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2章 闇語り
68「手順」
しおりを挟む・計画と期間について。
――――――――――――――――――――――――
お寺で修行している知り合いの話。
『呪い』についての考察はこれまでも何度か
出てきたが―――
「何ていうか……
回りくどいというか、よくもまあこうまで
面倒な手順を考えたと思いますよね」
彼がそう周囲の同僚に話を振ると、
『そう簡単に出来たら世話は無い』
『誰でもやれるのならやっている』
と、ありきたりだが当然とも言える反応が
返ってきた。
と、そこへ師がやってきた。
彼は今までしていた話を師にも振ってみたが、
「納得というのもあるだろうが……」
「納得ですか?」
彼が聞き返すと―――
そもそもマジナイ、呪いというのは超常現象的な
ものだし、それを行うためにはこれだけの素材、
これだけの期間が必要と『思う』ものだ。
「だから、これだけの事をしたのだから、
絶対に成功する・効果がある、という―――
自分自身に言い聞かせるという意味も
あるのだろう」
全員が無言でうなずく中、師は続けて
「後はまあ、何だ。
素材や時間をかける事で―――
『自分は何をしているんだろう?』
『ここまでする意味があるのか?』
そういう、確認というか頭を冷やせっていう
意図もあるんじゃねえかな」
『確かに』『なるほど』と同僚たちが納得する中、
さらに師は言葉を続け、
「だからこそ―――
それを乗り越えてやり切る執念が
恐ろしいとも言えるが」
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