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34・わたしたちけっこんしました
しおりを挟む「えー、というわけで……
これから君たちの護衛兼お世話係りとして、
パトラさんとコマチさんが来てくれました。
みんな仲良くー、えーと」
そう俺が紹介している前で―――
魔狐と銀猫は、
至福の表情で子供たちに抱き着かれていた。
「おうおう、可愛いのう、可愛いのう♪
みんなわらわの子ぞ♪」
「あ~やっべぇ。
子供産んだ事ないけど、コレはやべぇ。
致死量超えるうぅう……♪」
小さな子供たちに懐かれて母性本能全開に
なったのか―――
完全にとろけ切っている。
眷属の子たちも『お姉ちゃん』『お母さん』と、
体をすり寄せ……
打ち解けるのを超えて甘えモードになっていた。
「んー、じゃあそのままでいいから聞いて。
これから、ダンジョンの拡張を行うのと、
あと、何日かに一度は外へ出て、散歩をしてきて
もらう。
パトラさんとコマチさんは、そのための
護衛として―――」
彼らを前に一通り説明し、そんな俺の横でリナが、
「これからはヒロトお兄ちゃんとあたしの他に、
パトラお姉さん、コマチお姉さんの言う事も
ちゃんと聞いてね、という事です。
みんなわかったー?」
彼女の言葉に、元気良く『はーい』という返事が
返ってきた。
「さすがは奥方。
主と一緒に面倒を見てきただけあって、
手慣れておるのう」
「妻として、きちんとマスターを支えているって
感じだねー」
それを聞いた子供たちはざわつき始めたが、
「あー、ヒロトお兄ちゃんとリナお姉ちゃん、
やっぱりそうだったんだー」
「だよねー。
いつも一緒にいたし、時々2人だけで
どこかへ行っちゃってたし」
すでに納得していたような、追認する声が
次々と……
『外堀はすでに埋まったぞ!!』
『本丸は目前じゃー!!』
と叫ぶ、複数の鎧姿のリナの姿がなぜか
頭に浮かぶ。
「子供は何人くらいー?」
小さな女の子が片手を挙げて質問すると、
「子供は3人以上!
男の子と女の子は絶対1人ずつ!
あとはどっちでも!!」
リナが大きな声で宣言する。
ちょ、止めて。勝手に家族計画まで発表しないで。
「え、ええと……
じゃあさっそくだけど、パトラさんと
コマチさんに施設内を案内するから」
そこで俺は、新たに入った眷属の子たちも含め、
彼女たちに施設を案内する事になった。
とはいえ、エレベーターもある地上四階、
地下三階の施設。
コアを保存している階へ行かせる必要は無いので、
実質六階部分だけを説明しながら見て回り、
三十分もすれば一通りは見る事が出来―――
団体部屋と帰還した。
「面白いダンジョンでありますのう」
「殺傷能力の無いダンジョンなんて、見た事も
聞いた事も無いけど……
あれってどうやってクリアするの?」
戻って来たパトラとコマチは、基本的な疑問を
ぶつけてくる。
「まあ、ゲームだし。
複数のゲームをクリアしたら、次の階へ
進めるとか?」
ふむふむ、と彼女たちはうなずき、
「でもヒロトお兄ちゃん、『こんてぃにゅー』って
いうのをやったら―――
簡単にクリア出来ちゃうよ?」
何度かプレイした事のあるリナが、
ツッコミを入れてくる。
「ああ、その場合はコンティニュー無しでとか……
そうだな、オヤツでも食べながらみんなで
考えようか」
こうして団体部屋で、オヤツタイムに突入し―――
みんなに意見を出してもらう事になった。
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