腰エンパイア

おじいちゃん

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第二章

データ

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「以上が私が受けた概要です。」
軍曹から報告を受けた少尉は興奮した。
噂には聞いていたがこの報告だけでも帝国の非人道的な兵器開発を裏付ける証拠になりうる。

これにデータがあれば決定的な証拠になる。
晴れて私も出世街道爆進だ!はやる気持ちを抑えて少尉はアーマーにつけられた録音デバイスをPCに接続
本部に直接報告し、急いでデータを解析班に回した。

報告を終えた軍曹が救出した上等兵に会いに行く。
上等兵は帰還時に息も絶え絶え報告してデータを渡して気絶してしまっていた。

野戦病棟に行くと上等兵が横になっていた。アーマーを脱ぎ意識は取り戻した様だ。
「そのままでいい、大丈夫か?」

軍曹が耳を近づけて聞くと上等兵が小声で話した。
「実は…」

上等兵の話が終わると軍曹は目を見開いた。

一方支部では本部から派遣された少佐がぼやいていた。「何故私がこのような片田舎の支部に…」
どうやら本部の連中に噛み付いたのがよろしくなかったようだ。

前哨基地から連絡が入る。どうせあのせこい少尉からのいつもの胡麻すりだろうと呆れているとどうやらいつもの様子と違う。なんでもとある軍曹が少佐に直に報告したい事があり内密に会いたいと少佐直属の部下を通して個人的に接触があった様だ。

直属の部下が言うにはなんでもその軍曹は昔馴染みで信頼できるやつなのでどうしても会って欲しいとの事

最初は訝しんだ。というのもその軍曹の事を調べたが
機密情報扱いになっていて情報を調べる事が出来ない
更に救出作戦の事も伏せられていたからだ。

しかし本部から着いてきてくれた数少ない直属の部下の頼み、それに本部が隠すと言う事は何か裏がある。少佐の直感が合うべきだと告げていた為後日部下の護衛付きと言う条件付きで秘密裏に会う事となった。

後日民間のアーマーを着けて基地外の街のレストランで食事をしていると見知らぬ男が席の向かいに座ってきた。

「コーヒー砂糖2つミルクなしで」
男は注文を終えると少佐の食事が終わるのを待ち
ゆっくりとコーヒーを飲み干した。

「尾けられています。これに着替えて下さい。」
着替えが渡される。トイレで着替えている間に男は会計をして居なくなっていた。

外に出て歩いているとなるほど怪しい車が何台か停まっていた。こちらには気付いていない様だ

何度か角を曲がると先程の男が立っていた。
アーマーと服装が変わっている。
「着いて来て下さい。」
そう言うと街外れまで連れて行かれた。

暫く歩くと街外れのアパートに到着。
部屋の前で男がドアを3回ノックする。ガチャガチャとチェーンの外す音が聞こえた後扉が開いた。

薄暗い一室で部下と軍曹が待っていた。
「申し訳ございません。少佐殿。」
そう2人は謝ると話し始めた

どうやら本部の息のかかった連中が尾行していたらしく煙に巻くのに時間がかかってしまったの事。
そしてデータの事だ。

「ここにそのデータがあります。」
そう言うと軍曹はデータが入っているであろうデバイスを取り出した。
思わず咳き込む少佐。

実は上等兵に会いに行った際これを渡されたそうだ

「データは2つあります。」
上等兵が敵の施設に侵入しデータを抜いている時
秘密兵器以外にももう一つ鍵のかかった極秘ファイルがあった。そしてこのファイルを抜き取るのに時間がかかり部隊は敵に見つかってしまい撤退。結果壊滅状態に追い詰められてしまったようだ

緊急時もしデータを無事持ち帰るのが無理であれば、そのうちの1つは少尉に渡し、もう1つのデータは秘密裏に救出部隊の軍曹を通じて少佐に渡す様に上等兵は極秘の指示を受けていたのだ

この様なデータを基地の外に持ち出すなど本来あり得ない。しかし2つ目のデータをどうしても本部の連中に知られない様に少佐に渡したいものがいる様だ。

しかもこの様な極秘任務で渡してくるとは共和国軍でもかなり階級が上の人物だろう。軍も一枚岩ではない
そしてきっと自分と同じ今の共和国に不満をもつものであろう事は予想出来た。

いいだろう。その様なデータが手に入れば上層部の連中の鼻を明かせる。とことん付き合ってやろうと腹を括り少佐はデータを見る事にした。

ネットに繋がっていないクリーンなパソコンにデータが表示された。





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