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42話
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オササイド
ジユの手術の最終チェックを済ませてトモキの様子を見に行った。
トモキの状態は安定していて、いつ目が覚めてもおかしくない。
俺がトモキに声をかけるとトモキは眉間にシワを寄せていた。
ルリさん…きっともうすぐだよ。
そんな事を思いながら仮眠室へと向かい明日のジユの手術に備えて睡眠をとった。
朝、目覚めてジユの病室に顔を出すとジユが不安そうな顔をしている。
O「ジユ?手術が心配か?」
俺がそう声をかけるとジユは首を横に振った。
J「昨日…ルリがさ…オサくんと話しに行ってから俺に何も言わずに帰ったんだよね……」
O「あぁ…俺が親父と会うかもしれないから帰った方が良いって言ったからじゃないかな?」
J「心配になって連絡したんだけど返信来なくて……なんかあったのかな……」
O「大丈夫だよ…昨日あんな事あってルリさんも1人になりたかったんじゃない?もうじき来るよ。手術の時間も迫ってるんだから。あんまり手術前に考え込むな。」
J「うん……ねぇオサくん…実は俺まだ、ルリに秘密にしてることがあるんだ…だからこの手術…絶対に成功させてよね?」
ジユは窓の外を眺めながらそう言った。
O「秘密って?」
J「秘密!」
O「なんだそれwまぁ、手術までゆっくり過ごせよ?」
J「うん…わかった。兄さん頼むよ?」
O「都合のいい時だけ兄さんって呼ぶな。」
そんな話をして俺はジユの病室を出て隣のトモキの病室に行こうと廊下を歩いていると。
「すいません。オサさんですか?」
そう声をかけられた。
O「はい。そうですが?」
Y「あ、警察の吉川です。こっちが相棒の長谷部です。実は昨日の事件の事で娘のルリさんに少し事情を聞こうと思ってお聞きした住所に伺ったのですが、ルリさん留守なようでして。」
O「え、そんなはずは…」
Y「そうですか…実は少し不可解な点がありましてね?伺った際、家の鍵と扉が開いたままだったんですよ。あと、門も…ルリさんの物だと思われるスマホも玄関先に落ちてましてね?何か心当たりは…」
え…ルリさんどういうこと!?
ジユが言うようにまさか、ルリさんになんかあったのか!?
O「こ…心当たりはありません。私は昨日、病院に泊まって恐らくルリさんはあの家に1人でいたはずです。あの…もしかしたら実家の方は?」
H「私たちもそう思って実家の方にも伺ったのですが誰もいませんでした…」
O「そんな…こんな急にいなくなるなんて…おかしいです…そう言えば昨日から連絡つかないって…ルリさんに何かあったのかも…」
ジユの大切な手術の前にルリさんがいなくなるはずがない。
あんなにジユに生きて欲しいと泣いてたのに…
この事は絶対にジユにはバレないようにしないと…
Y「わ…わかりました。とりあえず捜索してみます。」
すると、スタッフステーションから看護師が走って俺の方へきた。
※「先生!トモキさんの病室からナースコールです!」
俺はその言葉に驚き、警察の方に軽く頭を下げてトモキの病室に入った。
すると…
手にボタンを握りしめてトモキは虚ろなまま目を開けていた。
O「トモキくん!ここがどこだか分かるか!?」
俺の問い掛けにゆっくりと唇を動かす。
T「…姉ちゃん…」
O「自分の名前は分かるか?」
T「トモキ…」
良かった…本当に良かった。
トモキが目覚めて心からホッとした。
ルリさんはこんな大切な時に一体、どこに行ってしまったのだろう…
T「姉ちゃんは…?」
トモキは意識がしっかりと戻り始め視線が定まったきたのか俺の目を見てそう問いかけた。
O「もうすぐ来るよ。」
すると、とても嬉しそうな顔をしてトモキは頷いた。
コンコン
O「はい。」
扉の方をみると白衣姿のユウアが立っていた。
つづく
ジユの手術の最終チェックを済ませてトモキの様子を見に行った。
トモキの状態は安定していて、いつ目が覚めてもおかしくない。
俺がトモキに声をかけるとトモキは眉間にシワを寄せていた。
ルリさん…きっともうすぐだよ。
そんな事を思いながら仮眠室へと向かい明日のジユの手術に備えて睡眠をとった。
朝、目覚めてジユの病室に顔を出すとジユが不安そうな顔をしている。
O「ジユ?手術が心配か?」
俺がそう声をかけるとジユは首を横に振った。
J「昨日…ルリがさ…オサくんと話しに行ってから俺に何も言わずに帰ったんだよね……」
O「あぁ…俺が親父と会うかもしれないから帰った方が良いって言ったからじゃないかな?」
J「心配になって連絡したんだけど返信来なくて……なんかあったのかな……」
O「大丈夫だよ…昨日あんな事あってルリさんも1人になりたかったんじゃない?もうじき来るよ。手術の時間も迫ってるんだから。あんまり手術前に考え込むな。」
J「うん……ねぇオサくん…実は俺まだ、ルリに秘密にしてることがあるんだ…だからこの手術…絶対に成功させてよね?」
ジユは窓の外を眺めながらそう言った。
O「秘密って?」
J「秘密!」
O「なんだそれwまぁ、手術までゆっくり過ごせよ?」
J「うん…わかった。兄さん頼むよ?」
O「都合のいい時だけ兄さんって呼ぶな。」
そんな話をして俺はジユの病室を出て隣のトモキの病室に行こうと廊下を歩いていると。
「すいません。オサさんですか?」
そう声をかけられた。
O「はい。そうですが?」
Y「あ、警察の吉川です。こっちが相棒の長谷部です。実は昨日の事件の事で娘のルリさんに少し事情を聞こうと思ってお聞きした住所に伺ったのですが、ルリさん留守なようでして。」
O「え、そんなはずは…」
Y「そうですか…実は少し不可解な点がありましてね?伺った際、家の鍵と扉が開いたままだったんですよ。あと、門も…ルリさんの物だと思われるスマホも玄関先に落ちてましてね?何か心当たりは…」
え…ルリさんどういうこと!?
ジユが言うようにまさか、ルリさんになんかあったのか!?
O「こ…心当たりはありません。私は昨日、病院に泊まって恐らくルリさんはあの家に1人でいたはずです。あの…もしかしたら実家の方は?」
H「私たちもそう思って実家の方にも伺ったのですが誰もいませんでした…」
O「そんな…こんな急にいなくなるなんて…おかしいです…そう言えば昨日から連絡つかないって…ルリさんに何かあったのかも…」
ジユの大切な手術の前にルリさんがいなくなるはずがない。
あんなにジユに生きて欲しいと泣いてたのに…
この事は絶対にジユにはバレないようにしないと…
Y「わ…わかりました。とりあえず捜索してみます。」
すると、スタッフステーションから看護師が走って俺の方へきた。
※「先生!トモキさんの病室からナースコールです!」
俺はその言葉に驚き、警察の方に軽く頭を下げてトモキの病室に入った。
すると…
手にボタンを握りしめてトモキは虚ろなまま目を開けていた。
O「トモキくん!ここがどこだか分かるか!?」
俺の問い掛けにゆっくりと唇を動かす。
T「…姉ちゃん…」
O「自分の名前は分かるか?」
T「トモキ…」
良かった…本当に良かった。
トモキが目覚めて心からホッとした。
ルリさんはこんな大切な時に一体、どこに行ってしまったのだろう…
T「姉ちゃんは…?」
トモキは意識がしっかりと戻り始め視線が定まったきたのか俺の目を見てそう問いかけた。
O「もうすぐ来るよ。」
すると、とても嬉しそうな顔をしてトモキは頷いた。
コンコン
O「はい。」
扉の方をみると白衣姿のユウアが立っていた。
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