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15話
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ジュンペイside
俺は昔から絵を描いたり写真を撮ったり、映像を撮って編集したりするのが好きだった。
幼かった頃は坊っちゃんと一緒に、旦那様が誕生日にくれた一眼レフのカメラでお互いのことを撮りあったり、坊っちゃんの似顔絵を描いたりしてよく遊んでいた。
懐かしいな…
あの頃はまだ、無邪気で坊っちゃんと呼び合うような仲でなはく、トルハ兄ちゃんと呼び合う仲で、単純に兄のような存在として坊っちゃんのことが好きだった。
なのにそれが恋心だと気付いたのはあの日がきっかけだった。
幼い頃から中性的な容姿で同性からも人気があった坊ちゃんが中学3年生の時、俺は同じ中学の1年生でいつも通り坊ちゃんと帰ろうと坊ちゃんのいる校舎に向かっていた。
すると、裏庭から微かな声が聞こえて不思議に思った俺がその声のする方に行くと、体育倉庫の扉が半分くらい開いていてそこから人の気配がした。
俺は恐る恐るその入り口に近づき、中を覗くとなんとブレザーを無理矢理脱がされ、同級生の男たちに回されそうになっていた坊ちゃんを見つけたのだ。
それを見つけた瞬間の俺は頭の中の血管がプツッとキレたように我を忘れて、その男たちの顔の形が分からなくなるまでボコボコに殴った。
返り血で血だらけになり、地面にぶっ倒れた男たちを呆然とみていると、泣きながら震える坊ちゃんが俺の腕に縋りつき、俺は我に返った。
T「ジュンペイ……」
J「トルハ兄ちゃん…大丈夫?」
T「ごめん…俺のせいでごめん…」
そう言って泣く坊ちゃんを抱きしめた時に俺は気づいたんだ。
俺はこの人を兄のような存在としての独占欲ではなく、男として誰にも触れさせたくないんだと。
しかし、幼かった俺はまさか坊ちゃんが同性愛者だなんて思ってもみなかったし、坊ちゃんから同性として愛されるなんて不可能だと考えた俺は少し判断を謝ってしまい、ずっと側にいられる恋人ではなく、違う意味でずっと側にいられる執事になる事を決めたんだ。
つづく
俺は昔から絵を描いたり写真を撮ったり、映像を撮って編集したりするのが好きだった。
幼かった頃は坊っちゃんと一緒に、旦那様が誕生日にくれた一眼レフのカメラでお互いのことを撮りあったり、坊っちゃんの似顔絵を描いたりしてよく遊んでいた。
懐かしいな…
あの頃はまだ、無邪気で坊っちゃんと呼び合うような仲でなはく、トルハ兄ちゃんと呼び合う仲で、単純に兄のような存在として坊っちゃんのことが好きだった。
なのにそれが恋心だと気付いたのはあの日がきっかけだった。
幼い頃から中性的な容姿で同性からも人気があった坊ちゃんが中学3年生の時、俺は同じ中学の1年生でいつも通り坊ちゃんと帰ろうと坊ちゃんのいる校舎に向かっていた。
すると、裏庭から微かな声が聞こえて不思議に思った俺がその声のする方に行くと、体育倉庫の扉が半分くらい開いていてそこから人の気配がした。
俺は恐る恐るその入り口に近づき、中を覗くとなんとブレザーを無理矢理脱がされ、同級生の男たちに回されそうになっていた坊ちゃんを見つけたのだ。
それを見つけた瞬間の俺は頭の中の血管がプツッとキレたように我を忘れて、その男たちの顔の形が分からなくなるまでボコボコに殴った。
返り血で血だらけになり、地面にぶっ倒れた男たちを呆然とみていると、泣きながら震える坊ちゃんが俺の腕に縋りつき、俺は我に返った。
T「ジュンペイ……」
J「トルハ兄ちゃん…大丈夫?」
T「ごめん…俺のせいでごめん…」
そう言って泣く坊ちゃんを抱きしめた時に俺は気づいたんだ。
俺はこの人を兄のような存在としての独占欲ではなく、男として誰にも触れさせたくないんだと。
しかし、幼かった俺はまさか坊ちゃんが同性愛者だなんて思ってもみなかったし、坊ちゃんから同性として愛されるなんて不可能だと考えた俺は少し判断を謝ってしまい、ずっと側にいられる恋人ではなく、違う意味でずっと側にいられる執事になる事を決めたんだ。
つづく
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