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19話
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ジュンペイside
俺とジュンペイは目を合わせ慌てて立ち上がり、ヤヨイさんの背中を追いかけるようにして廊下に出ると…
パチンッ!!
廊下ではナツオくんが思いっきりヤヨイさんに頬を叩かれていた。
Y「変わったかと思ってたけど何も変わってなかったんですね。ほんと最低…マジで…」
いきなりヤヨイさんに頬を叩かれたナツオくんはポカーンとして、俺とジュンペイを見てあたふたする。
J「いいから!ナツオさんさん!ヤヨイさんの事追いかけて!!」
小声なのか大声なのかわからない話し方でジュンペイがナツオくんに言うものの…
ナツオくんには伝わらずヤヨイさんはエレベーターに乗って去っていった。
俺はナツオくんに呆れた顔をし仕方なく部屋に戻ると、ジュンペイもため息を落としながら部屋に戻り、俺たちは同時に自分の椅子に座る。
N「え…なになになに。なんで俺ヤヨイに叩かれたの…ってかなんであんな怒ってんの…?ランチ行く前にこれ渡してきてって言ったのがそんなダメだった?」
当たり前のような顔をして俺とジュンペイの間に椅子を持ってきて座るナツオくんは、頬をペットボトルで冷やしながらヤヨイさんに何度も何度も鬼電していた。
T「ヤヨイさん電話でた?」
N「でない。だから!なんでヤヨイは俺に怒ってんの!!って!!」
ジュンペイは自分のせいだと分かっているからなのか、あれから一切口を開こうとしないので仕方なく俺が口を開く。
T「ナツオくんさ?ヤヨイさんがいるのにウチのメイドと寝たんだってね?最低だよ。そりゃ、あのヤヨイさんだって怒るに決まってんじゃん。」
俺がそう言うとナツオくんは耳を真っ赤にして怒りに満ちた顔でジュンペイを睨んだ。
N「お前ってやつはーーー!!俺はお前をピンチから助けてやったのにーーーお前は俺をピンチにするつもりかよーーー!!」
J「ナツオさん…これにはちょっと深い理由があって…まさかヤヨイさんが聞いてるなんて思ってもみないから…」
T「で?結局、ウチのメイドと寝たのってナツオくんなの?ジュンペイなのどっちなんだよ?」
J「ナツオさん」N「ジュンペイ」
T「お互いなすりつけ合いって事だね。俺がヤヨイさん探してくる。」
俺がそう言って立ち上がるとジュンペイが慌てて俺の腕を掴んだ。
J「本当に俺じゃないから…メイドと寝たりしてないから…坊っちゃん信じてください…」
クルンとしたあの潤んだ瞳でそう言われてしまうと俺の胸の奥がもうそんなのどうでもいい…ジュンペイが好き!
って叫ぶけど今はムカつくから俺はその腕を思いっきり振り払う。
N「そうそう。ジュンペイはメイドと寝たりなんてしてないよ。キスしただけ。ディープキス。」
そっか…
やっぱり寝たりなんてしてないんだね…
ナツオくんがそう言うなら俺もジュンペイの事信じてあげる…
キスだけだもんね…
ディープキス…だけ?
は!?ディープキス?だけ!?
やっぱりキスはしてんたんかーい!!!!
T「はぁーーー!!!?キス!!やっぱりキスはしてたのかよ!!!!このヤリチュウ野朗ーーー!?」
J「あぁもうナツオさん…だからそれは無理や…」
パチンッ!!!!
T「最低だな。顔も見たくない。」
俺はジュンペイの頬を思いっきりビンタすると、叩いた右手がジンジンと痛み俺は涙を堪えながら部屋を走って出て行った。
つづく
俺とジュンペイは目を合わせ慌てて立ち上がり、ヤヨイさんの背中を追いかけるようにして廊下に出ると…
パチンッ!!
廊下ではナツオくんが思いっきりヤヨイさんに頬を叩かれていた。
Y「変わったかと思ってたけど何も変わってなかったんですね。ほんと最低…マジで…」
いきなりヤヨイさんに頬を叩かれたナツオくんはポカーンとして、俺とジュンペイを見てあたふたする。
J「いいから!ナツオさんさん!ヤヨイさんの事追いかけて!!」
小声なのか大声なのかわからない話し方でジュンペイがナツオくんに言うものの…
ナツオくんには伝わらずヤヨイさんはエレベーターに乗って去っていった。
俺はナツオくんに呆れた顔をし仕方なく部屋に戻ると、ジュンペイもため息を落としながら部屋に戻り、俺たちは同時に自分の椅子に座る。
N「え…なになになに。なんで俺ヤヨイに叩かれたの…ってかなんであんな怒ってんの…?ランチ行く前にこれ渡してきてって言ったのがそんなダメだった?」
当たり前のような顔をして俺とジュンペイの間に椅子を持ってきて座るナツオくんは、頬をペットボトルで冷やしながらヤヨイさんに何度も何度も鬼電していた。
T「ヤヨイさん電話でた?」
N「でない。だから!なんでヤヨイは俺に怒ってんの!!って!!」
ジュンペイは自分のせいだと分かっているからなのか、あれから一切口を開こうとしないので仕方なく俺が口を開く。
T「ナツオくんさ?ヤヨイさんがいるのにウチのメイドと寝たんだってね?最低だよ。そりゃ、あのヤヨイさんだって怒るに決まってんじゃん。」
俺がそう言うとナツオくんは耳を真っ赤にして怒りに満ちた顔でジュンペイを睨んだ。
N「お前ってやつはーーー!!俺はお前をピンチから助けてやったのにーーーお前は俺をピンチにするつもりかよーーー!!」
J「ナツオさん…これにはちょっと深い理由があって…まさかヤヨイさんが聞いてるなんて思ってもみないから…」
T「で?結局、ウチのメイドと寝たのってナツオくんなの?ジュンペイなのどっちなんだよ?」
J「ナツオさん」N「ジュンペイ」
T「お互いなすりつけ合いって事だね。俺がヤヨイさん探してくる。」
俺がそう言って立ち上がるとジュンペイが慌てて俺の腕を掴んだ。
J「本当に俺じゃないから…メイドと寝たりしてないから…坊っちゃん信じてください…」
クルンとしたあの潤んだ瞳でそう言われてしまうと俺の胸の奥がもうそんなのどうでもいい…ジュンペイが好き!
って叫ぶけど今はムカつくから俺はその腕を思いっきり振り払う。
N「そうそう。ジュンペイはメイドと寝たりなんてしてないよ。キスしただけ。ディープキス。」
そっか…
やっぱり寝たりなんてしてないんだね…
ナツオくんがそう言うなら俺もジュンペイの事信じてあげる…
キスだけだもんね…
ディープキス…だけ?
は!?ディープキス?だけ!?
やっぱりキスはしてんたんかーい!!!!
T「はぁーーー!!!?キス!!やっぱりキスはしてたのかよ!!!!このヤリチュウ野朗ーーー!?」
J「あぁもうナツオさん…だからそれは無理や…」
パチンッ!!!!
T「最低だな。顔も見たくない。」
俺はジュンペイの頬を思いっきりビンタすると、叩いた右手がジンジンと痛み俺は涙を堪えながら部屋を走って出て行った。
つづく
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