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第三十八話
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ユササイド
キヒヤが俺の店で働き始めたのはちょうど5年前。
そうアノンが俺の店を出て行った次の日だ。
その日、キヒヤは突然、俺の店を訪れこの店で働くと言い始めた。
言ってる意味が分からなかった俺はとりあえず、アノンがいなくなった事による人手不足を補うため即キヒヤを雇ってやった。
なのにあいつはこう言った。
K「は!?アノンここを辞めたんですか!?上の部屋も出て行った!?なら、俺はここで働きません。」
と…そうキヒヤは俺の店でアノンがまだ働いていて上の階に住んでると思い込み、俺の店で働きたいと言ってきたのだ。
しかし、一番の働き手だったアノンが辞めて店も困っていたので、はい!そうですか!と言ってキヒヤの言う通りにしてやるなんて俺はしなかった。
そうして俺は半ば強引にキヒヤをバイトとして雇い、キヒヤもなんだかんだ文句を言いながらもいつかアノンが戻ってくるかもしれない!!と言いながら俺の店で働くようになっていたのだ。
Y「だからキヒヤは今でも俺の店で働いてるぞ。」
俺がそう言うとアノンはあの頃と何も変わらない表情のまま驚いていた。
少し涙がおさまったアノンの胸元には痛々しい引っ掻き傷があり、キヒヤが着せたのかメンズのジャケットで破れたシャツを隠していた。
A「キヒヤとユサが一緒に働いてるとか…不思議…」
Y「俺とユサだけじゃなく、2号店がオープンするまではミネトも一緒に働いてる。ミネトとキヒヤが一緒の日はホント…うるさくて大変だよ。しょっちゅう喧嘩してる。」
俺がそう話すとアノンはさっきまでの表情とは違いエクボを見せクスッと笑い、俺の胸は正直すぎるほどドキッと弾み少し安心した。
Y「寒くなって来たし…俺の店に行こう…?」
俺がそう言うと笑顔だったアノンの顔は曇り視線を落とす。
A「行けないよ。ごめんね心配かけて…でも大丈夫だから…」
Y「シアの所に戻るつもりか?」
俺がそういうとアノンは反応しない。
Y「いいから俺の店に行こう?怪我もしてるんだし。」
そう言って俺が立ち上がるとアノンの後ろには杖をついたシアが立っていた。
驚いた俺は思わず固まり、俺の視線に気づいたアノンが後ろを振り返るとシアはものすごい勢いで俺の元に来て杖で俺を殴った。
A「シア!やめて!」
アノンは俺を庇うようにしシアを止めようとするが、アノンが危ないので俺が咄嗟にアノンを自分の背中に隠すとシアはさらに苛立った顔をする。
S「俺のアノンに触れるな!またお前が俺の女を奪うのか!?」
シアはそう言って俺に杖を叩きつける。
俺は手を伸ばしグッと杖を掴むとシアはふらついた。
Y「落ち着けよ…こんな物振り回して…」
S「アノンを奪われるかもしれないのに落ち着いていられるわけないだろ!?馬鹿にするな!!」
シアがそう言って声を荒げるとアノンが微かに震えながら言った。
A「シアお願い…もうやめて…」
S「アノンは俺を捨てないよな?俺のそばにいてくれるって約束したじゃん。ユサの元にはもう戻らないって言ってたじゃん!!」
A「ごめんなさい…」
俺はそう言って震えるアノンの手をギュッと握るとシアはそれを見て怒りに震える。
S「どうして俺の気持ち分かってくれないんだよ!!」
A「シアお願い…もう終わりに…」
S「言ったよね?アノンがそばにいてくれないと…死ぬって…」
俺はそれを聞いてゾッとするとアノンの顔は真っ青になっていた。
つづく
キヒヤが俺の店で働き始めたのはちょうど5年前。
そうアノンが俺の店を出て行った次の日だ。
その日、キヒヤは突然、俺の店を訪れこの店で働くと言い始めた。
言ってる意味が分からなかった俺はとりあえず、アノンがいなくなった事による人手不足を補うため即キヒヤを雇ってやった。
なのにあいつはこう言った。
K「は!?アノンここを辞めたんですか!?上の部屋も出て行った!?なら、俺はここで働きません。」
と…そうキヒヤは俺の店でアノンがまだ働いていて上の階に住んでると思い込み、俺の店で働きたいと言ってきたのだ。
しかし、一番の働き手だったアノンが辞めて店も困っていたので、はい!そうですか!と言ってキヒヤの言う通りにしてやるなんて俺はしなかった。
そうして俺は半ば強引にキヒヤをバイトとして雇い、キヒヤもなんだかんだ文句を言いながらもいつかアノンが戻ってくるかもしれない!!と言いながら俺の店で働くようになっていたのだ。
Y「だからキヒヤは今でも俺の店で働いてるぞ。」
俺がそう言うとアノンはあの頃と何も変わらない表情のまま驚いていた。
少し涙がおさまったアノンの胸元には痛々しい引っ掻き傷があり、キヒヤが着せたのかメンズのジャケットで破れたシャツを隠していた。
A「キヒヤとユサが一緒に働いてるとか…不思議…」
Y「俺とユサだけじゃなく、2号店がオープンするまではミネトも一緒に働いてる。ミネトとキヒヤが一緒の日はホント…うるさくて大変だよ。しょっちゅう喧嘩してる。」
俺がそう話すとアノンはさっきまでの表情とは違いエクボを見せクスッと笑い、俺の胸は正直すぎるほどドキッと弾み少し安心した。
Y「寒くなって来たし…俺の店に行こう…?」
俺がそう言うと笑顔だったアノンの顔は曇り視線を落とす。
A「行けないよ。ごめんね心配かけて…でも大丈夫だから…」
Y「シアの所に戻るつもりか?」
俺がそういうとアノンは反応しない。
Y「いいから俺の店に行こう?怪我もしてるんだし。」
そう言って俺が立ち上がるとアノンの後ろには杖をついたシアが立っていた。
驚いた俺は思わず固まり、俺の視線に気づいたアノンが後ろを振り返るとシアはものすごい勢いで俺の元に来て杖で俺を殴った。
A「シア!やめて!」
アノンは俺を庇うようにしシアを止めようとするが、アノンが危ないので俺が咄嗟にアノンを自分の背中に隠すとシアはさらに苛立った顔をする。
S「俺のアノンに触れるな!またお前が俺の女を奪うのか!?」
シアはそう言って俺に杖を叩きつける。
俺は手を伸ばしグッと杖を掴むとシアはふらついた。
Y「落ち着けよ…こんな物振り回して…」
S「アノンを奪われるかもしれないのに落ち着いていられるわけないだろ!?馬鹿にするな!!」
シアがそう言って声を荒げるとアノンが微かに震えながら言った。
A「シアお願い…もうやめて…」
S「アノンは俺を捨てないよな?俺のそばにいてくれるって約束したじゃん。ユサの元にはもう戻らないって言ってたじゃん!!」
A「ごめんなさい…」
俺はそう言って震えるアノンの手をギュッと握るとシアはそれを見て怒りに震える。
S「どうして俺の気持ち分かってくれないんだよ!!」
A「シアお願い…もう終わりに…」
S「言ったよね?アノンがそばにいてくれないと…死ぬって…」
俺はそれを聞いてゾッとするとアノンの顔は真っ青になっていた。
つづく
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