キミの首元に揺れる悲しい白詰草

樺純

文字の大きさ
78 / 85

78話

しおりを挟む
それから時は過ぎ、あっという間にジユがマルタに旅立つ前日となった。

ジユに沢山甘えたけどやっぱり3カ月会えないのは寂しい…

テレビ電話出来るから大丈夫だよ~なんてジユはいつも言ってるけど…

果たして私はその寂しさに耐えられるのだろうか?

そして今夜はオサとユウアちゃん、そしてトモキが私とジユの入籍パーティーとジユのお見送りパーティーを兼ねてする事になっている。

少しぽこっとしてきた私のお腹に手を当てるのが日課になったジユ。

誰がいても構う事なく私のお腹を触るようになった。

私もツワリが少しづつ治り、夜のパーティーの準備を手伝った。

まぁ、メインはオサが作ってくれたけど横で可愛いエプロン着て一生懸命手伝っているユウアちゃんがもう…健気で…健気で…

いまだにこの2人がどうにかならないものなのかと私はない頭を悩ませている。

O「ルリさん、これそっちに運んでもらえる?」

* 「オッケー。」

J「ちょっとオサくん!ルリは妊婦なんだよ!?俺たちの可愛い天使がここにいるんだよ!?もしなんかあったらどうするのんだよ!?ルリをそんなこき使わないで!」 

そう言ってジユはオサが私に渡したお皿を奪い取ってテーブルに置いた。

O「はいはい。それは失礼しましたー。でも、適度な運動も大事なことなんだよ?」

*「そうだよね?ジユにそう言っても聞かなくて…」

なんて言いながらも私に過保護なジユが少し嬉しくてニヤニヤしていると家のチャイムが鳴った。

ピンポーン

O「ん?誰か来た。」

J「あぁ、俺が呼んだ!ちょっと待ってて?」

ジユは嬉しそうに玄関に向かい…

ジユの後ろに隠れるようにして誰かが入って来た。

オサとユウアちゃんがキッチンから出てきて私の横に立つ。

すると、その人はジユの背中からひょこっと姿を現した。

R「こ…こんにちは!お久しぶりです!!」

そこには数ヶ月前にジユと仲よさそうに話しをしていたリンさんという女性だった。

その姿をみてなぜか私の心臓が早く動き出し…嫌な気持ちが一瞬にして立ち込める。

*「ぁ…こんにちは…」

O「ん?ルリさんも知り合い?」

J「紹介するね?こちら…」 

T「おい、ちょっと待てよ!!」

ジユの言葉をかき消すように二階からトモキの叫び声が聞こえてトモキが階段からおりてきた。

T「ちょっとお前どういうつもりなの?こんな勝手なことして。」

トモキの顔は明らかに怒っていて、今にもジユに掴みかかりそうな勢いだ。

*「トモキ…?」

T「姉ちゃんはいいからちょっと自分の部屋入ってて?」

*「え?どういうこと?」 

え…なに…怖いんだけど…

私に聞かれたらまずい話でもするつもりなの? 

トモキは私を部屋に向かうように背中を押す。

J「ルリ…待って。ちゃんとリンのこと紹介するから。」

ジユのその言葉に私の心臓がドキっと疼いた。

つづく
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

有名俳優の妻

うちこ
恋愛
誰もが羨む結婚と遺伝子が欲しかった そこに愛はいらない

王女殿下のモラトリアム

あとさん♪
恋愛
「君は彼の気持ちを弄んで、どういうつもりなんだ?!この悪女が!」 突然、怒鳴られたの。 見知らぬ男子生徒から。 それが余りにも突然で反応できなかったの。 この方、まさかと思うけど、わたくしに言ってるの? わたくし、アンネローゼ・フォン・ローリンゲン。花も恥じらう16歳。この国の王女よ。 先日、学園内で突然無礼者に絡まれたの。 お義姉様が仰るに、学園には色んな人が来るから、何が起こるか分からないんですって! 婚約者も居ない、この先どうなるのか未定の王女などつまらないと思っていたけれど、それ以来、俄然楽しみが増したわ♪ お義姉様が仰るにはピンクブロンドのライバルが現れるそうなのだけど。 え? 違うの? ライバルって縦ロールなの? 世間というものは、なかなか複雑で一筋縄ではいかない物なのですね。 わたくしの婚約者も学園で捕まえる事が出来るかしら? この話は、自分は平凡な人間だと思っている王女が、自分のしたい事や好きな人を見つける迄のお話。 ※設定はゆるんゆるん ※ざまぁは無いけど、水戸○門的なモノはある。 ※明るいラブコメが書きたくて。 ※シャティエル王国シリーズ3作目! ※過去拙作『相互理解は難しい(略)』の12年後、 『王宮勤めにも色々ありまして』の10年後の話になります。 上記未読でも話は分かるとは思いますが、お読みいただくともっと面白いかも。 ※ちょいちょい修正が入ると思います。誤字撲滅! ※小説家になろうにも投稿しました。

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...