ!!」
Y「…大丈夫だよ。」
歩道に戻り、運転手が救急と警察に連絡をしてくれ、しばらくすると救急車と警察が来た。
病院に運ばれたユサは検査の結果、右手首骨折というパティシエという仕事にとって致命的な怪我を負った。
その後、私とユサは警察署で今までの経緯を全てを話し終え、廊下に出るとそこにはサラナとミネト、そしてキヒヤと先に聴取が終わったユサが心配そうに私を待っていた。
サラナは私を見た途端に駆け寄りギュッと抱きしめてくれた。
SR「アノンのばか…心配させないでよ…」
A「ごめん…」
Y「俺も事情聴取は終わった。帰るか。」
ユサはそう言って私から目を逸らし、先に警察署を出て行った。
私はユサの後ろをついていくとキヒヤが私の横を並んで歩く。
K「怪我は?」
A「大した事ないよ…」
K「なら良かった。」
キヒヤはそう言って優しく微笑み、その顔を見て私は懐かしい気持ちになった。
A「キヒヤ…元気そうで安心した。」
私がそう言うとキヒヤは立ち止まり、それに気づいた私も立ち止まって振り返る。
A「キヒヤ?」
K「元気な訳…ないよ…アノンがいなくて俺は死にそうだったんだよ…?」
何故かキヒヤはそう言って悲しそうな目をすると私を追い越し歩いていく。
それを見たミネトとサラナは後ろで心配そうに私たちを見ていた。
A「キヒヤ…なんかあったの?」
私はそんな2人にそう問いかけると、2人はキヒヤ本人に聞いてっと言ってミネトの車を止めている駐車場まで私と腕を組み歩いた。
つづく
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